投稿が遅くなってしまいましたが、5月18日、横浜スタジアムへ横浜vs広島9回戦に行ってきました。前回5月2日時点では首位だったベイスターズ。翌週の9日に2020年サイヤング賞投手で話題のバウアー投手がメッタ打ちに遭ったのを皮切りに6連敗。首位も陥落して前日ようやく連敗を止めました。4月で貯金10としながら5月に7勝18敗で貯金を使い果たし、結局5位に終わった1996年シーズンを思い起こさせる展開。このままズルズルいかないためにも絶対に落とせない一戦となりました。
横浜の先発は、ここまで1完投を含む2勝1敗の東投手、計算できる先発の一角を担っています。その東投手ですが、一番不安定だったのが2四球を出した初回。その後は9安打を打たれながらも大量援護に助けられ、8回3失点と試合を作りました。ただ、打たれる場面はちょっと簡単に打たれ過ぎているなという印象があります。
試合が動いたのは2回裏。一死から桑原選手がレフトライン際に入る二塁打で出塁。
続く京田選手はセカンドへの高いバウンドでしたが、気迫のヘッドスライディングを見せ内野安打。これで一死三塁・一塁。
さて8番山本選手。次が投手かつ三塁走者が桑原選手なのでスクイズも考えられますが、まだ2回裏。浅い回から仕掛けてくるかな、という疑問はありました。ラミレス監督時代今までの横浜であれば100%打たせてきたと思います。恐らく広島バッテリーもそう思ったのでしょう、スクイズを警戒して1球外してくる様子もありませんでした。その初球は真ん中のツーシーム。これを山本選手が見事にバントを決め、スクイズ成功。横浜が鮮やかに先制します。これがその後の猛攻の流れを呼び寄せたと言っても過言ではありません。
動揺したのか、広島の先発コロニエル投手は続く東投手にフルカウントから四球を与えてしまいます。これで二死二塁・一塁。
そして打順1番に返り、5月に入って本塁打を量産している佐野選手。そこに内角高め、佐野選手にとってはおあつらえ向きのツーシーム。これを逃すはずもなく、バックスクリーン右に打った瞬間それと分かる8号スリーランホームラン。これで0vs4。
三回裏。横浜は先頭のソト選手がフルカウントからの四球で出塁します。
続く桑原選手もフルカウントから、今度はレフトフェンス直撃の二打席連続二塁打。これで無死三塁・二塁。
続く京田選手はセカンドゴロに倒れ、走者動けず。しかし、先ほどスクイズを決めた山本選手を今度は警戒し過ぎたのか四球を与えてしまいます。これで一死満塁。東投手見逃し三振で二死となるものの、佐野選手には四連続ボールで押し出し。さらに1点追加、0vs5
一方の東投手は、4回表に先頭の秋山選手を三振に切って取ります。これで2回の先頭打者から
堂林選手
磯村選手
韮澤選手
コロニエル投手
菊池選手
上本選手
秋山選手
とセ・リーグ記録にあと1と迫る7者連続奪三振(因みに、プロ野球記録は昨年佐々木朗希投手が記録した13)。
広島の反撃は5回表。先頭の磯村選手がレフトライン際の二塁打で出塁。
続く韮澤選手はサードフライに倒れますが、コロニエル投手に替わる代打会澤選手。会澤選手にはよくやられている印象があるのですが、その会澤選手の三遊間への当たり。途中でバウンドが変わったのか、三塁手の宮崎選手が後逸し、二塁走者磯村選手が生還。これで1vs5.
6回裏。広島は5回から登板した二番手大道投手が回跨ぎで登板。横浜はその大道投手から先頭の佐野選手がまずライト前ヒットで出塁。これが大量得点の始まり。
続く関根選手は一塁へのゴロでしたが、一塁手マグブルーム選手が送球できず内野安打。関根選手は早くも三安打の猛打賞。無死二塁・一塁。
宮崎選手には死球で無死満塁。
そして牧選手が真ん中低めのストレートをセンター前に弾き返し、2点追加。1vs7。
大道投手はソト選手にも死球を与えてしまい、再び無死満塁。
さらに桑原選手には平行カウントから打って下さいと言わんばかりのど真ん中のストレート。これをセンター前に弾き返した桑原選手に至ってはこれで四打席連続安打。1vs9。
広島はここで大道投手から三番手塹江投手に交替。
ところがその塹江投手も京田選手に四球を与え、三度無死満塁。
それでも塹江投手は8番山本選手、9番東投手を連続三振にとり、二死までこぎつけます。しかし、打者一巡となり佐野選手にまた四球を与えてしまい、ソト選手の代走神里選手が生還。ついに1vs10。
そして関根選手が投手強襲でセンター前に抜けるタイムリー。1vs11。関根選手も4安打目。
とどめはここまで打率4割3分7厘と驚異的な成績を残している宮崎選手がレフト前ヒット。これでこのイニング8得点、1vs13。
東投手は大量援護に守られた中ではありましたが、7回表は二安打を浴び、二死・三塁一塁から上本選手にレフト前に打たれ、2vs13。
さらに8回表にはマクブルーム選手にバックスクリーンへホームランを浴びます。マクブルーム選手は4本塁打中、2本が横浜戦。
9回表。横浜高校出身、昨年支配下登録された石川投手が登板。今シーズンは主に点差の開いている場面での登板ですが、安定した成績を残しています。この日も1四球こそ出しましたが、2三振無失点と大量得点の試合の中で目立たなかったものの、中継ぎ・抑え投手の負担軽減に貢献する投球をしてくれました。
17安打、13得点、7者連続奪三振、5安打2名(関根選手、桑原選手)、東投手8回3失点4勝目と非の打ち所のない試合でした。首位阪神タイガースが絶好調、気が付けば後ろに広島・巨人が迫ってきていますが、何とか堪えて交流戦を迎えて欲しいものです。
繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
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