昨日畑で作業をしていたら、選挙カーが通った。わたしは振り向きもせずに作業を続けた。新聞やテレビは、総選挙の報道で埋め尽くされているが、読まない(テレビは、ユーチューブで見る場合もあるが、選挙報道は一切見ない)。統一教会党=自民党がどれほど悪事を働こうと、裏金をつくろうと、あるいは極右の宗教団体とねんごろになっていようと、選挙民は自由民主党に投票し、また創価学会の人びとは指示に従い公明党に投票する。選挙民の多くは、自由民主党や公明党がどのようなヒドイ悪政をしていても気にならない。
自由民主党はあらゆる業界に根を張り、業界にとって利益になるようなことをしているので、それらにつながっている人びとは、自由民主党に投票する。要するに、カネ、カネ・・・・なのだ。
マイナ保険証を多くの人びとがつくったのは、2万円相当のポイントがつく、ということからであった。問題があろうとも、カネが入るならということで人びとは行動する。
支配層もそういう選挙民をきちんと理解している。にんじんをぶら下げれば人びとは言うことを聞くのだと理解している。
だから今回の総選挙も、少しは減るかもしれないが、統一教会党=自民党が多く当選するだろう。
『週刊金曜日』(10月18日号)が総選挙についていくつかの記事を掲載している。そのなかで、八王子の選挙区で奮闘している菱山南帆子さんにインタビューをしているが、菱山さんはほんとうにエライ。行動力と、深い洞察力がある。老齢化しているわたしには、もはや以前のような行動力はないことを痛感する。
田中優子さんの「とんでも選挙」の末尾で、立憲民主党に言及している。「立憲民主党はカマラ・ハリス的な対立色を鮮明にするどころか「穏健な保守層」とやらに尻尾を振った。それどこにいるの?その人たちは自民党に満足でしょ。」と書いている。
それと同じことを、古谷経衡さんが言っている。「穏健な中道保守を取り込む、などと言っていますが、マーケティングを間違えています。・・・・・一番大切なのは、既存の常連さんが友だちを連れてくることなのです。」と。立憲民主党に期待していた人びと(「既存の常連さん」)を相手にしないで、「穏健な保守層」に期待するとは。まったく邪道ではあるが、しかし立憲民主党内には、自由民主党でも通用する人びとがたくさんいる。
立憲民主党の小沢一郎が、「政権交代」のために「穏健保守層」を獲得すべく、立憲民主党の政治家でありながら自由民主党でも通用する野田某を党代表にまつりあげたが、小沢についてはいっさいの幻想を持つべきではない。小沢は、現在の腐敗した政治家を輩出するようになった小選挙区制を、中心となって導入した張本人である。それを助けたのが、山口二郎ら政治学者であった。自民党を極右化し(小選挙区制のもと、組織票が必要となったことから右派宗教団体に寄り添うようになったのだ!)た、張本人である。
選挙には行くが、その結果には期待しない。日本の選挙民が、カネなどの物質的なものではなく、平和とか、非戦とか、選択的夫婦別姓とか、貧困の解消とか、そういう理念的なものを希求するようにならなければ、日本は変わらない。