浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

原水禁運動のこと

2023-03-18 09:19:59 | 政治

 日本共産党では除名問題で揺れているようだ。しかし、共産党は今までも組織の問題では、きわめて強引であった。現在除名された、除名されると騒いでいる松竹氏も、鈴木氏も、それを知っていたのではないだろうか。何をいまさら騒いでいるのだろう。

 私は学生のころ、敬愛する吉野源三郎氏のほか、古在由重さんの著書と出会っている。吉野氏のことは以前にも何度か書いているのでここでは書かないが、古在氏の『思想とは何か』(岩波新書、1960年)、『人間賛歌』(岩波書店、1974年)などは感動をもって読んだものである。しかし、私はその当時、古在氏が日本共産党員だとは知らなかった。

 さて私は1977年の広島での原水禁世界大会に組合から派遣されて参加した。原水禁運動についてはあまり知識はなかった。分科会に参加して感じたことは、原水爆をなくそうという素朴な気持ちが尊重されるのではなく、日本共産党=原水協の強い主張が行われていたということである。このころ、共産党は「原子力の平和利用」を主張していたのではなかったか。原水禁関係者は、原発反対であった。分科会でも、共産党系の方々は、原子力の平和利用を訴えていたような気がする。ただし確実な記憶ではない。

 後年、この世界大会が原水協、原水禁の長年の対立をこえた統一大会であったことを知った。しかし、統一を目指しながらも、両者の統一に関する意見の対立が、組織の統一へと至らなかった。その後の世界大会が統一して行われたのか、分裂して行われたのかはわからない。

 このころ、吉野氏や古在氏は、革新系の統一に心血を注いでいた。私が学生時代、東京都知事は美濃部亮吉氏であった。しかしそのあとは保守系が都知事となっていた。古在さんたちは革新統一候補を支援するが、美濃部さんを支えていた「明るい革新都政をつくる会」から日本社会党が離脱し、革新統一候補を当選させる力は確実に弱まっていた。

 私は、スペインやフランスの反ファシズム統一戦線の教訓から、社会党や共産党など革新勢力が統一戦線を組んで、自民党など保守系の暴政をやめさせなければならないと考えていた。吉野氏や古在氏、それに英文学者の中野好夫氏らが統一戦線の構築に奔走していて、その動きに心から賛同していた。その頃も、私は『世界』の読者であった(現在もである)。

 しかし、日本社会党や共産党は、そうした善意の願いを何度も踏みにじってきた。日本をかくまでに政治的に劣化させてきたのは、もちろん統一教会党の自民党や創価学会党である公明党がその元凶であるが、社会党や共産党も決して無実ではない。

 さて、1984年、原水禁運動に大きな亀裂が走った。その亀裂をつくりだしたのは共産党であった。前年の平和行進の団体旗の問題をめぐって両者の対立が生まれていたが、しかしこれは分裂を決定的にするものではなかったはずである。原水協のなかにも、何とか統一を維持しようという人たちはいた。しかし、共産党はそういう人たちを原水協から排除した。その事態に、共産党系の日本平和委員会の会長・小笠原英三郎氏、理事長の長谷川正安氏らがそれぞれ辞任するなど、共産党系の組織からも異論がでた。しかし、共産党は、強引にそれらの異論を抑え込んだ。原水協幹部に対しても、共産党は露骨に介入し、原水協理事長の吉田嘉清氏らを排除した。

 今私は、『ある哲学者の軌跡 古在由重と仲間たち』(花伝社、2012年)をみながら書いているが、このころのことが詳しく書かれている。この渦中、長年の共産党員であった古在氏が「除籍」とされた。古在氏が「除籍」されたあと、『赤旗』が古在氏についての厳しい調子の記事を投げつけたということも聞いている。

 さて、現在「除名」とされた松竹氏や鈴木氏は、このころ、共産党員であったのかなかったのか。もし党員であったのなら、原水禁運動に対する日本共産党の強引な介入を知っていたはずである。私が知っているのだから当然知っているだろう。こういう事態に、彼らはどう対応したのだろうか。

 共産党は、上意下達の組織であり、上意は貫徹されるのである。なにをいまさら・・・という気がする。そういう組織ではないか。

 批判勢力としての共産党の存在価値を、私は認め、評価する。だから共産党の立候補者に投票することもある。しかし、共産党は政治権力を掌握してはならない。

 

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特別抗告するな!!

2023-03-16 22:08:02 | 社会

 時事通信が、以下のように報じている。検察が特別抗告するということだが、誤報であってほしい。もし検察が特別抗告するとなると、日本の司法の闇がより深くなる。

 最近の検察は何度も何度も悪事を重ねてきている。厚労省の村木厚子局長に関わる事件で、検察が証拠を改竄していたことが発覚したこともある。狙った人を遮二無二犯罪者に仕立てようとする検察。こうした検察は根本的に変えなければならない。

 特別抗告するな、の声を東京高検にぶつけよう!!

袴田事件、特別抗告の方向 再審開始に不服、検察側協議―審理15年、さらに長期化

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なかったことにする、国家の非情さ

2023-03-15 08:11:54 | 政治

 北朝鮮の日本人拉致問題が、まったく進展しないまま時間だけがたっている。日本の政治家にとっては、利用できればなんらかの行動を起こすが、そうでなければ見捨てるだけだ。毎年、集会だけは繰り返し行っているが、拉致問題を解決しようという意欲は、政府にはない。

 以下の報道は、すでに有田芳生氏が公表していることであるが、日本政府がいっさい公表しないという事実は、あまりに非人道的である。利用できない事実はなかったことにするという非情。拉致被害者個人は、統一教会党=自民党の利害により無視されるという現実。

北朝鮮は9年前、ひそかに拉致被害者2人の生存情報を日本に伝えていた 今も「なかったことに」 政権にとって「不都合な事実」なのか

 

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袴田さんの無実を確定するために・・

2023-03-13 14:50:11 | 社会

 13日、東京高裁は袴田事件の再審決定を行いました。しかしこれですぐに再審が始まるわけではありません。検察が最高裁に特別抗告すれば、また同じことを繰り返さなければなりません。

 袴田さんを救う会は、次のようなお願いをしています。ご協力をお願いします。

 

再審開始が支持された場合、検察に特別抗告しないよう働きかけてください!

 

高裁が検察の即時抗告を棄却して再審開始を支持する決定を出した場合、まったくおかしな制度ですが、検察は最高裁へ特別抗告することができます。そうなるとさらに時間がかかり、再審完全無罪が遠のきます。3月10日で87歳になる袴田巖さんと90歳の姉・秀子さんを、これ以上待たせることはできません。検察に特別抗告させないために、みなさん声をあげてください。期限は5日間です(3月20日(月)まで)。13日(月)〜17日(金)までに検察庁にハガキ等で特別抗告しないよう訴えてください。(郵送は翌日配達がなくなりましたので、普通郵便で届ける場合は3月15日(水)までに出さないと17日に間に合いません。速達でハガキを出すと翌日着きます)
           〒100-8904 千代田区霞が関1-1-1中央合同庁舎6号館
              東京高等検察庁 畝本直美検事長 様

 

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袴田事件、再審!!!!

2023-03-13 14:19:01 | 社会

 再審無罪は、あたりまえ。血痕などというまえに、その服、袴田さんは小さすぎてはけなかった。静岡県警の捏造事件であった。

袴田事件 再審開始認める 東京高裁 無罪の可能性高まる 57年前の一家4人殺害 犯行時の着衣 血痕「赤み」争点

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袴田さんは無実!

2023-03-13 12:52:57 | 社会

 袴田巌さんに再審無罪を! 袴田秀子さんの頑張りに、心から感服している。

死刑囚・袴田巌さんを支え続けてきた姉ひで子さん 東京高裁の決定を前に今思うこと

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袴田巌さんは無実だ!!

2023-03-12 19:13:33 | 社会

 共同通信社の配信記事。

なぜ袴田巌さんは「真犯人」に仕立て上げられたのか「袴田事件」の経過を改めてたどって判明した、刑事司法のずさんな実態(前編) 

取り調べは「拷問」、裁判長は勘違い、エリート調査官も「誤り」 「袴田事件」の経過を改めてたどって判明した、刑事司法のずさんな実態(後編)

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スポーツは決してキレイではない

2023-03-12 18:42:29 | 社会

 学校スポーツにも、顧問への裏金とか、あるいは保護者から集めた金を私的に流用するという事例がある。私は、スポーツマンシップに則り・・・とかいうまえに、ダーティな面を切りすてることが必要だと思う。

 今、WBCが行われているが、その背後にもダーティなものがつきまとっているかもしれない。

 公金がつぎこまれたオリンピックは、関係者が談合その他で逮捕されるという事態が起きているが、そこには利権が渦を巻いていた。

 「報道特集」が、それを報じている

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山口県民の良識が問われている

2023-03-12 13:32:15 | 社会

 山口県といえば、長州。長州は権力の亡者がたくさんでているから、良識は働くことはないだろう。

世襲批判の岸信千世氏「世間の声に惑わされず」決意表明に猛批判「聞く力ないと公言」「議員どころか社会人失格」

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袴田事件、再審無罪を!!!

2023-03-11 20:51:11 | 社会

 袴田巌さんは、無実である。冤罪のデパートと言われる静岡県警が捏造した事件であるとしかいいようがない。袴田事件に関する本は何冊も読んできた。

 静岡地裁で再審の決定が出たとき、私は静岡地裁前にいた。そこには歓喜の声が渦巻いていた。しかし、その後、東京高裁では、再審決定が覆された。そのときの裁判長が横浜事件について良い判決を書いた人だったので、私は再審となると確信していたのだが、そうではなかった。甘かった。

 それ以後、袴田事件支援のためにカンパを送るようになった。

 13日は、東京高裁で必ず再審の決定が行われると確信する。そうでなければ、冤罪という国家の犯罪が続くことになる。87歳の袴田巌さんを、今度こそ解放させなければならない。

 

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笛吹けど踊らず

2023-03-10 18:40:10 | メディア

 昨日、Choose Life Projectの動画を紹介した。長時間だから見ていない方もいると思うが、要するに小西洋之参議院議員は、第二次安倍政権時代に放送法の解釈が、一つの番組が公平でなかったら、それだけで国家権力は電波の使用を停止できるというものに変更された、その変更は首相補佐官礒崎某の暴力的な恫喝でなされたこと、小西議員が公表した行政文書にその顛末が書かれていること、小西議員は変更された有権的解釈をもとにもどすこと、すなわち一つの番組ではなく、その放送局全体の放送内容から公平性を判断することへと戻したいこと、そのためには国民だけではなく、テレビや新聞もしっかりと報道してほしいこと、これがその動画で小西議員が主張したことだ。

 しかし今日、「日刊ゲンダイ」の政治評論家角谷浩一氏の話によると、この事態は、高市某つぶしのために行われていること、その背景には奈良県知事選を巡る暗闘、二階や世耕らとの権力争いがあること、テレビや新聞は、放送法の解釈をもとにもどそうなんて考えていないこと、が語られた。

 テレビをみればわかるけれども、すでにテレビは政治権力(統一教会党=自民党)に忠誠を誓うポチのようになっている。テレビにとって法解釈なんかどうでもよいのだ。現在のような、権力ににらまれない状態が心地よいのである。

 ということは、小西議員の放送法の有権的解釈を元に戻そうという意図は、テレビ局によって無視されているのだ。小西議員は、テレビや新聞が、この行政文書をもとに政府批判をはげしく展開することを期待していたが、しかしそれは無理であることが、角谷氏の話でわかった。

 権力のいうことをはいはいと素直に聞くほうが生きやすいのだ。権力に逆らってもトクはないと考えている人たち、すでに日本にはそういう人たちが75パーセントとなっているのである。テレビ局が、そうした国民意識に逆らって権力と対峙するわけがない。かくて、日本には、忠犬たちの声が充満している。

 

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政治家はそんなに偉いのか?!

2023-03-10 08:53:39 | 政治

 大人同士の話し合いでは、感情を高ぶらせることなく、冷静でなければならない。私の経験では、話し合いではなく、最初から激高していた大人はたったひとりだ。最近まで隣で畑を借りて耕していた自慢たらたらの男。磐田南高校から法政大学社会学部に入り、卒業後は民間企業に入り、おじさんが中小企業の社長をしていて・・・・という男で、農業用水の使用の問題で、怒鳴ってきた輩。彼はその前に、お前とは話はしない、と言っていたのに、急に怒鳴ってきて、私が彼の主張に沿って黙っていると、なぜ答えないと声を荒げた。彼の言動はふつうではないので、近所からは総スカンを食っている。

 しかし、そういう輩は、政治家にはあんがいいるようだ。

 放送法に関わって、第二次安倍政権下で法解釈が変更させられた経緯が記された総務省の行政文書が公開された。私も小西洋之議員のTwitterからPDFファイルをダウンロードして読んだが、法解釈の変更を総務省に働きかけたのが、当時補佐官であった礒崎某である。

 その文書には、礒崎某が「もともとご機嫌が悪かった」、「激高し」という文言がある。役人を前にして、みずからの「ご機嫌が悪」いことを露骨に示し、役人に「激高」するということだけでも、私には驚きであった。ふつうの大人はしないことだ。こういう態度は、ほんとうに少数のひとだけが行う。

 今までの生活の中で、そうした大人にあったのは、私の場合、上記の畑の一件だけである。

 役人は、そうした者を相手に、さらに高市某の暴言をも糊塗してあげなければならない立場にあるようで、政治の世界は魑魅魍魎が跋扈するところだと認識した。

 そういう輩によって、私たちの生活を左右する政治が行われているのだということを肝に銘じなければならないと思う。選挙民は、魑魅魍魎を国会に送っているのである。

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これは見るべき

2023-03-09 21:32:15 | 政治

放送は誰のためにあるのか?

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これでは歴史の研究はできなくなる

2023-03-09 21:32:15 | 政治

 歴史研究には資料が必要で、それをもとに歴史を叙述していく。歴史研究、とりわけ政治史においては、役所が作成した文書が重要で、こうした文書は、きちんとした事実が記されていると認識して扱う。自治体史を編纂するときの重要な資料が行政が作成した文書であり、その信用性が揺らぐなら歴史研究・叙述は不可能となる。

 行政が作成した文書が「捏造」だとか、「正しくない」というのなら、行政文書の史料価値は格下げとなる。

 総務省の官僚は、高市某の暴言に対してそれを厳しく批判するのではなく、助け舟を出しているようだ。となると、総務省の行政文書は、すべて疑ってかからなければならないということであり、総務省の官僚の無能力をさらすこととなる。

 徳川幕藩体制は、文書をもとに行政を行っていた。どの地域にも達しが送られてきて、庄屋らはそれらを書き写して地域の人々に伝えていた。高市某の暴挙は、日本を中世にもどすことになる。

 

高市氏、議員辞職を否定 総務省文書「正しくない」

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金もうけのためなら何でもする

2023-03-09 19:50:07 | 社会

 衰亡する日本、その衰亡を促進する開発計画がある。神宮外苑の再開発計画。その裏には、当然利権がある。利権のためには、何でもする、赤字が出たら税金で補填すればよい、という安易な姿勢。

 

ストップ・ザ・神宮外苑再開発(平尾剛さん・元ラグビー日本代表)

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