ノウゼンカズラ(凌霄花)の花は派手な色をしているのでよく目立つ。いかにも暑そうな暖色系の色をしている夏を代表するような花だが、梅雨がなかなか明けず、ずっと雨ばっかりでは、せっかくの夏の花もどうも冴えない。ノウゼンカズラは中国原産だそうだが、米国にも似たようなアメリカノウゼンカズラというのがあるという。こちらは同じような色をしていても、花がもっと小さくて長細いそうだ。花弁の先が5つに裂けているラッパ状の花が面白い。
ノウゼンカズラは、英語では「Trumpet Creeper」とか「Trumpet Vine」と言うらしい。“トランペットの形をした花が咲く蔓状の植物”という意味なのだろうが、むしろ花の形が楽器のトランペットに似ているのはアメリカノウゼンカズラの方だ。中国原産のノウゼンカズラは、たぶん「Chinese Trumpet Creeper」となるのだろうが、楽器ならさしずめホルンとかスーザフォンということになるのだろうか。
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ノウゼンカズラは、英語では「Trumpet Creeper」とか「Trumpet Vine」と言うらしい。“トランペットの形をした花が咲く蔓状の植物”という意味なのだろうが、むしろ花の形が楽器のトランペットに似ているのはアメリカノウゼンカズラの方だ。中国原産のノウゼンカズラは、たぶん「Chinese Trumpet Creeper」となるのだろうが、楽器ならさしずめホルンとかスーザフォンということになるのだろうか。
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ヒルガオ
2009-07-27 | 草花
空き地で雑草に絡まって咲いていた花だが、たぶんヒルガオ(昼顔)だろう。ネットで調べてみたら、ヒルガオの他にも、アサガオ(朝顔)やヨルガオ(夜顔)、コヒルガオ(小昼顔)とかセイヨウヒルガオ(西洋昼顔)など、よく似た仲間がいくつかあるそうだが、咲いていた様子とか葉や花の姿から、消去法でヒルガオでいいと思う。蟻はこの花がお気に入りのようだ。
ユウガオ(夕顔)というのも聞いたことがある名前だが、ヨルガオというのもあるとは知らなかった。さらに、ユウガオもヒルガオなどと同じ仲間だとばかり思っていたら、アサガオやヒルガオ、それにヨルガオはヒルガオ科の親戚同士なのに、ユウガオだけは干瓢を採るウリ科のヒョウタン(瓢簞)のことを指すそうだから、全く別物だという。これも初めて知った。これらヒルガオ科の花の中でも、アサガオとヨルガオだけはサツマイモ属で、あのサツマイモ(甘藷)の仲間だそうだ。確かに、サツマイモにもよく似た小さな花が咲いているのを見たことがある。
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ユウガオ(夕顔)というのも聞いたことがある名前だが、ヨルガオというのもあるとは知らなかった。さらに、ユウガオもヒルガオなどと同じ仲間だとばかり思っていたら、アサガオやヒルガオ、それにヨルガオはヒルガオ科の親戚同士なのに、ユウガオだけは干瓢を採るウリ科のヒョウタン(瓢簞)のことを指すそうだから、全く別物だという。これも初めて知った。これらヒルガオ科の花の中でも、アサガオとヨルガオだけはサツマイモ属で、あのサツマイモ(甘藷)の仲間だそうだ。確かに、サツマイモにもよく似た小さな花が咲いているのを見たことがある。
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1ヶ月ほど前に撮ったので、少し時機遅れになってしまったかもしれないが、キキョウのついでに、同じキキョウ科のホタルブクロ(蛍袋)を載せておくことにする。去年も6月12日に載せたが、今年もそれと似たような画像になってしまった。これらは、もしかしたらヤマホタルブクロなのかもしれないが、違いがどうもよく判らないので、一般的な総称として、ホタルブクロとしておこう。いずれにしろ、ホタルブクロとはなかなか洒落た優雅な名前だ。
ホタルブクロは、西日本では白系の花が多く見られ、東日本では赤紫系の色の花が多いらしいが、日本の真ん中に位置する東海地方では、赤みがかった色の薄いものから紫色や白色まで、多様な色の花が見られる。
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ホタルブクロは、西日本では白系の花が多く見られ、東日本では赤紫系の色の花が多いらしいが、日本の真ん中に位置する東海地方では、赤みがかった色の薄いものから紫色や白色まで、多様な色の花が見られる。
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キキョウ(桔梗)は、秋の七草の一つだから秋の花のように思われているが、梅雨の頃から長く咲いている夏の花だ。今では園芸種が多いようで、観賞用の花になっているが、漢方薬として利用されることでも知られている。野生のキキョウはもう殆ど見られないと思うが、自生種は絶滅危惧種になっているそうだ。愛知県では一宮市の、岐阜県では多治見市の“市の花”だそうだが、美濃出身と言われている戦国武将の明智光秀の家紋は、キキョウの花をデザインした「桔梗紋」だという。
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上を向いた花の中央に水滴が貯まって、蕊だけが“水中花”のようになっていた。初めて見た光景だ。
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開花直前のキキョウの蕾は“紙風船”のように見える。自然が創った五角形は実に素晴らしい良い形をしている。
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上を向いた花の中央に水滴が貯まって、蕊だけが“水中花”のようになっていた。初めて見た光景だ。
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開花直前のキキョウの蕾は“紙風船”のように見える。自然が創った五角形は実に素晴らしい良い形をしている。
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ツユクサ
2009-07-23 | 草花
道端や空き地などでよく見掛けるツユクサ(露草)だ。去年も7月7日に載せた花だが、花弁の付き方や6本の雄蕊の並び方が、何度見ても実に面白いと思う。梅雨の頃に見掛ける花なので、漢字では「梅雨草」かとつい思ってしまうが、正しくは「露草」で、朝早く咲いた花が昼頃にはもう萎んでしまうことから、朝露を連想して「露草」と名付けられたという。朝顔なども同じような性質を持っていると思うが、そういう儚い“一日花”を咲かせる植物は他にもいくつかあるようだ。
そういえば、そろそろ梅雨明けかと思っていたが、東海地方はまだその気配がない。来週くらいだろうか。いずれにしろ、毎日蒸し暑い日が続いている。
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そういえば、そろそろ梅雨明けかと思っていたが、東海地方はまだその気配がない。来週くらいだろうか。いずれにしろ、毎日蒸し暑い日が続いている。
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ハンゲショウやヒメミクリのついでに、同じ「豊田市自然観察の森」の水辺で咲いていたコウホネとスイレンも載せておこう。
コウホネ(河骨)は、去年の7月1日にも載せた花だが、名前に似合わず(?)可愛らしい綺麗な花が咲く。あまり見てみたいとも思わないが、根茎が白くて動物の白骨に似ていることが名前の由来だそうだ。
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スイレン(睡蓮)は、名前の如く、早朝に咲いた花が夕方には眠るように閉じることに由来するそうだ。日本では、中国語名の「睡蓮」をそのまま使っていて、スイレンと言うのが一般的になっているが、本来の和名は、自生種の「ヒツジグサ(未草)」だそうだ。ちなみに、英語では、「Water Lily」と言うようだが、“水生のユリ”という意味だろう。確かに“なるほど”と思うが、植物の名前の由来というのは、国によっても見方が違っていて、調べてみると面白い。スイレンはエジプトやバングラディシュの国花になっているそうだ。
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コウホネ(河骨)は、去年の7月1日にも載せた花だが、名前に似合わず(?)可愛らしい綺麗な花が咲く。あまり見てみたいとも思わないが、根茎が白くて動物の白骨に似ていることが名前の由来だそうだ。
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スイレン(睡蓮)は、名前の如く、早朝に咲いた花が夕方には眠るように閉じることに由来するそうだ。日本では、中国語名の「睡蓮」をそのまま使っていて、スイレンと言うのが一般的になっているが、本来の和名は、自生種の「ヒツジグサ(未草)」だそうだ。ちなみに、英語では、「Water Lily」と言うようだが、“水生のユリ”という意味だろう。確かに“なるほど”と思うが、植物の名前の由来というのは、国によっても見方が違っていて、調べてみると面白い。スイレンはエジプトやバングラディシュの国花になっているそうだ。
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ハンゲショウ(半夏生、半化粧)は湿地に生えるドクダミの仲間だそうだが、垂れ下がった穂状の花が咲く頃に、葉の表側の一部だけ白く変化する面白い性質がある。多くの虫を集めるために、よく目立つように白くなるらしいが、白い葉は、暫く経って花が終わる頃になると、また薄緑色に変わるそうだ。自然界には人間の考えを超えた現象がかなりあるようだ。
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ハナカミキリの仲間ではないかと思うが、ハンゲショウの白い葉に虫が来ていた。これらの昆虫によって授粉が手助けされるのだろう。
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ハンゲショウの直ぐ傍で見掛けた小さなカエルだが、アマガエルの一種だろうか。ハンゲショウの白い葉に誘われて虫が集まり、その虫を餌にするためにカエルなどの小動物も近くに集まって来るのかもしれない。
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ハナカミキリの仲間ではないかと思うが、ハンゲショウの白い葉に虫が来ていた。これらの昆虫によって授粉が手助けされるのだろう。
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2ヶ月ほど前の5月14日にカシワ(柏)の新芽の画像を載せたが、つい先日、同じ柏の木を見たら、あの時に葉の根元から伸びていた軸の先の赤い部分にドングリの実が出来ていた。緑色の実がまだ初々しいが、これから2~3ヶ月かけて茶色く熟してくるのだろう。
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守山区の小幡緑地・東園を散歩していたら、小枝の先端に小さなドングリの実が付いていた。たぶんコナラではないかと思う。少しづつではあっても、もう秋の準備が始まっていて、次の世代の種子が徐々に大きく育ってきている。
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守山区の小幡緑地・東園を散歩していたら、小枝の先端に小さなドングリの実が付いていた。たぶんコナラではないかと思う。少しづつではあっても、もう秋の準備が始まっていて、次の世代の種子が徐々に大きく育ってきている。
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