都内近郊の美術館や博物館を巡り歩く週末。展覧会の感想などを書いています。
はろるど
「槙原泰介 『flooring』」 資生堂ギャラリー
資生堂ギャラリー(中央区銀座8-8-3 東京銀座資生堂ビル地下1階)
「第2回 shiseido art egg 槙原泰介 flooring」
2/8-3/2

既製品を素材として用い、鑑賞者の五感に揺さぶりをかけるインスタレーションを手がける(公式HPより引用。一部改変。)という、槙原泰介の個展です。今回はある楽器が、さながら群生する木々のように空間を埋め尽くしています。
楽器の名をここに記してしまうと、実際の展示を見る面白さが半減してしまうので触れませんが、それは目にする機会も多い、その形を例えて言えば蓮の葉、もしくは大きな花とも出来るような楽器です。それがギャラリーの2つのホワイトキューブを所狭しと埋め尽くして、『林立』しています。すくっと立ち、また上部のライトへ向かって伸びていくかのような様子はどこか植物を連想させ、また逆にその無機質でミニマルな構成が、これらの全体を一種の装置であるような気配を生み出しています。確かに五感を働かせて、そのインスタレーションから何らかのイメージを汲み取っていきたい作品です。
先にこのインスタレーションを『木々』や『蓮の葉』とも例えましたが、下から見上げると前者のイメージが、また上から見下ろすと蓮の葉の群れ、つまりは蓮池を見ているような印象を受けました。コンセプトからして極めてシンプルではありますが、意外にも居心地の良い空間が立ち上がっています。

『ある楽器』を是非、会場で確かめてみて下さい。3月2日までの開催です。
*関連エントリ
「窪田美樹 DESHADOWED - かげとり」
「第2回 shiseido art egg 槙原泰介 flooring」
2/8-3/2

既製品を素材として用い、鑑賞者の五感に揺さぶりをかけるインスタレーションを手がける(公式HPより引用。一部改変。)という、槙原泰介の個展です。今回はある楽器が、さながら群生する木々のように空間を埋め尽くしています。
楽器の名をここに記してしまうと、実際の展示を見る面白さが半減してしまうので触れませんが、それは目にする機会も多い、その形を例えて言えば蓮の葉、もしくは大きな花とも出来るような楽器です。それがギャラリーの2つのホワイトキューブを所狭しと埋め尽くして、『林立』しています。すくっと立ち、また上部のライトへ向かって伸びていくかのような様子はどこか植物を連想させ、また逆にその無機質でミニマルな構成が、これらの全体を一種の装置であるような気配を生み出しています。確かに五感を働かせて、そのインスタレーションから何らかのイメージを汲み取っていきたい作品です。
先にこのインスタレーションを『木々』や『蓮の葉』とも例えましたが、下から見上げると前者のイメージが、また上から見下ろすと蓮の葉の群れ、つまりは蓮池を見ているような印象を受けました。コンセプトからして極めてシンプルではありますが、意外にも居心地の良い空間が立ち上がっています。

『ある楽器』を是非、会場で確かめてみて下さい。3月2日までの開催です。
*関連エントリ
「窪田美樹 DESHADOWED - かげとり」
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