成虫にしてはやや小さめだったから、まだ一人前になっていないハラビロカマキリの子供だと思う。カメラを近づけたり指でちょっかいを出したりしていたら、尖った突起のある前足の鎌を持ち上げて威嚇してきた。こちらが遊ばれていたのだろうが、暫くモデルになって付き合ってくれた。
ツマグロヒョウモンは元々は暖かい地方にいる蝶だから、東海地方では昔は全く見られなかった蝶だが、温暖化によって、このあたりでもありふれた蝶になってしまった。幼虫の食草がどこにでも生えているスミレ類だから、彼らにとってはそれも生息域拡大に好都合だったのだろう。
今月初めに瀬戸市の海上の森で出会った小さな蝶だが、翅の裏側の模様からルリシジミだろう。写真は上手く撮れなかったが、飛び去った時の翅の表側は青かったようだから、いずれも♂だろう。
近づき難い藪の中にいて直ぐに飛び去ってしまったので、画像はこの2枚しかないが、翅の色や模様からたぶんコチャバネセセリではないかと思う。今月初めに瀬戸市の海上の森で出会ったセセリチョウの仲間だ。希少種ではないはずだが、他のセセリチョウに比べて見掛ける機会は少ないようで、前回は2年前の9月に載せていただけだった。
ホオジロ
2019-08-14 | 野鳥
先日載せたタマムシがいた木の近くでホオジロが綺麗な声で囀っていた。カメラを構えたら直ぐに飛び去ってしまったが、ワンカットだけモデルになって付き合ってくれた。顔の羽の色や模様から♂のようだ。ホオジロは季節による移動を殆どしない留鳥で、明るく開けた場所を好むようだから、樹上の枝先でいい声で囀っている姿を見掛けることが時々ある。
タマムシ
2019-08-12 | 昆虫
豊田市の愛知県緑化センターを散策中に、急に目の前を羽音を立てて横切り、近くのヤマボウシの枝先に止まったタマムシ。近づいて撮れなかったので、画像をトリミングしてタマムシと確認できた証拠写真だ。
サトキマダラヒカゲは、名前のとおり明るいところはあまり好まず、林の周辺に棲息して樹液によく集まる。黄色がかった模様はけっこう賑やかだが、色も飛び方もどちらかといえば地味な蝶だ。日本固有種だそうで、幼虫の食草はササ類だ。山地には色も模様もそっくりだが目玉模様が微妙に違うヤマキマダラヒカゲがいる。
右側の前翅先端に異常があるが、羽化の時に片側だけ上手く脱皮できなかったのかもしれない。
右側の前翅先端に異常があるが、羽化の時に片側だけ上手く脱皮できなかったのかもしれない。
このブログには今までに何度も登場したことがあるヒメウラナミジャノメ。褐色の地味な蝶の続きで今回も載せておくことにする。この時は翅を広げたままで裏側は見えなかったが、名前のとおり、翅の裏側には細かい波形模様がある。林縁の明るいところや花にも時々寄ってくる。
昨日載せたクロヒカゲよりやや小さめで翅の色も薄く、裏側の白い帯模様と蛇の目模様が異なるコジャノメ。翅の色や模様がよく似たヒメジャノメというのもいるが、ヒメジャノメの方が色が薄く蛇の目模様の数が異なるようだ。コジャノメも薄暗い場所を好む蝶だから、あまり明かるところには出てこない。幼虫の食草はススキやチジミザサなどだそうだ。
黒っぽい地味な蝶をいくつか。濃褐色の翅の裏側の目玉模様からクロヒカゲだろう。名前に“ヒカゲ”と付くように、林内の暗いところが好きな蝶だから、明るいところに咲いている花には寄ってこない。幼虫の食草はササ類だ。
モンシロチョウは年に4~5回羽化するから、春から秋までどこでもよく見かける蝶だ。♂の翅はやや黄色がかっていて、前翅の黒い部分が少ないが、♀は前翅の黒い部分が多く付け根部分が灰色をしている。食草はキャベツなどのアブラナ科植物だ。モンキチョウと同様に、蛹で越冬する。
昨日のモンキアゲハのついでに、3か月ほど前に撮った在庫画像だが、モンキチョウも載せておこう。モンキチョウは“紋のあるキチョウ”という意味だろう。紋の色は銀色だ。名前のとおり、♂の翅の色は黄色だが、♀には黄色のものとモンシロチョウによく似た白っぽいのと2種類いる。年に2回羽化し、幼虫で越冬するという。幼虫の食草はシロツメクサなどのマメ科植物。画像に写っているタンポポのような花は外来種のブタナだ。
先月末、久し振りに瀬戸市の海上の森を歩いてみたら、散策路の水溜りで吸水中のモンキアゲハに遭遇。名前のとおり、後翅にやや黄色がかった白い紋がある大型の蝶だ。幼虫の食樹はミカン科の植物で、蛹で越冬する。関東地方以西に棲息しているという。