2週間ほど前に近くの公園で咲いていたトサミズキ。花はヒュウガミズキとよく似ているが、ヒュウガミズキは花穂がトサミズキより短く蕊が黄色なのに、トサミズキは花穂が長く蕊が赤いから、これはトサミズキでいいだろう。名前に「ミズキ」と付いていても、ハナミズキのようなミズキ科ではなく、トサミズキもヒュウガミズキもマンサク科トサミズキ属だそうだ。
近くの公園の散策路脇で咲いていたアセビ。花はドウダンツツジのような釣り鐘状で可愛らしいが有毒植物だ。花がピンク色の品種はアケボノアセビまたはベニバナアセビと呼ばれる園芸種だそうだ。
近くの公園のサンシュユが満開になっていた。花は鮮やかな黄色で、線香花火のような蕊が特徴的だ。今月初め頃、初夏のような暖かい日があったせいか、今年は例年より早く見頃になっているように思う。寒さが残っている春先に見掛ける花だから、このブログでは過去にも今頃よく見掛ける花としてたびたび載せている。サンシュユは中国原産だから、日本でも漢字では中国名と同じ「山茱萸」。日本には江戸時代に薬用として入ってきたそうで、秋にできる赤い実の果肉を乾燥したものが漢方薬として使われるという。
我が家の玄関脇に植えてあるヒイラギナンテンが今年も咲いた。だいぶ前に植木屋さんに勧められて植えたものだが、陽当りが悪いから生育はあまりよくないのに、花は毎年けっこう咲いている。ヒイラギナンテンは、どういう訳か学名に “japonica” とあるのに中国南部から台湾にかけての地域が原産地だそうで、日本には江戸時代に入ってきたらしい。花も実もナンテンとは全く似ていないが、鋭い棘状の鋸歯がある葉がヒイラギによく似ていることが名前の由来なのだろう。