「津村耕佑展 RECOMBINATION」 スパイラルガーデン

スパイラルガーデン
「津村耕佑展 RECOMBINATION」 
5/10〜5/21



スパイラルガーデンで開催中の「津村耕佑展 RECOMBINATION」を見てきました。

ファッションデザイナーの津村耕佑は、突起とスリットを持つピースを組み合わせた「パズルウエアー」を用いて作品を作り続けています。

さてパズルウエアーとは如何なるものでしょうか。率直なところ想像を遥かに超えていました。



ご覧の通りです。突起物を持ったピースがマネキンを覆っています。この一つ一つが「パズルウエアー」でした。各々は分離、接合が可能です。素材も色も様々です。衣服の素材はもちろん、工業用の資材、さらには国旗などを利用しています。



ピースは細胞分裂から着想を得て制作されたそうです。確かにマネキンを半ば侵食するかのように広がっていました。



ピースのパターンは全部で4つあるのでしょうか。作品は実に独創的です。服の一般的な用途を超えています。その一つがジーンズでした。生地の一部をピースでくり抜き、さらにほかの赤い生地のピースと合わせては、新たな造形を生み出しています。



いわゆるプチプチこと緩衝材を利用した作品が多いのも特徴です。会場では実際に使われたピース、「プチプチタングル」も販売。ラッピングや装飾などに利用することが出来ます。



展示ではプチプチを装飾、ないしオブジェとして見せていましたが、より実用的なテーブルウエアや小箱、また玩具として活用することが可能です。アイデア次第では思いがけない用途が見つかるかもしれません。

緩衝材はクッションです。単に服は身を飾るだけでなく、衝撃から身を守るという重要な役割も果たしています。そこに津村はファッションの機能の意味を問い直しています。

さてパズルウエアーを用い、津村が別に手がけているのが「Re ART project」です。



壁に展示されているのはたくさんのキャンバス、すなわち絵画です。元々は計8名の作家による作品ですが、何らかの事情から、いずれも不要になったものばかりでした。それを津村はパズルウエアーの金型でくり抜き、新たな作品として蘇らせています。



かなり手を加えています。中にはフレームのみ残り、キャンバス地の原型を留めていないものもありました。元の作品を想像しながら見るのも楽しいのではないでしょうか。


5月21日まで開催されています。

「津村耕佑展 RECOMBINATION」 スパイラルガーデン@SPIRAL_jp
会期:5月10日(水)〜5月21日(日)
休館:会期中無休
時間:11:00~20:00
料金:無料
住所:港区南青山5-6-23
交通:東京メトロ銀座線・半蔵門線・千代田線表参道駅B1出口すぐ。
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