「だましだまされアート界:贋作をめぐる物語」(2020年)というドキュメンタリーを見た。ポロック、ロスコの贋作が高値で販売され、その贋作を専門家が見抜けなかったり。結果、美術館に展示されてもいたという。この贋作事件が明るみに出されて、アメリカの歴史ある画廊が閉鎖となったそうだ。
ポロックやロスコの絵を描いたのは中国人だった。
「世界で一番ゴッホを描いた男」というドキュメンタリー映画もあったが、中国には名画の贋作を描く村があるという。何といっても、中国には、名画をそのままに描く伝統が一千年もあるという。
現代は、あらゆるところにフェイクがある時代。美術だけではない。言論や学問の世界はもちろん、政界にもそれがはびこっている。たとえば維新の政治家のように。
贋作が大手を振っている時代、それが現代だ。贋作でもいい、心地よければそれでよいという時代。