道端で咲いていたカキドオシ。ムラサキサギゴケとよく似ているが、カキドオシはシソ科の蔓性多年草。垣根を越えて隣地まで通り抜けるほど蔓延る雑草だから、漢字では「垣通し」と名付けられたという。レンセンソウ(連銭草)とかカントリソウ(癇取草)という生薬名がある薬草でもあるそうだ。
公園のユキヤナギが咲きだした。バラ科なのに名前にヤナギと付いているが、枝は垂れて、花後の葉はやや細長く小さいながらもヤナギのようで、満開時には花が密生して咲く様子が雪のようだということから“雪柳”と名付けられたという。東海地方では桜の開花に合わせたように、ちょうどこの時期に咲き始まる。
ハコベ
2020-03-21 | 草花
今月初めの6日にも載せたハコベだ。ハコベにもいくつかの仲間があって見分けがつきにくいが、前回載せたのはミドリハコベで、これは茎の色や花の様子からコハコベではないだろうか。いたるところに生えている雑草ではあるが、ビタミンなどの栄養が豊富だそうで、春の七草のひとつになっている。
果樹園で群生していたオランダミミナグサ。100年ほど前に日本に入ってきたらしいヨーロッパ原産の外来雑草だ。葉がネズミの耳に似ていることが「耳菜草」の名前の由来だという日本固有のミミナグサもあるようだが、日本産は外来種に圧倒されて今ではあまり見掛けなくなってしまったとか。
朝の光が僅かに差し込む薄暗い道端で咲いていたヒメオドリコソウ。日本には明治時代に入ってきたというヨーロッパ原産の雑草だが、花は綺麗で可愛くても、道端や空き地だけでなく田畑にも蔓延ってきているから、農家にとっては厄介者だ。
新型コロナウイルスがあちこちで拡散しているというので、交通機関を利用して混雑した場所に行くのは避けているが、家でずっと引き籠っているわけにもいかず、最近はもっぱら近くの公園が閑人の暇つぶし場所になっている。
このところの暖かさのせいか、サンシュユの蕾が膨らんできた。満開になるにはもう少し時間が掛かりそうだ。サンシュユは江戸時代に中国や朝鮮半島から薬用植物として日本に入ってきたそうで、秋にはグミに似た赤い実が生り、それを乾燥して生薬にするという。
このところの暖かさのせいか、サンシュユの蕾が膨らんできた。満開になるにはもう少し時間が掛かりそうだ。サンシュユは江戸時代に中国や朝鮮半島から薬用植物として日本に入ってきたそうで、秋にはグミに似た赤い実が生り、それを乾燥して生薬にするという。