浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

「家父長的市民運動」

2019-07-02 20:11:39 | 社会
 市民運動を行う団体がたくさんある。私のところにも、そうした団体からニュースやら資料やらが送られてくる。いつも思うことは、書いているのは「いつもの人」で、語彙は仲間内だけで通用するものばかり。
 「崇高な目的」のためにしているのだろうが、これでは広がらないなあと思う。

 そうした団体のメンバーは固定化している。新しい人は入ってこない。そうなると、「いつもの人」がリーダーとなってその団体は動いていく。その他のメンバーは人格的な依存関係の中で、リーダーの指示に従って動くようになる。

 私はそういう団体が行う市民運動を「家父長的市民運動」だとしている。

 「いつもの人」はその界隈では「有名」となる。余計に依存関係は強化される。

 そういう市民団体を見ていると、市民運動の停滞の理由の一つは、市民運動内部のあり方にあると思う。
 
 開かれた、参加する人びとの討議の中で方向性が生み出されるようにしていくべきではないか。

 
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【映画】「新聞記者」

2019-07-02 19:44:11 | 映画
 評判の映画、「新聞記者」を見た。最初から最後まで緊迫した運びで目を釘付けにする。内容はもちろんフィクションであるが、あり得る筋立てである。良心的な官僚がある事件を新聞社にリークする。それを女性記者が追う。その官僚の下で働いたことがある外務省の若手官僚、今は内閣府の「内調」にいる。
 
 リークした官僚は自殺する。なぜ彼は自殺したのか、女性記者と若手官僚が追い、その内容をキャッチし、報じる。

 女性記者は特ダネを掴んだわけだが、若手官僚は官僚であり続けることは難しくなる。どうするか。

 どうしたか、について、その結末はない。

 この映画を見て、真実というものの重さを感じた。国家権力が秘密裏に行おうとしたことを暴く。それはきわめて重大な当為ではあるが、しかしそれは生活の基盤を、あるいはいのちの基盤をも奪うことがある。

 みずからの良心は、どれほど耐えられるのか。知り得た真実がきわめて重大で正義に反することであったとき、ひとはどう行動するか。おそらく私は、最終的に若手官僚のように行動するであろうが、苦しみ悩むことだろう。

 悪に牛耳られた国家権力は、人びとに重い選択を迫る。あの若手官僚は、生き続けたのだろうか。

 真実を獲得するということ、正義を貫くということ、それは人間の生命の重さと同等である。

 
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ネットTV

2019-07-02 08:48:17 | メディア
 友人からあるネットTVに、浜松市の水道民営化への言及があると知らされ見てみた。そこには黒川敦彦さんが出演していた。しかしそのネットテレビのその他のものでは、ものすごいネトウヨ的な「思い込み」がだらだらと放映されていた。それにそれを撮影している場も、何とかという総裁も、アナクロニズムに覆われていた。

 それに引き換え、デモクラシータイムスのネットテレビは、見る価値がある。これはおそらく朝日ニュースターで放映されていた「愛川欽也のパックインジジャーナル」の後継だろうとおもうが、有益な情報を流してくれている。

 アメリカのハワイやグアムの軍事基地を守るために日本に配備が予定されているイージスアショアについての動きを論じているこの番組は見る価値がある。

秋田で菅官房長官直撃!「巨大なイージス艦ニッポン」/新潟で櫻井よし子氏に肉迫!参院選情勢

 
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