窪田恭史のリサイクルライフ

古着を扱う横浜の襤褸(ぼろ)屋さんのブログ。日記、繊維リサイクルの歴史、ウエスものがたり、リサイクル軍手、趣味の話など。

おしゃれ感より本場感の羊肉料理ー小城(福富町)

2024年05月16日 | 食べ歩きデータベース


 5月14日、福富町にある羊肉料理店「小城」に行ってきました。これまで幾つか羊料理のお店をご紹介してきましたが、今回はお洒落でも洗練されてもいない、しかしながら(勝手な思い込みですが)満州を感じさせる羊肉料理のお店を選びました。過去掲載した羊肉料理店だけでこんなにあったんですね…。

羊肉よう出る!ージンギスカン羊DEL(川崎)
美味しい羊を手軽にたっぷりとージンギスカンえいじん(野毛)
羊をめぐる冒険―串羊 羊サンライズ(関内)
鶴見でつるまず羊鶏猪肉-ツルイチ
このごろ神戸では羊多し-ひつじやジンギスカン三宮店
羊で元気をチャージ-味香苑2号店(三宮)
羊の串焼きがおすすめ-羊香味坊(中国東北料理)
味付け羊肉60年の老舗-松尾ジンギスカン本店
台湾の初日は羊づくし-岡山羊肉壚
やきにく舎 太好了(たいはーら)
GALA-モンゴル料理専門店



 さて、羊の一頭丸焼きが名物のこのお店ですが、仔羊とはいえ3人で1頭というわけにはいかないので、ラムの小腿の丸焼き(烤羊腿)を頼みました。中華料理店ではよくこの「烤」という字を見かけます。炙るとか焼くという意味ですが、どうしても拷問の「拷」の字に見えてしまい、痛めつけられる可哀そうな羊や鴨が頭に浮かんできてしまいます。余計なことはさておき、この日お目当てだった烤羊腿、シンプルですが柔らかくてとても美味しいです。下味はなく、好みに応じてテーブル備え付けの唐辛子粉(辛くありません)、クミン、味塩で味付けします。できれば、せっかく羊肉を味わうのですから、味塩ではない塩だったらなお良かったと思います。



 アジアを感じさせる、青唐辛子、パクチーと野菜和え(老虎菜)。強い辛味から「老虎」の名前がついているそうですが、辛くはありません。むしろ香菜の存在感が強いです。



 ラムの串焼き(羊肉串)とラムマメの串焼き(烤羊腰)。本場のやり方がそうだからなのか分かりませんが、どちらもしっかり焼いているのでやや固いです。クミンがまぶしてありますが、塩加減は強くないので、味を濃くしたければ味塩で調節します。



 一方、驚きの柔らかさだったのが、ラムタンの串焼き(烤羊舌)。シチューに入っているタンのようなほろほろと崩れる柔らかさです。恐らく焼く前に茹でるなり蒸すなりしてあるのでしょう。ジューシーで旨味たっぷり、今回のお勧めです。



 さらにこちらも旨味があって美味しかったです。ラム肉のクミン炒め(孜然羊肉)。「孜然」とはクミンのことです。油もきつくなく、これだけ食べた後でもあっさりといけました。



 最後は、麻辣風干鍋(麻辣香鍋)。汁のない四川の鉄鍋料理を「干鍋」というそうです。干豆腐、魚の団子、タコさんウィンナー、海老、ブロッコリー、セロリ、もやし、木耳などを唐辛子と山椒で炒めたものです。

 メニューには蛙料理もあったので、これだけは間違っても選ばないように注意しました。しかし、羊肉を食べるには安くて魅力的なお店でしたので、またぜひお邪魔したいと思います。

小城

神奈川県横浜市中区福富町東通 東38番館 2F



繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
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悔やまれる投手への四球ー日本プロ野球2024 横浜vs阪神8回戦

2024年05月15日 | スポーツ観戦記


 5月12日、横浜スタジアムに今シーズンの初観戦、横浜vs阪神8回戦に行ってきました。前日は最大7点差をひっくり返すという劇的な勝利を収め、この三連戦を1勝1敗とした横浜。通算成績も16勝17敗と借金1の4位であり、シーズン初めから今ひとつ波に乗れない中、何としても勝ち越して勢いをつけたいところです。

 またこの日は母の日ということで、選手がピンク色のシューズやバットを使用し、審判もピンク色のユニフォームに身を包んでいました。バットなど、遠くから見るとイチゴポッキーのようです。



 さて、横浜の先発は防御率2点台前半ながらここまで2勝3敗の大貫投手。球場観戦の時、大貫投手が登板することが多いと思い調べたところ、過去6年で6試合ありました。これは過去9年で8回の今永投手に次ぎます。その大貫投手、先頭から二者連続三振を含む三者凡退で上々の立ち上がり。



 一方阪神の先発はここまで3勝1敗の才木投手。昨シーズンは8勝を挙げ、防御率1.82という素晴らしい成績。当然、僕の肌感覚としても苦手意識があります。こちらも初回わずか9球で三者凡退。



 しかし、横浜は2回裏、下位打線から先制のチャンスを作ります。二死から桑原選手が右中間を破る二塁打で出塁すると、続く山本選手も三塁へ当てただけのボテボテながらヒットで出塁。しかし、後続の前日大活躍した京田選手が6球粘りましたが凡退し、好機を逸してしまいます。



 すると3回表、今度は阪神の下位打線。梅野選手、木浪選手を討ち取り二死としますが、何と9番の才木投手に0-2と追い込んでからの4連続ボールで四球を与えてしまいます。しかも外角にスライダーを続け、どうして投手相手にあそこまで神経質になったのか、当事者でない僕には知る由もありません。因みに、8回表にも才木投手に3-2から再び四球を与えています。いずれにせよ、結果的にはこれが致命傷になってしまいました。



 打順1番に返り、井上選手にセンター前に運ばれ、二死二塁・一塁。



 そして中野選手にはライトライン際に落ちる二塁打を浴び、二塁走者の才木投手が生還。1vs0、これが決勝点となってしまいました。この試合、阪神のヒットはこの回の2本のみであり、かえずがえすも才木投手への四球が悔やまれてなりません。

 3回裏以降は両投手による素晴らしい投手戦。大貫投手はサードゴロとファーストゴロ、才木投手は詰まった当たりの外野フライでアウトの山を築いていきます。敗戦投手となったものの、大貫投手は今シーズン一番の出来だったと思います。



 すでに結果を言ってしまいましたが、7回裏、横浜は一昨日頭部に打球を受け、この日先発に復帰した宮崎選手が、久々のヒットで出塁します。そして続く牧選手が四球。無死二塁・一塁となり、前日の試合で劇的な勝ち越し本塁打を放った筒香選手を迎えるという、この試合一番の見せ場を作ります。



 しかし已んぬる哉、その筒香選手は併殺打に倒れ、続く桑原選手も凡退。



 9回表、横浜は二番手の伊勢投手が登板し、2番からの上位打線を三者凡退に抑えます。しかし、中野選手は7球、やられっぱなしの近本選手に至っては実に12球を伊勢投手に投げさせました。こういういやらしさが近年の横浜打線にはありません。



 9回裏、二死から宮崎選手がヒットで出塁し、代走森選手がすかさず盗塁を決め二死二塁とします。森選手の果敢な盗塁は良かったのですが、続く牧選手がわずか2球でキャッチャーへのファイルフライ。これで万事休す。こういうところです…。



 結局才木投手は大貫投手を上回る4安打を浴びつつも、128球5奪三振無四球の完封勝利。防御率は驚異の1.60まで下がりました。才木投手が素晴らしいのは確かですが、「横浜進化」が見たいものです。

繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
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近くにできたハンバーグ屋さんに行ってきましたー万平食堂(吉野町)

2024年05月14日 | 食べ歩きデータベース


 5月2日、3月末で惜しくも閉店した「八起」の後にできたハンバーグとステーキの店、「万平食堂」へ行ってきました。先月ご紹介した、イタリアンの「小川製麺所」は隣です。

 ランチタイムにお邪魔し、初めてなのでお勧めの「ガーリックバターのハンバーグ」を頼みました。その名の通り、ホイップしたガーリックバターがたっぷりとのっています。ハンバーグは小ぶりに見えますが、厚みがありそれなりにボリュームがあります。ラージサイズもできるようで、隣の席にいたおばあさんが大きなハンバーグを頼んでいて、その大きさに驚かされました。

 やや酸味を感じるガーリックバターをハンバーグに溶かして食べるのですが、お好みでガーリックソースと玉ねぎのソースがついてくるので、色々と味変して楽しむことができます。ごはんとスープつき。



 そしてこの時目に留まったメニューで「ステーキカレー」が気になったので、1週間後、あらためて行ってきました。上の写真がそのステーキカレー。カレーにカットステーキがのっていて、なかなかのボリュームです。やはりガーリックバターが入っており、混ぜるとカレーがまろやかになるので、半分だけ混ぜて違いを楽しみました。カレーはどこか懐かしい気がすると思ったのですが、10年以上前、この近くにあった「カレーショップ スパイス」のカレーに似ています。辛すぎず、スパイスの効いた美味しいカレーです。

 まずは気になった二品からブログに掲載しました。今後も追加があれば載せていきたいと思います。



 チキンステーキカレーを追加しました。ライスが250gと300gで選べるようになっていました。僕は250gで十分でした。

万平食堂



神奈川県横浜市南区二葉町4-26



繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
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今求められるエンゲージメント向上と”複”業のはなし-第164回YMS

2024年05月09日 | YMS情報


 5月8日、NATULUCK関内セルテ 801にて、第164回YMS(ヨコハマ・マネージャーズ・セミナー)を開催しました。

 今回の講師は、株式会社ケーエムシーコーポレーション取締役/BRMz合同会社共同代表の熊澤祐喜様。前半/後半の二本立てで、今注目されているエンゲージメント向上と人手不足の問題解決に資する「クルージングを利用したエンゲージメント向上/複業人材活用のすすめ」というタイトルでお話しいただきました。



1.クルージングを利用したエンゲージメント向上

 エンゲージメントとは信頼や愛着といった意味で、これが従業員の生産性向上や組織への定着の基盤となることから、以前より労働力の流動性が高まり、かつ人手不足が深刻化する昨今、優秀な人材を確保・定着させるために注目されている概念です。従業員の会社組織に対する信頼/愛着であればそれは「従業員エンゲージメント」ですが、同じことが企業と顧客との関係についても言え、長期的/繰り返しの取引で売上を向上させる基盤として築く、顧客の企業に対する信頼/愛着であれば「顧客エンゲージメント」となります。

 エンゲージメントに対する注目の高まりを受け、近年ではエンゲージメント向上に関わる様々なサービスが登場しています。その中で、熊澤さんの家業の一つであるクルージング事業を従業員や顧客(友人や家族でも良いです)のエンゲージメント向上に役立てようというのが今回のお話しです。

 なぜエンゲージメント向上にクルージングが資するのか?それはクルージングという「体験の共有」ができるためです。社会心理学者のレオン・フェスティンガーによると、体験の共有は、たとえそれが逆境や試練であってもエンゲージメントを高めるのだそうですが、かなり前にこのブログでとり上げた経営コンサルタント、パインとギルモアの「経験価値」のように、その体験が娯楽・教育・脱日常・美的という4つの要素が組み合わさることによって生み出された感情的、身体的、知的、精神的レベルにポジティブに働きかけるものである場合、満足感やロイヤリティが向上します。

 従来も従業員や顧客のエンゲージメントを高めるため、社員旅行、飲み会、運動会、接待といった試みがなされてきました。しかし、そうした試みが時代の変化に伴い効果的でなくなってきたのには様々な理由があるでしょうが、一つにはこれらの試みには「娯楽・教育・脱日常・美的」という要素が欠けていたためではなかろうかと個人的に思います。いずれにせよ、従来の試みに代わる新たなエンゲージメント向上手段が求められているのであり、その選択肢の一つとして東京湾に面する横浜や東京においてはクルージングがあるのではないかということです。

 クルージングは、先に挙げたような従来のエンゲージメント向上手段と比べ、特別感があり、参加容易性があり、時間がかからず、アクセスが良く、価格も手ごろといった特徴があります。さらにクルージングには、

娯楽/教育:海側から見る陸地の美しい景色、パーティー、船上での音楽など
非日常:船上という空間にいること、ゴージャスな船内や食事など
美的:やはりゴージャスな船内、美しい景色など

というように、前述の四要素がふんだんに詰まっていることが分かります。その性質が、特別な経験を提供し、エンゲージメント向上に役立つという訳です。

 質疑の中で出てきたことですが、今後心理学的な側面からクルージングのエンゲージメント向上に寄与する効果測定ができたら面白いと思います。

2.複業人材活用のすすめ

 後半は「復業人材活用」についてのお話しです。ここで敢えて「副業」ではなく「複業」の字を用いているのは、「本業の片手間」という意味ではなく、「複数の仕事をする」人材を指しているためです。近年、あらゆる産業が人材不足に悩まされています。しかしながら採用は遅々として進まず、時間とコストがかかり、仮に雇ったとしても、育ったら離職してしまう。一方で解雇は容易ではない。このような企業が抱える問題に対する解決策の一つに前半部の「エンゲージメント向上」があるとも言えますが、また別の、採用に代わるアプローチとして考えられるのが、後半部の復業人材です。

 30年ほど前、企業組織のダウンサイジングの一環として、アウトソーシングが流行りました。しかし、このアウトソーシングは、業務を外部委託する代償として、業務ノウハウの蓄積ができない、コストが高い、業務内容について逐一相談、指示する必要があるといった欠点があります。これと比べると復業人材は低コストで、そもそも副業や転職希望者ではないので、転職市場に現われてこない人材を獲得できる利点があります。実際、復業人材活用に取り組む企業の数は年々増えており、復業人材サービスを提供するプラットフォームも5年間で4.2倍に増加しています。

 もちろん復業人材活用にあたっても注意点はあります。一つにはマッチングサイトを利用すると人材の質にバラツキがでること、時間に制約があり、成果にどれだけコミットしてくれるか不透明であること、依頼事項が明確にできていないことなどです。このような点を曖昧にしたまま復業人材を活用すると、契約した人材が課題に応えるスキルを持っていなかったり、どこまで実務にコミットするかについて双方齟齬があったり、求める成果の認識に差があったり、結果として何も進まないという失敗につながる可能性があります。

 そこで熊澤さんが共同代表を務めるBRMzでは、クライアント企業の課題と目標を明確化し、課題解決や目標達成に必要なプロセスやスキルを洗い出し、その上で適切な人材の割り当てを提案します。例えば、課題が「営業活動の生産性向上」であったとした場合、その課題を細分化していくと下の図のようになります。



 その様にして細分化された課題の内、今回は何に取り組むのかによって適した人材が異なってくるはずです。復業人材はあくまで選択肢の一つであり、場合によっては社内人材を活用したり、採用に動いた方が良い可能性もあります。

 数ある復業人材系プラットフォームの中で、若手中小企業診断士からなるBRMzが提供するサービスは、前述のように課題をヒアリングしてから人材を提供するので、複業人材活用や協業に慣れていない企業が利用するのに適しています。副業人材活用にはメリット/デメリットがあり、どのように使うかも千差万別であるため、まず「何を実現したいのか?」という利用する側の目的意識が大切だと言えるでしょう。

 一見全く違ったテーマでのお話しのようですが、このように通してみれば、いずれも企業が抱える「人材」に関する課題へのアプローチであることが分かります。個人的には、このような選択肢もあるのだという新鮮なお話しで勉強になりました。

繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした

過去のセミナーレポートはこちら
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2024年4月アクセスランキング

2024年05月01日 | 人気記事ランキング


 5月になりました。G.W.の中日、みなさまいかがお過ごしでしょうか?毎年この時期には外に出ないのですが、去年は生まれて初めて阪神甲子園球場に野球観戦に行きました。今年は例年通り家に籠ります。

 さて、2024年4月にアクセスの多かった記事、トップ10です。

 4月は、途中まで定番記事が全てランク外になるのではないかという感じで推移していましたが、後半僕の投稿頻度が落ちたためか、結果的に以下のようになりました。

6位:Yema(イェマ)-フィリピンのお菓子(30ヶ月連続)
8位:久村俊英さんの超能力を目撃してきました(46ヶ月連続)

 しかし、先月復活した「エコノミーとエコロジーの語源」が再び脱落(12位)、プロ野球シーズン限定の定番記事、「初めてのスカイバーカウンター-日本プロ野球2019 横浜vs中日10回戦」も、ここまで最下位と波に乗れないベイスターズの成績を反映してか、26位に沈みました。

 個別記事のトップ(2位)は、3位に大差をつけた「BAR TENDER」。以前お店があった隣のビルで営業を再開したような噂はネットで見ましたが、2011年8月以来の突然のランクイン、それもトップ。何かあったのでしょうか?同様に、10位「デオガール・マハル」も2011年11月以来のランクインです。さらに、8位には月別記事として2013年11月のページが。いずれも10年以上前の投稿がトップ10に幾つもランクインしてきました。とても珍しい現象です。

 3位~5位は当月の話題、3位「2024年度入社式を行いました」、5位「第1回同人研修を開催しました」は、新年度の社内行事。4位「目的は事業永続、目標は…-第163回YMS」は、安定したアクセス数のあるYMS関連の記事です。

1 トップページ
2 BAR TENDER
3 2024年度入社式を行いました
4 目的は事業永続、目標は…-第163回YMS
5 第1回同人研修を開催しました
6 Yema(イェマ)-フィリピンのお菓子
7 記事一覧(21ページ)
8 久村俊英さんの超能力を目撃してきました
8 月別表示(2013年11月)
10 デオガール・マハル

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