閑人の暇つぶし

気ままな自然観察日記 “Idler's idle talk and nature photos”

タカサゴユリ

2009-08-31 | 草花
空き地や道端などで勝手に生えて野生化しているタカサゴユリ(高砂百合)だ。花はテッポウユリ(鉄砲百合)と似ているが、タカサゴユリは葉の幅が狭く細いので見分けは付くようだ。ただ最近では、台湾原産の帰化植物だったタカサゴユリが、近縁の日本原産のテッポウユリと自然交雑し、両方の中間の性質も持ったシンテッポウユリ(新鉄砲百合)という変な名前の雑種ができてしまい、それがかなり急激に増えているそうだ。両者は区別が付き難いらしいので、これもタカサゴユリなのかシンテッポウユリなのかは判らない。公園脇の空き地であちこちに無秩序に並んで咲いていたが、もしかしたら新しい雑種の方かもしれない。








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アオスジハナバチ

2009-08-30 | 昆虫
身体は全体に黒く、腹から背にかけて青い筋模様がある美しい蜂だが、アオスジハナバチ(青筋花蜂)だと思う。去年の10月10日に載せたルリモンハナバチと似ているが、体長は1cmくらいしかなく、青色の筋模様もルリモンハナバチほど目立たない。この蜂もジガバチと同じように地中に巣を作っているらしい。アオスジハナバチは主に関東地方以西にいる蜂だそうだが、最近では数がかなり減ってきているという。いずれは絶滅危惧種になるのだろうか。





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ジガバチ

2009-08-30 | 昆虫
ミツバチやクマバチのついでに、別の蜂も載せておこう。たぶんジガバチ(似我蜂)だと思う。身体が細く括れていて腹の一部が赤い姿がスマートな蜂だ。ハッカによく似たハーブの花に何匹か来ていた。ジガバチの成虫は花粉や蜜を餌にしているようだが、幼虫は肉食性だそうで、成虫が地中に掘った穴の中の巣に、捕らえた他の昆虫などを運び込んで、そこに卵を産みつけ、卵から羽化した幼虫はその“保存食”を餌にして成長するという。去年の秋、10月13日に掲載したトックリバチと同じような性質を持っている。





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ミツバチとクマバチ

2009-08-29 | 昆虫
アベリアの花の芳香に誘われて蜂が集まってきていた。花は小さくても蜜が多いのだろう。ミツバチやクマバチにはお気に入りの花のようだ。











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アベリア

2009-08-28 | 樹木・花木
初夏から秋にかけて、公園の植え込みや民家の生垣、道路脇の分離帯などで咲いているアベリア(Abelia)だ。日本名はハナゾノツクバネウツギ(花園衝羽根空木)と言うそうだが、アベリアの方が一般的だと思う。中国原産だが、普通によく見掛けるのは品種改良された園芸種が多いそうだ。白色ないしは淡紅色の花は1cmほどしかないが、爽やかな良い香りがする。花弁から飛び出している長い蕊が、虫を誘っているようでもあり面白い。











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ハギ

2009-08-27 | 樹木・花木
ハギ(萩)の一種だろうが、何というハギなのか判らない。山で咲いていたからヤマハギでいいのだろうか。ハギにもいろんな種類があって、そんな単純には決められないが、特定できないので、この仲間の総称であるハギとしておこう。ハギは秋の七草の一つで、昔から和歌にも詠まれている馴染み深い植物だ。個々の花をよく見れば変わった形をしているが、なかなか優雅に見える。











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タマアジサイ

2009-08-26 | 樹木・花木
タマアジサイ(玉紫陽花)はアジサイの仲間では開花が最も遅く、アジサイには梅雨時のイメージがあるのに、タマアジサイは秋の花だ。花はガクアジサイやヤマアジサイとよく似ているが、装飾花がやや小さいようだ。自生種は関東地方北部から中部地方でしか見られないらしい。蕾が丸い球形をしているアジサイということから、この名前になったようだ。











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ツリガネニンジン

2009-08-25 | 草花
ツリガネニンジン(釣鐘人参)だと思うが、これも夏から秋にかけて見られる花だ。淡い紫色を帯びた花は、この画像では大きそうに見えても、実際には1.5cmほどしかない小さな可憐な花だ。根が朝鮮人参に似ているそうで、名前の由来は、“釣り鐘状の花が咲く人参”ということなのだろう。








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マツムシソウ

2009-08-24 | 草花
8月も後半になると、高原では少しずつ秋の気配が感じられるようになるが、設楽町の面の木園地では、初秋を彩る代表的な花の一つであるマツムシソウ(松虫草)が咲き始まっていた。薄紫色の花は涼しげで、花の外縁にある花弁が三裂した舌状花と中央の筒状の頭状花が対照的だ。














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キツネノカミソリ

2009-08-23 | 草花
設楽町からの帰り道には、豊田市稲武町にオオキツネノカミソリの群生地があるのだが、数百メートルも山登りをしなければならないので今回もパスし、代わりに足助町の飯森山に寄って、同じ仲間でやや小型のキツネノカミソリ(狐の剃刀)を見てきた。飯盛山では、秋には香嵐渓の紅葉が、春にはカタクリが一面に咲くことで有名だ。キツネノカミソリは、ちょっと変わった名前だが、ヒガンバナの仲間で林の中の日陰に生えており、花の色が狐色(?)で、葉の形が鋭利なカミソリの刃のような印象から、この名前が付いたらしい。花はヒガンバナよりもナツズイセン(リコリス)によく似ていて、花が咲く頃には葉が枯れて有毒成分を含んでいるというのは、ヒガンバナの特徴とそっくりだ。















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フシグロセンノウ

2009-08-22 | 草花
フシグロセンノウ(節黒仙翁)は、去年も設楽町の面の木峠の木地師屋敷跡で咲いていたのを8月7日に載せたが、これもそれと同じ場所で先週撮ったものだ。節が黒いセンノウということからこの名があるそうだが、花壇などによく植えられている同じナデシコ科の園芸種のフランネルソウ(スイセンノウ)と近縁だそうだ。花の形は確かに似ているし、もし花弁に深く細い切れ込みがあれば、“橙色のナデシコ”とも思えるような花である。











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ウバユリ

2009-08-21 | 草花
コオニユリの近くで咲いていたウバユリ(姥百合)の花だ。ウバユリは、林とか藪の中の薄暗い日陰に生えていて、花は大きいが緑白色の地味な色をしている。花だけ見れば、確かにユリの仲間だと思えるが、幅の広い大きな葉はユリとは似つかないような形をしているので、花が咲いていないとユリの仲間には見えない。蕾の時は上に向いているが、花が開いてくると水平になるという面白い性質があるそうだ。


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コオニユリ

2009-08-21 | 草花
先週、久し振りに奥三河まで出掛けてみたら、面の木峠の木地師屋敷跡の湿地でコオニユリ(小鬼百合)が咲いていた。普通によく見掛けるオニユリに比べて、花がやや小さく花の数も少ないというが、それほどの差は感じられない。コオニユリは湿地に生えて、ムカゴが出来ないそうだ。





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セイヨウノコギリソウ

2009-08-20 | 草花
たぶんセイヨウノコギリソウ(西洋鋸草)でいいと思う。セイヨウノコギリソウは、欧州原産の帰化植物で、元々は園芸用に植えられていたのが次第に逸出して野生化していったそうで、今では空き地や道路脇などでも自然に生えているのをよく見掛ける。花は白色が多いようだが、いろんな園芸種があるそうで、赤花も黄花もあるという。











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ヒナギキョウ

2009-08-19 | 草花
春から夏にかけて、日当たりのよい野原や河川敷などでよく見掛けるヒナギキョウ(雛桔梗)だが、北米原産の帰化植物らしい。花がキキョウに似ていることからヒナギキョウとなったようだが、花は小さく数ミリくらいしかない。近くの駐車場脇の空き地で、丈の高い他の雑草に負けじと頑張って咲いていた。








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