歴史研究には資料が必要で、それをもとに歴史を叙述していく。歴史研究、とりわけ政治史においては、役所が作成した文書が重要で、こうした文書は、きちんとした事実が記されていると認識して扱う。自治体史を編纂するときの重要な資料が行政が作成した文書であり、その信用性が揺らぐなら歴史研究・叙述は不可能となる。
行政が作成した文書が「捏造」だとか、「正しくない」というのなら、行政文書の史料価値は格下げとなる。
総務省の官僚は、高市某の暴言に対してそれを厳しく批判するのではなく、助け舟を出しているようだ。となると、総務省の行政文書は、すべて疑ってかからなければならないということであり、総務省の官僚の無能力をさらすこととなる。
徳川幕藩体制は、文書をもとに行政を行っていた。どの地域にも達しが送られてきて、庄屋らはそれらを書き写して地域の人々に伝えていた。高市某の暴挙は、日本を中世にもどすことになる。
高市氏、議員辞職を否定 総務省文書「正しくない」
衰亡する日本、その衰亡を促進する開発計画がある。神宮外苑の再開発計画。その裏には、当然利権がある。利権のためには、何でもする、赤字が出たら税金で補填すればよい、という安易な姿勢。
ストップ・ザ・神宮外苑再開発(平尾剛さん・元ラグビー日本代表)
テレ朝はほんとうにNHK化しているとしかいいようがない。もうテレ朝はみないようにしよう、と言いたい。
テレビ朝日で統一教会報道がタブーに!『モーニングショー』放送差し替え、ネット動画を削除! 圧力を囁かれる政治家の名前
私は、日本の社会に怒りがあまりにない、と思う。
3・11は、大きな自然災害でもあったが、原発事故はあきらかに人災であった。それによりほんとうに多くの人たちがそれにより生活を、人生を破壊された。
私は、もっとも被害を受けた福島の人々に同情するとともに、きっと大きな怒りを示すだろうと思った。福島県は、自由民権運動の時代、河野広中ら福島自由党の面々が活発に活動したところであった。しかし、怒りの表出をあまり感じなかった。
怒りの表出には、豊かな感情と強靭な知性が背景になければならない。いろいろ調べたところ、日本国家や福島県は、事故直後から、すでに準備していたのかもしれないが、県民に感情表出を抑え、正確な知識をもたせないように積極的に動いていた。
それにメディアも加担していた。それは今でも、である。
3・11を前に、メディアも原発事故などを報じるだろう。しかしそこに、怒りの表出がない。この番組もそうだ。