窪田恭史のリサイクルライフ

古着を扱う横浜の襤褸(ぼろ)屋さんのブログ。日記、繊維リサイクルの歴史、ウエスものがたり、リサイクル軍手、趣味の話など。

クラフトビール、魚、そしてショウガー暁タップス ビアロバタ 芝大門

2020年01月08日 | ワイン・日本酒・ビール


  昨年12月6日、世田谷区経堂のクラフトビール醸造所、「暁ブルワリー」さんが展開する、ビールと和食のお店、「暁タップス芝大門」へ行ってきました。名前の通り、店内には囲炉裏があり、それに惹かれて選んだお店なのですが、魔が差したのかカウンター席を選択。静かにしていたかったのかもしれません、



  お通しは、エイヒレ、ホタルイカの一夜干し、ぶなしめじ、舞茸を七輪であぶり、塩でいただきます。これだけも結構ビールに合って楽しめます。



  「暁ホワイト」。通常、ビールは大麦麦芽を使いますが、小麦麦芽も使うのが白ビール。独特の爽やかさ、白ビールにありがちな乳酸飲料のようなニュアンスはあまり強くなく、飲みやすかったです。



  炭火焼の魚料理は時間がかかるというので、生ハム盛り。切り落としの生ハムがたっぷり盛られています。



  スタンダードな「暁エール」、とても飲みやすく仕上がっています。片っ端からどんどん行けてしまいそう。



  栃尾揚げの味噌チーズ焼き。「栃尾揚げ」というのは、新潟県長岡市栃尾の油揚げ(地元では「あぶらげ」と言うらしいです)。大きくて厚みがあり、外はぱりっと中はふっくらとしています。焼いたバケットのように大きな穴が開いているので、色々なおつまみにアレンジできそう。以前、「角平」でご紹介した富山の棒麩と同じような食べ方ができそうです。これに味噌チーズをのせて焼きます。しそ、みょうが、ネギによって、さっぱりと食べられます。



  大好きな黒ビール、「暁ブラック」。高温で焙煎したチョコレートモルトを使い、何と煮沸時に函館みよい農園の、日本一甘いといわれる黄金かぼちゃ(くりりん)を加えているのだそうです。そのせいか分かりませんが、飲みやすく仕上がっています。



  白金豚ロースト 青森黒にんにく醬。白金豚(はっきんとん)とは、岩手県花巻市の穀類加工会社、高源精麦さんが生産しているブランド豚です。軟らかく、肉のうまみが感じられます。

  最近お邪魔するようになった、仲本工事さんのお店でも推していた田子(たっこ)にんにくを生産する、青森県田子町はにんにくの生産が盛んですが、青森県には「協同組合青森県黒にんにく協会」というのがあるらしいです。黒にんにくは普通のにんにくを熟成させる過程で、にんにく内のアミノ酸と糖が褐色物質を生み出す、メイラード反応によって黒くなったもので、商品化されたのは2000年代に入ってからと比較的新しいようです。サプリメントで知られていますね。



  焼き物が出てくる前に、ビールの方が進んでしまいますね。さっぱり系に戻り、「みかんエール」。二次発酵時に自然栽培の和歌山みかんを皮ごと漬け込むそうです。みかん果汁を感じるようなことはなく、思ったよりほんのりとみかんが薫る感じです。



  ようやく岩魚塩焼きが出てきました。岩手町の岩魚を宮古島の塩で味付けし、囲炉裏の炭火で焼き上げます。これを見ていたかったですね。川魚の塩焼きがビールに合うのは、皆さんお分かりいただけるのではないかと思います。



  本物の生姜を使った、「手作り高知産黄金生姜のジンジャーエール」。辛み成分・香り成分が高く、繊維が少ないという、高知県産の黄金生姜。



  何故ここでジンジャーエールを頼んだのかと言うと、目の前の神棚に地元芝大神宮のお札と共に生姜がお供えされていたからです。初めて知ったのですが、江戸時代この辺りは生姜の産地で、毎年9月に芝大神宮で行われる秋祭りは別名「生姜祭」とも呼ばれているそうです。


 
  最近人気のクラフトジン。国産ジンの「槇(KOZUE)」(中野BC、冨士白蒸留所)を試してみました。以前、各国のジンを試したことはありますが、ジャパニーズは初めてではないかと思います。しかし、これが実に美味しかった!まず世界初と言われる、ボタニカルに高野槇を使っており、和歌山県産の温州みかんとレモンの皮、山椒の種なども加えているらしい。何とも言えない日本の原風景を感じさせる香り、恐らく山椒由来のキレは、以前ご紹介した黒胡椒のウォッカが好きな、まさに僕好みの味わい。覚えておきたいですね。



 最後の最後に、石巻産「鮭のロースト四半身(下)」。既にお腹一杯でしたが、マンゴーカットになっており、つまみやすかったので食べられました。今回は初めてだったので間合いが分かりませんでしたが、次回は最初の内に頼んでおこうと思います。

 次は炉端で!


暁タップス ビアロバタ 芝大門




東京都港区芝大門1-6-12 竹やビル1F



繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
コメント
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