窪田恭史のリサイクルライフ

古着を扱う横浜の襤褸(ぼろ)屋さんのブログ。日記、繊維リサイクルの歴史、ウエスものがたり、リサイクル軍手、趣味の話など。

負けられない状況の中で-日本プロ野球2017 横浜vsヤクルト23回戦

2017年09月08日 | スポーツ観戦記


  9月に入り、2017年シーズンもいよいよ大詰め。小雨の降る中、横浜スタジアムに横浜vsヤクルト23回戦の観戦に行ってきました。

各チーム残り17試合~21試合となる中、CS進出の座をめぐる3位争いが苛烈を極めてきました。この試合の前時点で3位にいるのは横浜。それを1.5ゲーム差で巨人が追います。1位と2位は7.5ゲーム差、2位と3位は4.5ゲーム差であり、残り試合数を考えると1位、2位はほぼ確定と思われます。したがって、焦点は3位争いということになるのですが、追う巨人は一番陽岱鋼選手、二番マギー選手が固定されてからというもの打線が機能し始めた上、先発投手6名の実に5名が計算できるという布陣。さらに、CS進出のため横浜にターゲットを絞ればよいわけで、むしろ横浜より優位な状況にあると思います。



  一方の横浜。9月に入ってからの4試合で2勝2敗。投手陣は敗れた2試合いずれも3失点、その後の連勝では無失点と検討していると思います。しかし、一方で打線が下降気味。前節の巨人三連戦ではわずか1点、前の日のヤクルト戦こそ4点挙げましたが、それも7回まではわずか1点という状況です。チームは9月から”Our Time Is N.o.w”(N.o.wには”No Opportunity Wasted”という意味も含まれています)というスローガンを打ち出しました。まさに一戦一戦、目の前の勝利に集中すべき時です。



  さて、横浜の先発は今シーズンが一軍デビューで3年目の飯塚投手。ここまで1勝2敗と勝ち星に恵まれていませんが、僕の見る限り、制球とマウンド度胸が良く期待の持てる投手です。なお、飯塚投手の登板日は何故か雨が多い気もします。その飯塚投手、3番バレンティン選手に四球を与えましたが、打者4人で上々の立ち上がりでした。



  一方、ヤクルトの先発は2015年ドラフト1位、こちらも若い2年目の原樹里投手。今シーズンは先発の一角を担うもここまで2勝9敗です。原投手は先頭の桑原選手にヒット、三番筒香選手に四球を与え、一死二塁・一塁のピンチを招きますが、後続を断ち無失点で切り抜けました。



  二回裏。横浜は先頭の戸柱選手が二塁打で出塁するも、後が続かず…。



  三回裏も二死から筒香選手が二塁打を放ちますが、得点ならず。



  四回裏。ヤクルトがヒットと四球で迎えた二死満塁のチャンスを逸した直後、今度は横浜がヒットと二つの四球で二死満塁のチャンスとなりますが、これも得点ならず。投手戦と言えば投手戦でしたが、横浜としてはこの日も再三の好機を得ながら粘投の飯塚投手を援護できないという嫌な展開。



  五回、六回、七回表はいずれも三者凡退で試合は膠着状態となります。七回裏、横浜は先頭の飯塚投手に替わる代打石川選手がヒットで出塁。しかし、これまた後が続きません。飯塚投手は七回104球を投げ、3安打3四球、無失点という内容でした。



  横浜は八回を砂田投手、九回をパットン投手が完璧に抑え、味方打線の奮起を待ちます。再三の好機を逸する展開の中でも、投手陣の踏ん張りが辛うじて試合の流れをつなぎとめていました。



  九回裏、横浜はヤクルトの三番手ルーキ投手から戸柱選手がヒットで出塁。しかし、梶谷選手、代打乙坂選手が倒れ、試合はついに延長戦に突入します。



  十回表は、球場全体を揺るがす大歓声に迎えられ、抑えの山崎投手が登板。中村選手、西浦選手にヒットを許し、一死二塁・一塁のピンチを迎えますが、後続を断ち切り抜けます。



  十一回表は、田中投手が登板。打者三人を完璧に抑えます。



  辛抱に辛抱を重ねた十一回裏、ついに決着の時がやってきました。ヤクルトはこの回から松岡投手が登板。横浜はこのところ調子を落とし、巨人のマギー選手に首位打者の座を明け渡していた宮崎選手。この日もここまで4打数1安打でした。

  その宮崎選手。予兆はカウント1-2からの4球目にありました。結果はレフトスタンドポール際に切れるファウルでしたが、ボールを完璧に捉えた大飛球。そしてカウント2-2になってからの6球目。真ん中からやや外寄りに甘く入ったスライダーを見逃しませんでした。打った瞬間にそれと分かる打球は、レフトスタンド中段に突き刺さるサヨナラ・ホームラン!それまでのフラストレーションが一気に吹き飛ぶ一発でした。

  この日の試合は、5人の投手の踏ん張りに尽きます。打線の方は8安打こそ放ったものの、つながりを欠いた状況は変わっておらず、厳しい戦いがまだまだ続くことでしょう。

繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした

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