ぼくは、大学の入学式も卒業式も参加しなかった。幼い頃から、「式」というものがいやだったから参加するつもりは最初からなかった。
「式」というのは、当該の領域での上下の秩序を明示し、それを確認する場となる。入学式や卒業式は、高いところに「えらい」人たちが並び、「えらい」人たちがスピーチをする。
日本国家というのは、すべての学校の「式」を全国的に画一化した。壇上に「日の丸」を掲示し、「式」の開始とともに「君が代」を歌わせ、校長のあいさつ、PTA会長挨拶、卒業式では生徒の送辞・答辞を読ませ、校歌を唱わせ、そして退場する。
ところがユニークな「式」をやっている大学がある。全ての学校が創意工夫にあふれた「式」をやればいいのに。そしたらぼくも参加するだろう。
学校は、すべからく生徒・児童・学生の創造性を引き出すべきだ。