愛知県長久手市にあるトヨタ博物館へ行ってきました。同博物館は1989年(平成元年)にオープン、ガソリン車が誕生した19世紀から20世紀までの自動車約120台が展示されています。
1999年(平成11年)には新館がオープン。日本のモータリゼーションの歩みが展示されています。
まず、本館入口で出迎えるのは、1936年(昭和11年)に誕生したトヨタ初の生産型乗用車であるトヨダAA型乗用車(冒頭写真)。国産自動車の黎明期でありながら、当時流行のストリームラインを採用し、優れた乗り心地を実現するなど先進的な自動車でした。
本館2階は19世紀末から20世紀にかけての欧米車を展示し、自動車の変遷が見られるようになっています。3階は1930年代から90年代までの日本の自動車の歴史。これだけの台数をブログではご紹介しきれませんので、下の動画に纏めることにしました。
トヨタ博物館Ⅰ 1920年代以前
19世紀、自動車の誕生から20世紀、工業の中心がヨーロッパからアメリカに移り変わっていく様が、自動車の変遷から見てとれます。
トヨタ博物館Ⅱ 1930年代~40年代
1930年代、日本でも自動車作りが始まります。しかし、こうして時系列で見てみると、当時の欧米との余りに大きな差に愕然とします。第二次世界大戦を経て、30年代と40年代の車のデザインが大きく変化しているのも興味深いです。
トヨタ博物館Ⅲ 1950年代
日本の自動車産業は主に海外先進技術を吸収していた時代。マイカー時代到来以前、乗用車の主たる用途はタクシーだったようです。敗戦後の日本の事情を反映した、ユニークな車も多く、興味深いです。
トヨタ博物館Ⅳ 1960年代
高度成長により自動車需要が拡大する中、日本の自動車産業が激しい競争の中で力をつけていったことが伺えます。そしてスポーツカーブームの時代、世界的にも自動車そのものが活気づいていた時代のように思えます。
トヨタ博物館Ⅴ 1970年代
1973年生まれの僕は、この辺りになってくると記憶のある車になります。73年と78年の二度に渡るオイルショック、それによる省エネ指向によって、日本車が大きく躍進した時代。
トヨタ博物館Ⅵ 1980年代以降
自動車産業が基幹産業として日本経済を牽引。一方、日米自動車摩擦が激しさを増していった80年代。バブル崩壊以降、車の魅力が低下していったように思いますが、様々な環境技術が再び日本車に革新をもたらし、現在に至っています。
トヨタ博物館
愛知県長久手市横道41-100
繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
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