窪田恭史のリサイクルライフ

古着を扱う横浜の襤褸(ぼろ)屋さんのブログ。日記、繊維リサイクルの歴史、ウエスものがたり、リサイクル軍手、趣味の話など。

うま味しみわたる濃厚パエリアースペイン食堂石井(旗の台)

2020年01月24日 | 食べ歩きデータベース


  久しぶりに『孤独のグルメ』(Season6第9話)に登場したお店、旗の台にある「スペイン食堂石井」さんに行ってきました。

【過去に掲載した、『孤独のグルメ』に登場した店】
中国家庭料理 楊 (Season1)
羊香味坊 (Season6)
カヤシマ (Season1)
青山シャンウェイ (Season4)

  スペイン系ですと、過去にはバスク料理の「ビオッツア」、シェリー酒の「しぇりークラブ 銀座店」を取り上げたことがありますが、スペイン料理は大勢で食べるというイメージがあり、あまり行くことがなかったように思います。

  しかし、こちらのお店では、パエリアが1人前から食べられます(珍しいことではないのかもしれませんが)。冒頭にあげた写真は、「魚介のパエリア」。正直、これまで僕が抱いていたパエリアのイメージは、「見た目の豪華さの割に、味が淡白」というものでした。しかし、このパエリアは小さなパエジェーラでじっくりと炊くためなのか、魚介の旨味がたっぷりしみ込み実に濃厚。その上、表面積に占めるおこげの割合が多くなるため香ばしさも際立ち、僕の中のパエリアのイメージが完全に覆ってしまいました。そして、お米の芯もちゃんと残っています。イカ墨のパエリアやオマール海老のパエリアなど、魅力的なパエリアが他にも。ただし、炊きあがるまでに時間がかかるので、最初に頼んでおいたほうが良いと思います。



  最初の一杯は、カバ(スペインのスパークリングワイン)と自家製サングリア。パンも自家製だそうですが、柔らかく熱々で、離れていても香ばしい香りが漂ってきます。実にお勧めです(追加注文可能)。これを料理のソースやオリーブオイルにつけて食べるだけでも十分に楽しめます。



  「長谷川さんこだわりのマッシュルームの鉄板焼き」。長谷川さんというのは生産農家さんのお名前らしいです。大きなマッシュルームの旨味、上にのったベーコンの塩味、そしてオリーブオイルに唐辛子と少し酢が加わっているのでしょうか?程よい酸味でさっぱりと食べられます。



  赤ワインは、ひとりカラフェで。あまり考えたことがなかったのですが、カラフェとデキャンタはその用途が違うのだそうです。ざっくり言えば、カラフェは若いワインを空気に触れさせることで香りを開くのが目的、デキャンタは年代物のワインの沈殿物を分離するのが目的なのだそうです。



  鱈、海老、アサリ、ムール貝などがたっぷり入った、サルセーラ(ブイヤベース)。これを先ほどのパンにしみしみさせて食べるのです。



  牛ほほの煮込み。ほろほろとした柔らか煮込み、赤ワインに合わせて。



  パンがあまりにも美味しかったので、まだ何かつけて食べたい…。そうだ、アヒージョ!まるまるとした、ぷりぷりの牡蠣がごろごろ入った、「牡蠣とベーコンのアヒージョ」。牡蠣とベーコンを一緒に食べると、一層美味しいです。追加のパンも熱々で出てきて、それに牡蠣のうまみが溶け込んだ、グラグラのニンニク・オリーブオイルをたっぷり浸けて食べます。



  デザートは、クレームブリュレ。甘味の抑えられた、あっさりとしたカスタードでした。

  今回、開店と同時に入ったのですが、平日にもかかわらずお店はあっという間に満席。まだいくつも気になるメニューがあるので、またお邪魔したいと思います。



スペイン食堂 石井



東京都品川区旗の台2-1-31 岩瀬荘



繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
コメント
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