11月19日、貿易センタービルで横浜商工会議所主催の環境をテーマにした展示会があり、当社もCO2発生抑制効果に大変優れている故繊維を原料としたウエス、軍手、油吸着マットの展示を行い地元企業の皆様にご好評いただきました。
しかしこの日最大の収穫は何と言っても海洋冒険家白石康次郎さんの講演を拝聴できたことです。本当に心に残るお話がいくつもありメモを失くしてしまったことが何とももったいないのですが、それでも特に強く心に残ったことが2つあります。
一つは偉大な成功はまさに小さな一歩を積み重ねた結果であるということ。例えば白石さんの恩師である故多田雄幸氏との出会いにしてもそうです。本で知っているだけの会ったこともない人に電話帳を調べて訪ねて行き弟子入りを志願する、こんな型破りなことを実際にできる(そもそもそうしようと思う)人がどれだけいるでしょうか。それだけではなく白石さんがお金も人脈も知名度も経験もない(海外では言葉も通じない)ところから最年少単独世界一周を成し遂げるまでに至る行動はそのような破天荒だが驚くべき行動の連続なのです。「金がない、経験がない、人脈もない」と躊躇するのが凡人、「ないからどうする」と行動をおこせる人が偉大な人物、凡人と偉人を分けるものはまさにその点においてと言えるのではないかと感じました。人間「夢」が大切なのではない、「夢」のために「地道で誰でもできそうだが誰もが躊躇するか見過ごす」行動を起こし、積み重ねることが大切なのではないでしょうか。
二つ目は「迷ったら頭で考えてはいけない、欲が全ての判断を誤らせる」ということです。欲といっても色々ありますし、聖人でない我々は全ての欲を取り去ることなど到底できないことだと思いますが、唯一信じるに足る「欲」とは「どれだけ時間が経過しても変わることなく心の底から湧きあがってくる欲」、白石さんで言えば「船で(自分の力で)世界を見てみたい」という「欲」ではないでしょうか。僕も思うだけで長続きしない「欲」はたくさんあります。しかしそんな中でも変わることなく「何の役に立つとも思えないけれども、冷めることのない欲求」というのはあります。それに素直に耳を傾けることが自ずとその人にとって最良の人生を切り開くのではないかと感じました。本物の欲は状況がいかに変わろうとも失われることがない欲ということができます。そうでない欲が何故判断を誤らせるかと言えば、「失われる恐怖を生み、執着するから」ではないかと思います。例えば物欲、金銭欲などがそういうものと言えるでしょう。
これら白石さんのお話を通じて非常に勇気づけられました。僕の会社は小さな会社ではありますが、それでも大海原に浮かぶ60フィートのヨットに比べれば大きい船ということができますし、白石さんは船の中ではまさしく孤独ですが、いくら「経営者は孤独」とはいえ会社には何十人もの社員がいる訳で、はるかに心強いことです。さらにヨットレースは孤独のうちに命を失う危険がありますが、会社は仮に潰れて破産したって命までとられるわけではありません。胆を据え、心の底から湧きあがってくる欲を信じて行動を起こすこと。それ以外の欲に由来する不安や恐怖はかえってそれらを増大させる結果を生むのだと思いました。
繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
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しかしこの日最大の収穫は何と言っても海洋冒険家白石康次郎さんの講演を拝聴できたことです。本当に心に残るお話がいくつもありメモを失くしてしまったことが何とももったいないのですが、それでも特に強く心に残ったことが2つあります。
一つは偉大な成功はまさに小さな一歩を積み重ねた結果であるということ。例えば白石さんの恩師である故多田雄幸氏との出会いにしてもそうです。本で知っているだけの会ったこともない人に電話帳を調べて訪ねて行き弟子入りを志願する、こんな型破りなことを実際にできる(そもそもそうしようと思う)人がどれだけいるでしょうか。それだけではなく白石さんがお金も人脈も知名度も経験もない(海外では言葉も通じない)ところから最年少単独世界一周を成し遂げるまでに至る行動はそのような破天荒だが驚くべき行動の連続なのです。「金がない、経験がない、人脈もない」と躊躇するのが凡人、「ないからどうする」と行動をおこせる人が偉大な人物、凡人と偉人を分けるものはまさにその点においてと言えるのではないかと感じました。人間「夢」が大切なのではない、「夢」のために「地道で誰でもできそうだが誰もが躊躇するか見過ごす」行動を起こし、積み重ねることが大切なのではないでしょうか。
二つ目は「迷ったら頭で考えてはいけない、欲が全ての判断を誤らせる」ということです。欲といっても色々ありますし、聖人でない我々は全ての欲を取り去ることなど到底できないことだと思いますが、唯一信じるに足る「欲」とは「どれだけ時間が経過しても変わることなく心の底から湧きあがってくる欲」、白石さんで言えば「船で(自分の力で)世界を見てみたい」という「欲」ではないでしょうか。僕も思うだけで長続きしない「欲」はたくさんあります。しかしそんな中でも変わることなく「何の役に立つとも思えないけれども、冷めることのない欲求」というのはあります。それに素直に耳を傾けることが自ずとその人にとって最良の人生を切り開くのではないかと感じました。本物の欲は状況がいかに変わろうとも失われることがない欲ということができます。そうでない欲が何故判断を誤らせるかと言えば、「失われる恐怖を生み、執着するから」ではないかと思います。例えば物欲、金銭欲などがそういうものと言えるでしょう。
これら白石さんのお話を通じて非常に勇気づけられました。僕の会社は小さな会社ではありますが、それでも大海原に浮かぶ60フィートのヨットに比べれば大きい船ということができますし、白石さんは船の中ではまさしく孤独ですが、いくら「経営者は孤独」とはいえ会社には何十人もの社員がいる訳で、はるかに心強いことです。さらにヨットレースは孤独のうちに命を失う危険がありますが、会社は仮に潰れて破産したって命までとられるわけではありません。胆を据え、心の底から湧きあがってくる欲を信じて行動を起こすこと。それ以外の欲に由来する不安や恐怖はかえってそれらを増大させる結果を生むのだと思いました。
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