都内近郊の美術館や博物館を巡り歩く週末。展覧会の感想などを書いています。
はろるど
「佐伯洋江展」 タカ・イシイギャラリー
タカ・イシイギャラリー(江東区清澄1-3-2 5階)
「佐伯洋江展」
2007/12/22-2008/1/26
「線の迷宮」(目黒区美)の記憶も新しい佐伯洋江の個展です。ケント紙にシャープペンシルによるのびやかなドローイング数点が、一つのインスタレーションを作るかのようにして展示されています。
かの線描はまさに変幻自在です。鋭くまた繊細な線が、たっぷりと余白を残しながら空間を駆け抜け、まるで宝石箱を散りばめたかのような多様なモチーフを展開していきます。砕ける波間に打ち上げられたガラス細工のような色彩の粒から、海辺の洞窟に佇む艶やかな人魚、さらには山々に連なる都市の夜景ともいえるようなイメージが、まさに手品を繰り広げているかのようにして次々と生み出されているわけです。また今、目の前にある像が、次の瞬間には脆くも崩れていくかのような儚さも漂わせています。夢幻的です。
モチーフの違いにもよるのか、今回は、目黒で見た時よりも個々の作品にどこかシュールな印象を受けました。また、前回感じた空間の奥深さはあまりなく、むしろデザイン的で平面に散る線の動きの面白さに見入る部分があります。
この日、清澄の画廊をいくつか廻ったのも、全てはこの佐伯の展示を見たいがためでした。
今月26日までの開催です。もちろんおすすめです。
「佐伯洋江展」
2007/12/22-2008/1/26
「線の迷宮」(目黒区美)の記憶も新しい佐伯洋江の個展です。ケント紙にシャープペンシルによるのびやかなドローイング数点が、一つのインスタレーションを作るかのようにして展示されています。
かの線描はまさに変幻自在です。鋭くまた繊細な線が、たっぷりと余白を残しながら空間を駆け抜け、まるで宝石箱を散りばめたかのような多様なモチーフを展開していきます。砕ける波間に打ち上げられたガラス細工のような色彩の粒から、海辺の洞窟に佇む艶やかな人魚、さらには山々に連なる都市の夜景ともいえるようなイメージが、まさに手品を繰り広げているかのようにして次々と生み出されているわけです。また今、目の前にある像が、次の瞬間には脆くも崩れていくかのような儚さも漂わせています。夢幻的です。
モチーフの違いにもよるのか、今回は、目黒で見た時よりも個々の作品にどこかシュールな印象を受けました。また、前回感じた空間の奥深さはあまりなく、むしろデザイン的で平面に散る線の動きの面白さに見入る部分があります。
この日、清澄の画廊をいくつか廻ったのも、全てはこの佐伯の展示を見たいがためでした。
今月26日までの開催です。もちろんおすすめです。
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