都内近郊の美術館や博物館を巡り歩く週末。展覧会の感想などを書いています。
はろるど
「GUCCI 4 ROOMS」 グッチ銀座・ドーバーストリートマーケットギンザ
グッチ銀座・ドーバーストリートマーケットギンザ
「GUCCI 4 ROOMS」
10/12〜11/27

グッチ銀座、およびドーバーストリートマーケットギンザで開催中の「GUCCI 4 ROOMS」を見て来ました。
イタリアの世界的ファッションブランドのグッチが、現代アーティストら迎え、新たな展覧会をスタートさせました。

それが「GUCCI 4 ROOMS」です。「4 ROOMS」とあるように、4名の作家がグッチから着想を得たインスタレーションを展開しています。

1つ目の会場はグッチ銀座です。7階のイベントスペースに3つの部屋が誕生しています。エレベーターを降りれば「GUCCI 4 ROOMS」のロゴが光っています。ガイドを1枚ずつ手にとり、最初の部屋へと進んでみました。

まずは小さな暗室です。グッチのカバンやジャンパーが吊るされています。手前にタッチパネルがありました。小さな銀色のボールが映っています。触れて奥へと動かすことが出来ました。

するとボールが壁へ矢のように飛び出します。もちろん映像です。擬似的にボールがピンポンのように跳ね出します。そしてボールがカバンや服に当たると、今度は炎、文字、ないし動物のモチーフが広がりました。ボールの向き、また早さによって、映像は変化します。同じシーンはなかなか現れません。

手掛けたのはライゾマティックスの真鍋大度。メディアアーティストです。日本の神話を素材にした体験型インスタレーションを展示しました。

2番手は塩田千春。お馴染みの赤い糸が空間を埋め尽くします。名は「GUCCI HERBARIUM ROOM」です。壁と床は一面の花柄。グッチのハーバリウムパターンです。さらに同じくハーバリウムのベットや机、またバックなどが置かれています。

それにしてもこの糸の密度。塩田の中でも相当に密ではないでしょうか。塩田といえば、ちょうど今月初旬、横浜のKAAT神奈川芸術劇場でも赤い糸を使ったインスタレーションを展示していましたが、それよりも遥かに濃い。赤が目に染み込み、さらに焼き付きます。もはや家具は糸に隠れてよく見えません。その過剰なまでの赤の洪水に足がすくむほどでした。

Mr.(ミスター)がグッチのスペースを大きく変容させました。3つ目の「GUCCI GARDEN ROOM」です。ガーデンとあれば草木、また花を連想しますが、ここで目立つのはむしろアニメの少女に動物、さらには書き殴りの線です。さらにぐちゃぐちゃになった布も散乱。少女の顔は放置されたのか逆さになっています。

グッチのアイテムが随所で見え隠れしますが、もはや宝探しの状態。あまり目立ちません。ファッションを飲み込むポップカルチャー。堂々とそびえる少女の存在感が際立っていました。
4つ目の最後の部屋はグッチ銀座店を離れた場所にありました。同じく銀座のドーバーストリートマーケットギンザです。晴海通りを挟んだ向かい側、少し南下した先、ユニクロの裏手に位置します。デザイナーブランドを集めたコンセプトストアです。

手掛けるのはトラブル・アンドリュー。「GUCCIGHOST ROOM」です。アイコンの「CG」ロゴをお化けに見立てています。大きな象のオブジェを中心に、グッチのアイテム、さらにスケートボードなどを置いています。壁には蛇や髑髏の絵が描かれていました。ストリートカルチャー、ないしポップアートを彷彿させます。

ニューヨークを拠点にグラフィックアーティストととして活動するトラブルの「CG」ロゴは、今年のグッチの秋冬コレクションにも取り入れられたそうです。お披露目の意味もあるやもしれません。
なお「GUCCIGHOST ROOM」のみ中へ入ることが出来ません。窓越しでの観覧となります。また会期もグッチ銀座店会場より早く終了します。(10月24日まで)お出かけの際はご注意下さい。

入場は無料です。11月27日まで開催されています。
「GUCCI 4 ROOMS」 グッチ銀座・ドーバーストリートマーケットギンザ
会期:10月12日(水)〜11月27日(日)
*ドーバーストリートマーケットギンザのみ10月24日まで。
休館:会期中無休。
時間:11:00~20:00
料金:無料。
住所:中央区銀座4-4-10(グッチ銀座)、中央区銀座6-9-5(ドーバーストリートマーケットギンザ)
交通:東京メトロ銀座線京橋駅より徒歩1分、東京メトロ有楽町線銀座一丁目駅7番出口より徒歩3分、都営浅草線宝町駅より徒歩3分、JR線有楽町駅より徒歩7分
「GUCCI 4 ROOMS」
10/12〜11/27

グッチ銀座、およびドーバーストリートマーケットギンザで開催中の「GUCCI 4 ROOMS」を見て来ました。
イタリアの世界的ファッションブランドのグッチが、現代アーティストら迎え、新たな展覧会をスタートさせました。

それが「GUCCI 4 ROOMS」です。「4 ROOMS」とあるように、4名の作家がグッチから着想を得たインスタレーションを展開しています。

1つ目の会場はグッチ銀座です。7階のイベントスペースに3つの部屋が誕生しています。エレベーターを降りれば「GUCCI 4 ROOMS」のロゴが光っています。ガイドを1枚ずつ手にとり、最初の部屋へと進んでみました。

まずは小さな暗室です。グッチのカバンやジャンパーが吊るされています。手前にタッチパネルがありました。小さな銀色のボールが映っています。触れて奥へと動かすことが出来ました。

するとボールが壁へ矢のように飛び出します。もちろん映像です。擬似的にボールがピンポンのように跳ね出します。そしてボールがカバンや服に当たると、今度は炎、文字、ないし動物のモチーフが広がりました。ボールの向き、また早さによって、映像は変化します。同じシーンはなかなか現れません。

手掛けたのはライゾマティックスの真鍋大度。メディアアーティストです。日本の神話を素材にした体験型インスタレーションを展示しました。

2番手は塩田千春。お馴染みの赤い糸が空間を埋め尽くします。名は「GUCCI HERBARIUM ROOM」です。壁と床は一面の花柄。グッチのハーバリウムパターンです。さらに同じくハーバリウムのベットや机、またバックなどが置かれています。

それにしてもこの糸の密度。塩田の中でも相当に密ではないでしょうか。塩田といえば、ちょうど今月初旬、横浜のKAAT神奈川芸術劇場でも赤い糸を使ったインスタレーションを展示していましたが、それよりも遥かに濃い。赤が目に染み込み、さらに焼き付きます。もはや家具は糸に隠れてよく見えません。その過剰なまでの赤の洪水に足がすくむほどでした。

Mr.(ミスター)がグッチのスペースを大きく変容させました。3つ目の「GUCCI GARDEN ROOM」です。ガーデンとあれば草木、また花を連想しますが、ここで目立つのはむしろアニメの少女に動物、さらには書き殴りの線です。さらにぐちゃぐちゃになった布も散乱。少女の顔は放置されたのか逆さになっています。

グッチのアイテムが随所で見え隠れしますが、もはや宝探しの状態。あまり目立ちません。ファッションを飲み込むポップカルチャー。堂々とそびえる少女の存在感が際立っていました。
4つ目の最後の部屋はグッチ銀座店を離れた場所にありました。同じく銀座のドーバーストリートマーケットギンザです。晴海通りを挟んだ向かい側、少し南下した先、ユニクロの裏手に位置します。デザイナーブランドを集めたコンセプトストアです。

手掛けるのはトラブル・アンドリュー。「GUCCIGHOST ROOM」です。アイコンの「CG」ロゴをお化けに見立てています。大きな象のオブジェを中心に、グッチのアイテム、さらにスケートボードなどを置いています。壁には蛇や髑髏の絵が描かれていました。ストリートカルチャー、ないしポップアートを彷彿させます。

ニューヨークを拠点にグラフィックアーティストととして活動するトラブルの「CG」ロゴは、今年のグッチの秋冬コレクションにも取り入れられたそうです。お披露目の意味もあるやもしれません。
なお「GUCCIGHOST ROOM」のみ中へ入ることが出来ません。窓越しでの観覧となります。また会期もグッチ銀座店会場より早く終了します。(10月24日まで)お出かけの際はご注意下さい。

入場は無料です。11月27日まで開催されています。
「GUCCI 4 ROOMS」 グッチ銀座・ドーバーストリートマーケットギンザ
会期:10月12日(水)〜11月27日(日)
*ドーバーストリートマーケットギンザのみ10月24日まで。
休館:会期中無休。
時間:11:00~20:00
料金:無料。
住所:中央区銀座4-4-10(グッチ銀座)、中央区銀座6-9-5(ドーバーストリートマーケットギンザ)
交通:東京メトロ銀座線京橋駅より徒歩1分、東京メトロ有楽町線銀座一丁目駅7番出口より徒歩3分、都営浅草線宝町駅より徒歩3分、JR線有楽町駅より徒歩7分
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )