「江戸切子 若手職人10人展〜硝子と切子」 伊藤忠青山アートスクエア

伊藤忠青山アートスクエア
「江戸切子 若手職人10人展〜硝子と切子」 
10/5〜11/6



2013年より伊藤忠青山アートスクエアで開催されてきた「江戸切子 若手職人展」は、今年で4回目を迎えました。


吉川太郎「無題」

テーマは硝子と切子です。展示の造作に一工夫ありました。例えば吉川太郎の「無題」です。花器でも皿でもなく、リング状の大きなオブジェですが、台座の透明ガラス、ないし底部の鏡によって、その姿が背後の濃色の鏡にも写りこみます。ようは作品が上下と背後でも光り輝いて見えるわけです。


山田のゆり「LOVE」

花器の表面にLOVEという文字が舞っています。山田のゆりの「LOVE」です。文字は筆記体。緩やかな曲線を描いています。もちろん赤い色彩も美しい。どのような花を生ければより映えるでしょうか。


鍋谷聰「tide 波の音」

鍋谷聰は波や潮をモチーフにした切子を制作しました。「tide 波の音」です。確かに表面が波打っているように見えます。緑と青が鮮やかなコントラストを描いていました。


鍋谷淳一「モルフォ」

「モルフォ」はブラジル南部に生息する蝶だそうです。作家は鍋谷淳一。青と紫のガラスをカットしては蝶を象っています。さらに表面を手毬風に仕上げています。独特の風合いが感じられました。


堀口徹「tojikome 結合」

堀口徹は「焼成の偶発的な表現」(解説より)を切子に取り込みました。題して「tojikome 結合」です。円状に広がるのは泡。その一瞬の形を切り取っています。

ほか切子のアクセサリー類も美しい。装身具の展示は初めてだそうです。また若い作家が多いからでしょうか。大胆なデザインの作品も目につきました。



作品数は僅かです。界隈へのお出かけの際に立ち寄るのも良いかもしれません。

11月6日まで開催されています。

「江戸切子 若手職人10人展〜硝子と切子」 伊藤忠青山アートスクエア
会期:10月5日(水)~11月6日(日)
休館:月曜日。
時間:11:00~19:00
料金:無料。
住所:港区北青山2-3-1 シーアイプラザB1F
交通:東京メトロ銀座線外苑前駅4a出口より徒歩2分。東京メトロ銀座線・半蔵門線・都営大江戸線青山一丁目駅1出口より徒歩5分。
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