花は殆ど咲いていないし虫も見掛けないこの寒さの中でも、道端ではホトケノザがひっそりと咲いていた。
2年前の2022年8月24日にも載せたことがあるウスイロツユクサ。花弁の色が本来の淡青色のものとやや濃いものが同じ場所で咲いていた。色の濃淡は普通によくあることなのか、またはウスイロツユクサと他のツユクサとの雑種なのだろうか。今月上旬に撮った時機遅れの画像だから、花はもう終わっているだろう。
かの有名な牧野富太郎博士が日本での発見者であり名付け親でもあるが、変な名前を付けられてしまった植物の一つだろう。名前のとおり、葉や茎に棘があり駆除が厄介な有毒の外来雑草で、要注意外来生物に指定されている。去年の9月19日にも載せたが、名前に違わず花はけっこう綺麗だと思う。
公園の片隅の自然風に仕立てられた花壇に植えられていたカリガネソウ。シソ科の多年草だそうだが、実に面白い形の花だと思う。青い地色に白斑模様のある花弁に花蜂などの虫が止まると、雄蕊が虫の重みで上から垂れ下がってくるので、花粉が自ずと虫の背中に付着し他の花へと運んでもらうという仕組みのようだ。植物がどうやってこんな上手い仕組みを考えるのか、余計な心配ながら実に不思議だと思う。
3枚目のこの画像では、花がどういう訳か、上下逆向きに咲いていたので、これでは虫が来ても背中に花粉が付かないのではないかと思う。
3枚目のこの画像では、花がどういう訳か、上下逆向きに咲いていたので、これでは虫が来ても背中に花粉が付かないのではないかと思う。
1ヶ月ほど前の画像だからかなり時機遅れになってしまったが、春日井市内の公園の池で見掛けたポンテデリア・コルダータ(Pontederia cordata) 。南北アメリカ原産の水生多年草で通常は学名で呼ばれているようだ。和名はナガバミズアオイだそうだ。
我が家の庭でもムラサキツユクサが咲いている。先月中頃から咲き始まったが、早朝に咲いて午後には萎んで咲き終わる。花は1日花だから、翌日にはまた別の蕾が咲き、その繰り返しのようだから蕾がある限り暫く咲き続けるのだろう。ちょうど梅雨の頃に咲くけど、漢字では「紫露草」と書くそうで、名前は梅雨とはまったく関係ないようだ。そういえば、東海地方では今年は梅雨入りがけっこう遅れており、梅雨の前に梅雨が明けた時のような真夏日がここ何日か続いている。天気予報では今週末あたりから梅雨に入るらしい。
ムラサキツユクサが公園の花壇で咲いていた。人為的に改良された園芸種なのか自然にできた雑種なのか定かではないが、けっこう色のバラエティーがあるようだ。紫だけでなく青色もあるし、ピンク色に近い赤っぽい紫、ムラサキツユクサなのに真っ白な花や斑入りのように見える花もあった。各地で普通に見られる多年草だが、北アメリカ原産の帰化植物だそうだ。
タツナミソウはシソ科の多年草で、漢字では「立浪草」。花が “波立つ” ように咲くことに由来する名前だそうで、どれも同じ方向を向いて咲くのが面白い。本来の花色は青紫色なのだろうが、突然変異なのか人為的に改良された園芸種なのか知らないが、最近では白花種も時々見られるようだ。
豊田市の愛知県緑化センターの散策路脇で見掛けた花だが、2009年3月末に載せたことがあるヤマルリソウではないかと思う。福島県以西に分布する日本の固有種だそうだ。自生数が減っているようで、絶滅が危惧されている地域もあるという。
スイセン
2024-02-22 | 草花
日中はだいぶ暖かくなって春が近い気配が感じられるものの、まだ朝晩は冷える日があるから春到来とは言えないが、公園のニホンスイセンの花がいくつか咲いていた。スイセンは元々は地中海沿岸地方の原産のヒガンバナ科スイセン属の球根植物で、日本には室町時代以前に中国を経由して入ってきたらしい。そのために日本でも漢字では中国名の「水仙」だそうだ。花は綺麗でも全体が有毒で、葉がよく似たニラやアサツキなどの野菜と間違えて誤食すると食中毒を起こすから気を付けないといけない。
暖かさに誘われてミズアブの仲間らしき虫が来ていた。
暖かさに誘われてミズアブの仲間らしき虫が来ていた。
道端で咲いていたホトケノザ。田畑の畦道や空き地などで見掛けるヨーロッパ原産の雑草で、葉の形が仏像の台座のように見えることからホトケノザと名付けられたという。春の七草の一つであるホトケノザはキク科のコオニタビラコのことで、このホトケノザではないから、有毒ではないとはいえ間違って食べない方がいいようだ。