最近、CS放送でオスマン帝国(1299~1922)、スレイマン1世(在位1520-1566)と皇后ヒュッレム(ロクセラーナ)を描いたトルコの歴史ドラマ『オスマン帝国外伝~愛と欲望のハレム』を楽しみに観ている関係で、ふと思いたち、以前から相生町にあるトルコ料理店「ニューアリババ」でお昼にすることにしました。
オスマン帝国の版図(スレイマン1世の時代)<画像をクリックすると拡大します>
フランス料理、中華料理と並び世界三大料理に数えられるトルコ料理。オスマン帝国が長くアナトリア半島(現在のトルコ)から地中海・黒海沿岸、アラビア半島北部を支配した関係から、トルコ民族の出自である中央アジアの料理に東西の様々な文化が融合した食文化を作り上げています。東アジアから渡ったものとしては、チャイ(紅茶)やマントゥ(餃子。饅頭が語源と思われます)が有名でしょうか。
4人掛けのテーブルが五つほどの小さなお店。内装はトルコ風のタイルやランプなどの装飾品で飾られています。
ランチなので、今回はトルコ料理の奥深さに触れるというところまでは行きませんが、3種類ほど選べるランチメニューから、トマト煮込みのようなチキンソテーランチを選択。サラダとチョルバ(スープ)に始まり、エキメッキと呼ばれる熱々のトルコパンにトマトソースをつけて食べます。比較的薄味でスパイシーでもありませんが、旨味たっぷりの一品です。因みに、エキメッキはおかわり可。
ヨーグルトはトルコが発祥だそうです。日本人はヨーグルトというとブルガリアを連想する人が多いのではないかと思いますが、ブルガリアも長らくオスマン帝国の支配下(1393~1878)にありましたので、当然その影響はあると思います。
チャイ(紅茶)。お茶の原産地については諸説ありますが、古代から近代にいたるまで福建省などの江南地方から世界に広まっていったのは確かです。大まかに言って、江南地方では「テ」と呼ばれ、南北に波及して「チャ」、海路を通じて南に渡ったものは同じく「テ」。そこから欧州にもたらされて「ティー」。江南地方から陸路で西進したものは「チャイ」。そんな感じで呼び方が変化しています。トルコでは、写真のように小さなガラスのコップでお茶を飲むそうです。
ぜひ次回は夜に来て、色々楽しんでみたいですね。
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ニューアリババ
神奈川県横浜市中区相生町1-2-1 パレカンナイ1F
繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした