3月13日、mass×mass関内フューチャーセンターにて、第105回YMS(ヨコハマ・マネージャーズ・セミナー)を開催しました。
今回は、横浜生まれの横浜育ち、横浜地元で仕事をする「地産地消編集長」、横浜ウォーカーの山本篤史様より、「『横浜ウォーカー』から考える“ジモト”って何だろう?」と題してお話しいただきました。
僕はYMSが始まって以来、初めて2カ月続けて出席できませんでした。そこで今回もご参加いただいた方の感想をご紹介したいと思います。
1.
まずは横浜ウォーカーが、ベイスターズが優勝し、神大が箱根優勝、横浜高校(松坂)が春夏連覇した(ほかにも関東学院ラグビー優勝、フリューゲルス優勝など)の98年に創刊したこと、まさに横浜イヤーに登場した雑誌であることを知り、めぐり合わせというのはあるんだなと感じました。〇〇ウォーカーという中でも横浜ウォーカーというのはとても特殊な雑誌らしく・他の〇〇ウォーカーと違って横浜ウォーカーだけ市の名前がタイトル(他は関西ウォーカーや東海ウォーカーなどの経済圏)・この出版不況の中、隔月発行から月間発行へ・表紙をベイスターズの選手が飾る非常に珍しいエリア情報誌(他のエリア情報誌ではないらしい・・)などなど、あと面白い企画でいうとムックではあるが全ページ全て崎陽軒情報の崎陽軒ウォーカーなど独特のスタイルで横浜ウォーカーが作られていること、これが非常に興味深かったです。
何故このような雑誌を作ることができるのか、それは編集長曰く「ジモト愛」!
歴史がたかだか160年しかないからこそ、貪欲に新しいものを取り入れてきた横浜、そのスピリットが横浜ウォーカー作っているのだという説明に妙に納得してしまい、また現在の横浜が置かれている状況(外国人は素通りするまちなど)強烈な危機感をもっていらっしゃることに感銘を受けた次第です。
そしてまた一人横浜のことを大好きなひとと巡り合いました。
2.
横浜ウォーカーの山本さんのお話を伺い、地元にいながらわかってないことばかりである事を知りました。
外国人から見た横浜の行きたいところがまずラーメン博物館、そしてカップヌードル館との事を聞き、横浜ってそんなもの?という印象でした。
横浜ウォーカーの周年号はベイスターズの選手が飾るという他にはないレアなケースであることも興味深かったです。(地元愛はある)
世論調査で住みたい街のトップになってもそれじゃ何があるか?というとこれといって何もない。
イメージだけでなく、何かこれといったものを打ち出していくことがハマっ子達のテーマなのでしょう。
これまでYMSは、幅広い分野の勉強会と共に、地元横浜について知識を深めるための会も数多く開催してきました。
第10回 町興しとビジネスについてのフリートーク
第21回 横浜の農業事情と食
第52回 横濱の歴史を知ろう!
第87回 『横濱市民酒場』とはなにか?
第88回 素晴らしきかな大岡川
第101回 ヨコハマ横浜YOKOHAMA横濱よこはま 誕生とみらい
第104回 ”TOKYOディープ!”が見たYOKOHAMA
その度に思うことですが、今やメディアを通じて全国に知られ、時には鼻持ちならないとさえ言われる「濱っ子のヨコハマ好き」。しかし、当の濱っ子は横浜についてどれだけのことを知り、何にアイデンティティを見出しているのでしょうか?実質的にわずか160年ほどの歴史しか持たないこの町の、つい数十年前のことさえ知らない。さらには、現在の姿さえ知らないことも多いのではないでしょうか?ひょっとすると、「ヨコハマ」というイメージの良さに自分を投影させ、それを地元愛だと錯覚しているのかもしれません。しかも、そのイメージの良ささえ、自分たちがそう思っているだけではないのか、と。
しかし、これまでの講師の方々、また今回の山本様のように、熱い思いをもって活動していらっしゃる方も少なくありません。そうした方々のネットワークとして、YMSが果たすべき役割は、まだまだあるように思います。
過去のセミナーレポートはこちら。
繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした