5月12日、横浜スタジアムに今シーズンの初観戦、横浜vs阪神8回戦に行ってきました。前日は最大7点差をひっくり返すという劇的な勝利を収め、この三連戦を1勝1敗とした横浜。通算成績も16勝17敗と借金1の4位であり、シーズン初めから今ひとつ波に乗れない中、何としても勝ち越して勢いをつけたいところです。
またこの日は母の日ということで、選手がピンク色のシューズやバットを使用し、審判もピンク色のユニフォームに身を包んでいました。バットなど、遠くから見るとイチゴポッキーのようです。
さて、横浜の先発は防御率2点台前半ながらここまで2勝3敗の大貫投手。球場観戦の時、大貫投手が登板することが多いと思い調べたところ、過去6年で6試合ありました。これは過去9年で8回の今永投手に次ぎます。その大貫投手、先頭から二者連続三振を含む三者凡退で上々の立ち上がり。
一方阪神の先発はここまで3勝1敗の才木投手。昨シーズンは8勝を挙げ、防御率1.82という素晴らしい成績。当然、僕の肌感覚としても苦手意識があります。こちらも初回わずか9球で三者凡退。
しかし、横浜は2回裏、下位打線から先制のチャンスを作ります。二死から桑原選手が右中間を破る二塁打で出塁すると、続く山本選手も三塁へ当てただけのボテボテながらヒットで出塁。しかし、後続の前日大活躍した京田選手が6球粘りましたが凡退し、好機を逸してしまいます。
すると3回表、今度は阪神の下位打線。梅野選手、木浪選手を討ち取り二死としますが、何と9番の才木投手に0-2と追い込んでからの4連続ボールで四球を与えてしまいます。しかも外角にスライダーを続け、どうして投手相手にあそこまで神経質になったのか、当事者でない僕には知る由もありません。因みに、8回表にも才木投手に3-2から再び四球を与えています。いずれにせよ、結果的にはこれが致命傷になってしまいました。
打順1番に返り、井上選手にセンター前に運ばれ、二死二塁・一塁。
そして中野選手にはライトライン際に落ちる二塁打を浴び、二塁走者の才木投手が生還。1vs0、これが決勝点となってしまいました。この試合、阪神のヒットはこの回の2本のみであり、かえずがえすも才木投手への四球が悔やまれてなりません。
3回裏以降は両投手による素晴らしい投手戦。大貫投手はサードゴロとファーストゴロ、才木投手は詰まった当たりの外野フライでアウトの山を築いていきます。敗戦投手となったものの、大貫投手は今シーズン一番の出来だったと思います。
すでに結果を言ってしまいましたが、7回裏、横浜は一昨日頭部に打球を受け、この日先発に復帰した宮崎選手が、久々のヒットで出塁します。そして続く牧選手が四球。無死二塁・一塁となり、前日の試合で劇的な勝ち越し本塁打を放った筒香選手を迎えるという、この試合一番の見せ場を作ります。
しかし已んぬる哉、その筒香選手は併殺打に倒れ、続く桑原選手も凡退。
9回表、横浜は二番手の伊勢投手が登板し、2番からの上位打線を三者凡退に抑えます。しかし、中野選手は7球、やられっぱなしの近本選手に至っては実に12球を伊勢投手に投げさせました。こういういやらしさが近年の横浜打線にはありません。
9回裏、二死から宮崎選手がヒットで出塁し、代走森選手がすかさず盗塁を決め二死二塁とします。森選手の果敢な盗塁は良かったのですが、続く牧選手がわずか2球でキャッチャーへのファイルフライ。これで万事休す。こういうところです…。
結局才木投手は大貫投手を上回る4安打を浴びつつも、128球5奪三振無四球の完封勝利。防御率は驚異の1.60まで下がりました。才木投手が素晴らしいのは確かですが、「横浜進化」が見たいものです。
繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
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