翅に黒い斑点が多いテントウムシで、実際に28個あるかどうか数えてはいないが、たぶん28個あるから、それがニジュウヤホシテントウという名前になった由来なのだろう。体長は5~6mmくらいだ。翅の表面に細かい毛があるので、黒い斑点もそんなに鮮明ではなく、全体に色が少しくすんだように見える。テントウムシの多くはアブラムシなどを食べる肉食の益虫だが、これは草食でナス科の植物の葉を食べる害虫だから、テントウムシダマシという別名もあるそうだ。
ニジュウヤホシテントウが葉を囓った跡から甘い汁でも出ているのか、そこに蟻も一緒に集まって来ていた。
白い小さなゴミのようなものが写っているが、これもれっきとした昆虫で、たぶんクサカゲロウの幼虫ではないかと思う。脚を使って動いていたので、間違いなくゴミではない。クサカゲロウの幼虫は、自分が餌として食べたアブラムシなどの食べ滓を身に纏う習性があるようで、それで外敵を欺いて我が身を守ろうとしているのだろう。
クサカゲロウの幼虫の傍にいる赤い小さな虫は、たぶんダニだろう。