都内近郊の美術館や博物館を巡り歩く週末。展覧会の感想などを書いています。
はろるど
「いちはらアート×ミックス2017」(後編:アートハウスあそうばらの谷、月出工舎、内田未来楽校)
千葉県市原市南部地域
「いちはらアート×ミックス2017」
4/8~5/14
「前編:市原湖畔美術館、IAAES 旧里見小学校、森ラジオステーション」に続きます。「いちはらアート×ミックス2017」へ行ってきました。
「いちはらアート×ミックス2017」(前編:市原湖畔美術館、IAAES 旧里見小学校、森ラジオステーション)
月崎を過ぎるとほぼ山道です。出発地の五井は海近くの平地でした。しばらく進むと谷戸の地形となり、養老渓谷近くでは丘陵地帯へと変化します。市原は広大です。表情も多様で、起伏に富んでいます。
養老渓谷の展示は1点です。会場は養老川近くに建つアートハウスあそうばらの谷でした。ちなみに「あそうばら」とは地名の朝生原に由来します。
アートハウスあそうばらの谷は築100年を超える古民家です。養老渓谷駅より駅側の小道を抜け、踏切を越えて右折。急な坂を下ると赤いトラス橋が見えてきます。
眼下の養老川の新緑も眩しい。駅近くの駐車場から歩いて10分弱でアートハウスあそうばらの谷に到着しました。
アートハウスで展示を行っているのが鈴木ひらくです。反射板やステンレスなどを素材とした立体作品などを制作しています。タイトルは「道路」でした。
いきなり登場するのが反射板です。円形や直線、中にはL字型に組み合わされているものもあります。光を受けてはキラキラと瞬いていました。古びた和室とメタリックな反射板の組み合わせも面白いのではないでしょうか。見る角度によって光の向きは多様に変化していきます。
作品リストに「フラッシュ撮影をお試しください。」との案内がありました。早速、フラッシュで撮影してみます。するとどうでしょうか。より光が強く浮き上がります。宝石のように輝いていました。
暗室も効果的です。会場の奥では映像のほか、紙やLEDを用いた作品も展示しています。うち魅惑的なのが「永昌寺トンネル」でした。月崎近くの素掘りのトンネルの壁面をフロッタージュの技法で紙に写し取っています。
まるで闇の中に異界へと続く穴がぽっかりと開いているかのようです。白く、妖しい光を呼び込んでいます。しばし光に誘われるかのように見入りました。
なおアートハウスあそうばらの谷には、地元のJAの女性部によるレストラン「おもいでの家」が出店中です。地元食材を利用した食事の提供もあります。但しラストオーダーが14時と早めです。ご注意ください。
養老渓谷の後は月出工舎を目指しました。月出地区は市原市内南西部の丘陵部にあります。養老渓谷からは細い山道を経由して30分弱ほどです。会場は2007年に閉校となった旧月出小学校でした。
建物の裏手は崖です。左に校舎があり、校庭を挟んで右にプールがありました。周囲は一面の緑が生い茂ります。アート×ミックス内でも最も自然に囲まれていると言えるかもしれません。
入口でカラフルなオブジェが出迎えてくれました。岡田杏里の「脳内原始旅vol.2」です。赤や青の鮮やかな原色が目に飛び込んできます。作家はメキシコを拠点に活動。「森羅万象の旅」(解説より)をテーマとした作品を作り続けています。
近年は国内外の小学校で地域参加型のプロジェクトも展開しているそうです。人や馬、それにトーテムポールもモチーフです。まさしくプリミティブ。不思議な動植物のモチーフが祝典的な雰囲気を生み出していました。
岡博美の「たゆたう」も美しいのではないでしょうか。素材は布です。卵型のバスタブのように吊り下がっています。一部は藍色、ないし水色を帯びています。そして窓も一面の布で覆われていました。今度は黄色や紫などの色が滲んでいます。
窓から布を通した光は柔らかい。光に包まれるような感覚を覚えます。水玉の色が重なり合っては美しいグラデーションを描いていました。
食をテーマにしたのが「風景と食設計室 ホー」でした。「ホー」は高岡友美と永森志希乃によるユニットです。円卓のテーブルには、ナイフやフォーク、グラスやメニューがセットされていました。
1つは手紙を書く席でした。一方では朗読をヘッドホンで聴くことが出来ます。タイトルは「月出る処、今と昔Vol.2~月出への手紙」です。観客は月出に宛てた手紙を書くことで参加することが出来ます。冊子には月出地区に関する風習などのエピソードが記されていました。
月出工舎は屋外も見逃せません。場所や地形を利用した大掛かりなインスタレーションが展示されています。
まず目を引くのは白いテントです。「火処の大屋根」でした。前回の芸術祭でかまどを作ったチョウハシトオルが、今度は屋根作りに挑戦しました。火や食をテーマとしたワークショップなどが行われます。
プールに巨大な彫刻がそびえたちます。岩間賢の「うたつち」です。円錐とウサギの耳のような形をした彫刻が2点、前後に置かれています。それにしても大きい。一体高さは何メートルあるのでしょうか。
中へ降りて近くことも可能です。風雨にさらされているからでしょうか。一部は既に剥落。ひび割れも生じています。一見したところの質感は土です。初めは紛れもなく粘土だけで出来ているのかと思いました。
素材を知って驚きました。何と粘土の一部に象のふんを混ぜているのです。市原には動物園「市原ぞうの国」があります。その象のふんを利用。3年も熟成させた上で土やワラと合わせています。トラック20台分というから凄まじい。なおふんは繊維質が多く、糊の代わりにもなるそうです。ふんなくしては造形出来なかったのかもしれません。
さらに崖の面には同じく岩間の「蔵風得水」が展開。前回の芸術祭で制作された倒木を利用したインスタレーションです。さすがに3年。樹木は枯れていて古色を帯びています。以前に観覧した際は、ダイナミックな様子に圧倒されましたが、今回はむしろ生命の儚さを感じました。
月出工舎はアート×ミックス中、最も個性的な会場です。アクセスには難がありますが、やはり足を伸ばして正解でした。
さてこの時点で16時前。日帰りを予定していたので、そろそろ帰路につかなくてはいけません。よって起点の五井へ向かって北上。最後にアート×ミックスの中で最も北に位置する内田未来楽校へ行くことにしました。
内田未来楽校は上総牛久駅の東部、宿(しゅく)と呼ばれる水田の広がる地区にあります。元は小学校です。昭和3年に建造された、市内に残る唯一の木造校舎でもあります。
建物は昭和40年に民間に払い下げられます。長らく工務店の作業所として使われてきました。しかしながら近年、売りに出され、一時は取り壊すことが決まりました。
そこで立ち上がったのが地域の住民です。「報徳の会」を結成。5年計画で校舎を買収します。費用を持ち寄っては修繕も行ったそうです。以来、内田未来楽校として朝市や地域のイベントに活用されてきました。
建物正面は作業所時代に一部、改造されています。よって建築当時の姿ではありません。一方で裏側はほぼそのまま残っています。ガラスなども当時のままだそうです。かなり傷んでいるようにも見えましたが、歴史の重み、ないし風格も感じられました。
この内田未来楽校を舞台にしたのがキジマ真紀の「蝶々と内田のものがたり」です。多くの市民の手によってつくられた蝶の刺繍を校舎内に解き放ちました。
いずれもワークショップで制作されたものです。昨年5月には「刺繍カフェてふてふ」も開催。市内の中学校の生徒も加わりました。結果出来た蝶は全部で1300頭にも及びます。蝶は形も色も様々です。一つ一つに作り手の感性が反映されているのかもしれません。
蝶は再生の象徴を意味しているそうです。それこそ内田未来楽校を将来を祝福するかのように群れていました。
なお未来楽校内はカフェも併設。かの「報徳の会」の運営だそうです。楽校では地元の方が建物の由来や歴史について丁寧に説明して下さいました。
内田未来楽校の鑑賞を終えたのが17時前でした。そのあと五井に戻り、鉄道で自宅界隈へと帰りました。朝から湖畔美術館、IAAES、月崎、養老渓谷のアートハウス、月出工舎、そして内田未来楽校を周りましたが、車であれば1日で十分に観覧することが出来ます。
さて2度目のいちはらアート×ミックス。前回と様相が少し変わりました。予算、ないし開催期間を縮小。その分、プロのアーティストの出展から、いわゆる市民参加のプロジェクトが進められました。中には住民団体が出展者側に立つようにもなりました。
パスポートも3800円から2000円に値下げされました。ただ前回はコンセプトの「小湊鉄道の活用」の観点から、小湊鉄道の乗り放題が含まれていました。それがなくなりました。(小湊鉄道の一日乗車券は1800円。)一方で今年は駐車場を全て無料化。レンタカーのキャンペーンを実施するなど、車での来場も推奨していました。
予算の兼ね合いもあるのか、確かに展示自体は小粒でした。ただその分、背伸びすることなく、参加型のワークショップをはじめ、地誌を丹念に掘り起こす作品が目立つなど、前回よりも地元志向、いわば地域に根ざしているようにも感じられました。
日帰りも可能な中房総の里山への旅。遠足気分で巡るのも楽しいのではないでしょうか。
間も無く会期末です。5月14日まで開催されています。
「いちはらアート×ミックス2017」(@IchiharaArtMix) 千葉県市原市南部地域(小湊鉄道上総牛久駅~養老渓谷駅一帯)
会期:4月8日(土)~5月14日(日)
休館:会期中無休。
時間:10:00~17:00 *施設やイベントによって異なる。
料金:[鑑賞パスポート]一般2000円、学生(高校生以上)1000円、中学生以下無料。
[個別観覧料]
・300円=内田未来楽校、市原湖畔美術館(かこさとし展)、イチマル(市原湖畔美術館敷地内)、森ラジオステーション、いちはらクオードの森、白鳥公民館、アートハウスあそうばらの森
・500円=月出工舎(旧月出小学校)
・800円=IAAES(旧里見小学校)
*鑑賞パスポート=会期中、芸術祭の作品の全てを観覧可。
*個別観覧料=鑑賞パスポートをもたない来場者のための作品観覧料。
住所:千葉県市原市不入75-1(市原湖畔美術館)他
交通:JR線五井駅から小湊鉄道にて高滝駅下車。徒歩20分で市原湖畔美術館。各会場間の無料周遊バスあり。各会場無料駐車場あり。
「いちはらアート×ミックス2017」
4/8~5/14
「前編:市原湖畔美術館、IAAES 旧里見小学校、森ラジオステーション」に続きます。「いちはらアート×ミックス2017」へ行ってきました。
「いちはらアート×ミックス2017」(前編:市原湖畔美術館、IAAES 旧里見小学校、森ラジオステーション)
月崎を過ぎるとほぼ山道です。出発地の五井は海近くの平地でした。しばらく進むと谷戸の地形となり、養老渓谷近くでは丘陵地帯へと変化します。市原は広大です。表情も多様で、起伏に富んでいます。
養老渓谷の展示は1点です。会場は養老川近くに建つアートハウスあそうばらの谷でした。ちなみに「あそうばら」とは地名の朝生原に由来します。
アートハウスあそうばらの谷は築100年を超える古民家です。養老渓谷駅より駅側の小道を抜け、踏切を越えて右折。急な坂を下ると赤いトラス橋が見えてきます。
眼下の養老川の新緑も眩しい。駅近くの駐車場から歩いて10分弱でアートハウスあそうばらの谷に到着しました。
アートハウスで展示を行っているのが鈴木ひらくです。反射板やステンレスなどを素材とした立体作品などを制作しています。タイトルは「道路」でした。
いきなり登場するのが反射板です。円形や直線、中にはL字型に組み合わされているものもあります。光を受けてはキラキラと瞬いていました。古びた和室とメタリックな反射板の組み合わせも面白いのではないでしょうか。見る角度によって光の向きは多様に変化していきます。
作品リストに「フラッシュ撮影をお試しください。」との案内がありました。早速、フラッシュで撮影してみます。するとどうでしょうか。より光が強く浮き上がります。宝石のように輝いていました。
暗室も効果的です。会場の奥では映像のほか、紙やLEDを用いた作品も展示しています。うち魅惑的なのが「永昌寺トンネル」でした。月崎近くの素掘りのトンネルの壁面をフロッタージュの技法で紙に写し取っています。
まるで闇の中に異界へと続く穴がぽっかりと開いているかのようです。白く、妖しい光を呼び込んでいます。しばし光に誘われるかのように見入りました。
なおアートハウスあそうばらの谷には、地元のJAの女性部によるレストラン「おもいでの家」が出店中です。地元食材を利用した食事の提供もあります。但しラストオーダーが14時と早めです。ご注意ください。
養老渓谷の後は月出工舎を目指しました。月出地区は市原市内南西部の丘陵部にあります。養老渓谷からは細い山道を経由して30分弱ほどです。会場は2007年に閉校となった旧月出小学校でした。
建物の裏手は崖です。左に校舎があり、校庭を挟んで右にプールがありました。周囲は一面の緑が生い茂ります。アート×ミックス内でも最も自然に囲まれていると言えるかもしれません。
入口でカラフルなオブジェが出迎えてくれました。岡田杏里の「脳内原始旅vol.2」です。赤や青の鮮やかな原色が目に飛び込んできます。作家はメキシコを拠点に活動。「森羅万象の旅」(解説より)をテーマとした作品を作り続けています。
近年は国内外の小学校で地域参加型のプロジェクトも展開しているそうです。人や馬、それにトーテムポールもモチーフです。まさしくプリミティブ。不思議な動植物のモチーフが祝典的な雰囲気を生み出していました。
岡博美の「たゆたう」も美しいのではないでしょうか。素材は布です。卵型のバスタブのように吊り下がっています。一部は藍色、ないし水色を帯びています。そして窓も一面の布で覆われていました。今度は黄色や紫などの色が滲んでいます。
窓から布を通した光は柔らかい。光に包まれるような感覚を覚えます。水玉の色が重なり合っては美しいグラデーションを描いていました。
食をテーマにしたのが「風景と食設計室 ホー」でした。「ホー」は高岡友美と永森志希乃によるユニットです。円卓のテーブルには、ナイフやフォーク、グラスやメニューがセットされていました。
1つは手紙を書く席でした。一方では朗読をヘッドホンで聴くことが出来ます。タイトルは「月出る処、今と昔Vol.2~月出への手紙」です。観客は月出に宛てた手紙を書くことで参加することが出来ます。冊子には月出地区に関する風習などのエピソードが記されていました。
月出工舎は屋外も見逃せません。場所や地形を利用した大掛かりなインスタレーションが展示されています。
まず目を引くのは白いテントです。「火処の大屋根」でした。前回の芸術祭でかまどを作ったチョウハシトオルが、今度は屋根作りに挑戦しました。火や食をテーマとしたワークショップなどが行われます。
プールに巨大な彫刻がそびえたちます。岩間賢の「うたつち」です。円錐とウサギの耳のような形をした彫刻が2点、前後に置かれています。それにしても大きい。一体高さは何メートルあるのでしょうか。
中へ降りて近くことも可能です。風雨にさらされているからでしょうか。一部は既に剥落。ひび割れも生じています。一見したところの質感は土です。初めは紛れもなく粘土だけで出来ているのかと思いました。
素材を知って驚きました。何と粘土の一部に象のふんを混ぜているのです。市原には動物園「市原ぞうの国」があります。その象のふんを利用。3年も熟成させた上で土やワラと合わせています。トラック20台分というから凄まじい。なおふんは繊維質が多く、糊の代わりにもなるそうです。ふんなくしては造形出来なかったのかもしれません。
さらに崖の面には同じく岩間の「蔵風得水」が展開。前回の芸術祭で制作された倒木を利用したインスタレーションです。さすがに3年。樹木は枯れていて古色を帯びています。以前に観覧した際は、ダイナミックな様子に圧倒されましたが、今回はむしろ生命の儚さを感じました。
月出工舎はアート×ミックス中、最も個性的な会場です。アクセスには難がありますが、やはり足を伸ばして正解でした。
さてこの時点で16時前。日帰りを予定していたので、そろそろ帰路につかなくてはいけません。よって起点の五井へ向かって北上。最後にアート×ミックスの中で最も北に位置する内田未来楽校へ行くことにしました。
内田未来楽校は上総牛久駅の東部、宿(しゅく)と呼ばれる水田の広がる地区にあります。元は小学校です。昭和3年に建造された、市内に残る唯一の木造校舎でもあります。
建物は昭和40年に民間に払い下げられます。長らく工務店の作業所として使われてきました。しかしながら近年、売りに出され、一時は取り壊すことが決まりました。
そこで立ち上がったのが地域の住民です。「報徳の会」を結成。5年計画で校舎を買収します。費用を持ち寄っては修繕も行ったそうです。以来、内田未来楽校として朝市や地域のイベントに活用されてきました。
建物正面は作業所時代に一部、改造されています。よって建築当時の姿ではありません。一方で裏側はほぼそのまま残っています。ガラスなども当時のままだそうです。かなり傷んでいるようにも見えましたが、歴史の重み、ないし風格も感じられました。
この内田未来楽校を舞台にしたのがキジマ真紀の「蝶々と内田のものがたり」です。多くの市民の手によってつくられた蝶の刺繍を校舎内に解き放ちました。
いずれもワークショップで制作されたものです。昨年5月には「刺繍カフェてふてふ」も開催。市内の中学校の生徒も加わりました。結果出来た蝶は全部で1300頭にも及びます。蝶は形も色も様々です。一つ一つに作り手の感性が反映されているのかもしれません。
蝶は再生の象徴を意味しているそうです。それこそ内田未来楽校を将来を祝福するかのように群れていました。
なお未来楽校内はカフェも併設。かの「報徳の会」の運営だそうです。楽校では地元の方が建物の由来や歴史について丁寧に説明して下さいました。
内田未来楽校の鑑賞を終えたのが17時前でした。そのあと五井に戻り、鉄道で自宅界隈へと帰りました。朝から湖畔美術館、IAAES、月崎、養老渓谷のアートハウス、月出工舎、そして内田未来楽校を周りましたが、車であれば1日で十分に観覧することが出来ます。
さて2度目のいちはらアート×ミックス。前回と様相が少し変わりました。予算、ないし開催期間を縮小。その分、プロのアーティストの出展から、いわゆる市民参加のプロジェクトが進められました。中には住民団体が出展者側に立つようにもなりました。
パスポートも3800円から2000円に値下げされました。ただ前回はコンセプトの「小湊鉄道の活用」の観点から、小湊鉄道の乗り放題が含まれていました。それがなくなりました。(小湊鉄道の一日乗車券は1800円。)一方で今年は駐車場を全て無料化。レンタカーのキャンペーンを実施するなど、車での来場も推奨していました。
予算の兼ね合いもあるのか、確かに展示自体は小粒でした。ただその分、背伸びすることなく、参加型のワークショップをはじめ、地誌を丹念に掘り起こす作品が目立つなど、前回よりも地元志向、いわば地域に根ざしているようにも感じられました。
日帰りも可能な中房総の里山への旅。遠足気分で巡るのも楽しいのではないでしょうか。
「輝きのまち いちはら情報局」では、いちはらアート×ミックス2017の見どころを動画で紹介中!GWにアートミックスへお出かけを考えている方はこちらで予習してはいかが?https://t.co/xb79ncIDwF#いちはらアートミックス2017
— 千葉県市原市(公式) (@ichihara_city) 2017年5月1日
間も無く会期末です。5月14日まで開催されています。
「いちはらアート×ミックス2017」(@IchiharaArtMix) 千葉県市原市南部地域(小湊鉄道上総牛久駅~養老渓谷駅一帯)
会期:4月8日(土)~5月14日(日)
休館:会期中無休。
時間:10:00~17:00 *施設やイベントによって異なる。
料金:[鑑賞パスポート]一般2000円、学生(高校生以上)1000円、中学生以下無料。
[個別観覧料]
・300円=内田未来楽校、市原湖畔美術館(かこさとし展)、イチマル(市原湖畔美術館敷地内)、森ラジオステーション、いちはらクオードの森、白鳥公民館、アートハウスあそうばらの森
・500円=月出工舎(旧月出小学校)
・800円=IAAES(旧里見小学校)
*鑑賞パスポート=会期中、芸術祭の作品の全てを観覧可。
*個別観覧料=鑑賞パスポートをもたない来場者のための作品観覧料。
住所:千葉県市原市不入75-1(市原湖畔美術館)他
交通:JR線五井駅から小湊鉄道にて高滝駅下車。徒歩20分で市原湖畔美術館。各会場間の無料周遊バスあり。各会場無料駐車場あり。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )