蜘蛛が花の傍に作った巣で無数の子供が生まれ、団子状態になって集まっていた。直ぐ傍には卵囊のようなものが残っていたので、おそらく生まれたばかりなのだろう。よく見掛ける蜘蛛のようだから、図鑑を見れば直ぐ判るだろと思ったのだが、似たのが出ていなくて蜘蛛の名前はよく分からない。体長は1.5~2cmくらいだったが、色や形から、もしかしたらハシリグモ科のイオウイロハシりグモかもしれない。それにしても、本能でそうするのだろうが、子蜘蛛が飛んできた小さな餌に直ぐにありつけるよう、花の傍に巣を作って卵を産むとはなかなか賢い。親は常に必死に子蜘蛛を守っているようだが、これだけ多く生まれた子蜘蛛もいずれは他の虫の餌食になってしまうのがかなりいるだろうから、食うか食われるかの厳しい生存競争を経て、何匹が親になるまで生き延びるのだろうかと思う。




