9月14日、第12回YMSを開催しました(第11回は納涼会)。早いものでYMSも1年です。
さて、今回は「現状のブライダル産業におけるBtoCアプローチの変遷と今後」と題し、株式会社プラスビーの佐藤和彦社長よりご講演いただきました。結婚は一度しかした事がないので詳しいことは分かりませんが、お考えがわれわれYMSメンバーと通じるところがあり、大変勉強になりました。
プラスビーさんは全国20府県で地域の出版社や広告代理店、ブライダル事業者と提携し、地域に密着した結婚情報誌(地区ごとに異なるブランドで展開されています)の出版やサイトの運営をされています。「あなたのまちのけっこんを元気にする」をモットーに、ブライダル情報の発信だけでなく、結婚を通じた地域づくり、活性化を目指しておられるそうです。
先ほど、地域ごとに異なるブランドで情報誌を出版されているとお話しましたが、わざわざそうする理由はまさに「地域密着」にあり、一口に結婚式といっても、土地ごとに慣習が全く違うからなのだそうです。つまり、結婚式は地域の文化であるともいえます。
佐藤社長は前職において全国を駆け巡るうちに、マス・マーケティングの限界をお感じになられたとのことで、現在発行している情報誌も、実際に現地に足を運び、緻密なヒアリングを経て編まれているそうです。
さて、2010年現在、男性の生涯未婚率は19.4%(女性9.8%)、30代前半の男性未婚率は46.5%(女性33.3%)と約半数に達します。さらに、結婚したとしても結婚式を挙げない人の割合は51%と、結婚式をしない人の方が多いくらいなのだそうです。
これには長引く景気低迷や将来の不透明さなど、様々な要因が絡んでいると思いますが、容易に想像できるように、これではブライダル市場は縮小の一途ということになります。そこで佐藤社長は改めて「結婚式とは誰のためにサービスを提供しているのか」ということを問い直し、「100の結婚、100のハピネス」というキャッチフレーズを掲げ、もっと自由で多様な、それでいて個人に完結することのない、つながりのある結婚式のあり方を提案されています。
会社を立ち上げて6年、順調に成長してこられた中で起こった東日本大震災。全国的なイベント自粛ムードで、当然業界のダメージは大きかったのですが、佐藤社長のお話で印象に残ったのは、「感謝」と「自分は恵まれている」という言葉です。崇高な理想は逆境の時にこそ真価が問われるものだと思いますが、佐藤社長は様々な人々と連携し、被災地への結婚式プレゼントなど「あなたのまちのけっこんを元気にする」を事業以外の形でも実践していらっしゃいます。
終了後はいつものように乾杯!「よこはまの魅力」について、大いに盛り上がりました。
繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
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