伊東に向かう途中、阿蘇の内輪山や霧島連山の御鉢を思わせるような、きれいな緑色の草に覆われた山が見えました。それが滞在先近くの大室山であるということが分かったので、昇ってみることにしました。
行けば、小学校の卒業旅行で行った「伊豆シャボテン動物公園」のすぐ近く。ということは、38年前にここへ来たことがあるということになります。
大室山は標高580mのスコリア丘で、山自体が国の天然記念物です。スコリア丘は、噴火活動によって地表にスコリア(岩滓)が放出され、それが火口の周りに堆積することで形成されたすり鉢状の丘を言います。上の写真はまさに御鉢の縁から火口を見下ろした景色になります。山全体が木ではなく草に覆われているのは、毎年春に山焼きが行われるためだそうです。この山焼きの伝統は700年くらい続いているのだとか。大室山ができたのは推定5,000年前で、最後の噴火は約4,000年前と言われています。山頂へはリフトで登り、現在徒歩での登山は認められていません。
これがスコリアです。
御鉢の縁はぐるりと一周できますが、とても素晴らしい眺望で気持ちがいいです。とても良い気、パワーをもらった気がしました。ちょうどからりとした青空、秋の夕方だったのも良かったのかもしれません。
伊豆七島のうち、大島、利島、新島、神津島などが見えました。
初冠雪が報じられたばかりの富士山も見えました。大勢いた外国人観光客の皆さんも喜んだと思います。改めて写真を見ても清々しい気分になりますね。
繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
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