浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

静岡県知事の辞任とリニア

2024-04-06 19:32:59 | その他

 静岡県知事がJR東海のリニア建設に乗り気ではなかったことを、私は評価している。リニア新幹線なんていらない。あたりまえのことだ。

 リニア建設の際、静岡県山岳部の地下を通ることになる。静岡県や周辺市町村は、大井川の水の問題を高く掲げて難色を示してきた。当然のことである。大井川の水量に、リニア新幹線建設が大きく影響を与える可能性があるからだが、それだけではない。大井川の上流部は崩れやすいところで、実際に一般の人が入れない大井川上流の奥地に行ってみればわかるが、山崩れが凄まじい状態になっている。とくに林道などの道路を建設したところから崩れ、それはとても大規模で、くずれた岩石が、大井川支流の谷に落ち込んでいる。大井川上流の山々は悲惨な状態になっている。そんな状態があるのに、リニアのトンネル掘削よりでた岩石が大井川の河原に積まれることになる。崩れた岩石や掘削によりでてきた岩石が、大雨と共に下流に流されるが、大井川にはたくさんのダムがあり、それらを堰き止める。

 そして南アルプスの生態系が、トンネル掘削による自然環境の変化により崩される。

 JR東海によるリニア新幹線建設は、自然環境に大きな負荷をかけるのだ。

 ところで、ネットでこんな情報があった。静岡県知事がリニアに抵抗したのは、そのバックにいる鈴木修がリニアに反対したからだという情報。川勝平太知事の後援会長は、鈴木修であるから、そうかもしれない。

 そして川勝県知事の後任候補の名が出て来ている。静岡政界のウラには、鈴木修がいる。彼は票を動かすことが出来る。そのため、多くの政治家は鈴木修のいいなりになる。言うとおりにならないと、選挙で落とされる。

 川勝のあとは誰か?前々から言われていたのは、前浜松市長の鈴木康友である。彼は浜松市長として、修の代理人として、修の言うとおりに市政を動かしてきた。浜松市が区を7区から3区に減らしたこと、そして最近浜松市内に建設する予定の新浜松球場も、すべて修の意思である。

 修の意思に忠実に従ってきた鈴木康友こそが、県知事候補としてでてくるのではないか。

 静岡県は、SUZUKIの支配下にある。静岡県はSUZUKI県、浜松市もSUZUKI市なのである。

 

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小林製薬のものは絶対に買わない!!

2024-04-06 17:42:39 | 政治

 こういうニュースを読めば、小林製薬がいかに利権政治の中に入り込んでいたのか、アベといかにつるんでいたかがわかる。

 もう買わない!!

「紅麹サプリ」の小林製薬 安倍元首相と自民党に「34年間で計1391万円」モーレツ献金の過去

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画家・中村宏

2024-04-06 08:23:51 | 画家と戦争

 浜松出身の画家・中村宏が、最近みずからの戦争体験を描きだしている。中村が体験した戦争体験とは、浜松市への空襲であり、また艦砲射撃である。

 中村宏は、現在の浜松学芸高校へと連なる学園の創設者家族のひとりである。中村は日本大学芸術学部在学中から社会運動に参加し、美術運動の先駆者ともなった。

 1955年、米軍基地拡張反対の砂川闘争にも参加し、それにもとづいて「砂川五番」という有名な絵を描いている。その後も、美術に対する自分自身の見解を次々と明らかにしながら多くの絵画を世に出した。

 その見解については、『応答せよ!絵画者 中村宏インタビュー』(白順社)に、嶋田美子の問いに答えるかたちで明らかにされている。それを昨日読み終えたばかりである。

 1950年代には、「ルポルタージュ絵画」を提唱し、山下菊二らと行動を共にしている。「一生懸命リアルに描こうとすることがないと、ルポルタージュは本当は成り立たない」と中村は語っている。その後、中村の絵は、「リアル」ではないようなものになっていくけれども、リアリズムは絵画の基調となっているように思う。

 中村の絵画は、外側にリアルがあって、そのリアルが中村を通過するなかで、中村の描く絵画へと結晶していくようだ。表現された絵画は、理解を拒絶するようなものでもあるが、観る者が観る、考える、解釈する・・・・というように、リアルと中村、そして鑑賞者が三位一体となって成立するものだ。

 そのような画家である中村が、何故にみずからが体験した戦争を描くようになったのか、おそらく「現代」がそうさせたのだろう。

 だからこそ今、戦争と画家との関係を見つめる必要があるのだと思う。

 

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