都内近郊の美術館や博物館を巡り歩く週末。展覧会の感想などを書いています。
はろるど
『ラシード・ジョンソン「Plateaus」』 エスパス ルイ・ヴィトン東京
エスパス ルイ・ヴィトン東京
『ラシード・ジョンソン「Plateaus」』
2022/4/27~9/25
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/06/e6/96c2d30f847e47bdc2bb73c7eaebf8f4.jpg)
エスパス ルイ・ヴィトン東京で開催中の『ラシード・ジョンソン「Plateaus」』を見てきました。
1977年生まれのアメリカ人アーティスト、ラシード・ジョンソンは、彫刻、絵画、ドローイング、インスタレーションなどさまざまな手法を用い、アメリカとアフリカといった自らのルーツや政治や哲学などをテーマとした作品を発表してきました。
そのジョンソンの日本での初めての展示が『Plateaus』とした個展で、スチールキューブによる構造物と観葉植物などからなる表題の作品を公開していました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/18/3264c19cd29d9eeaac03f644a714559e.jpg)
ともかく目を引くのはジャングルジムのような構造物で、中には多くの鉢とともに観葉植物が山を築くかのように並んでいました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/14/6f/3321744640b1fdc10995988b29c44f18.jpg)
こうした観葉植物とともに置かれていたのは、書物や陶器、それに絨毯に無線機器やシアバターにて作られた彫刻などで、一部はライトに照らし出されていました。
それらは自身と家族といったパーソナリティーの物語や、自らのルーツであるアフリカの文化や歴史に由来するもので、あたかもパズルのように組み合わされていました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/f2/76abe0892766c98a13568caeb0f47042.jpg)
食用や薬、また石鹸やクリームなどに配合されるシアバターとは、ナイジェリアやガーナといったアフリカを原産とする素材で、ジョンソンはシアバターについて「体に塗ること、そして、それを塗ることでアフリカ人らしさの獲得に失敗することを物語ります。」と語っていました。
またジョンソンは『Plateaus』をある意味で自画像であり、すべての素材が異種混合するためのプラットフォームであるとも定義づけていました。そこには自らのアイデンティティをたどり、また見つめ直そうとするアーティストのスタンスも垣間見られるかもしれません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1e/08/1663577ed213f7c3b251f1650dbf6eb1.jpg)
なお『Plateaus』の植物に関しては、日々、専門のスタッフが水やりなどでケアしていくそうです。とすれば会期が進むにつれて植物も成長し、会場の雰囲気も変わっていくのかもしれません。
9月25日まで開催されています。
『ラシード・ジョンソン「Plateaus」』 エスパス ルイ・ヴィトン東京
会期:2022年4月27日(水)~9月25日(日)
休廊:不定休
時間:11:00~19:00
料金:無料
住所:渋谷区神宮前5-7-5 ルイ・ヴィトン表参道ビル7階
交通:東京メトロ銀座線・半蔵門線・千代田線表参道駅A1出口より徒歩約3分。JR線原宿駅表参道口より徒歩約10分。
『ラシード・ジョンソン「Plateaus」』
2022/4/27~9/25
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/06/e6/96c2d30f847e47bdc2bb73c7eaebf8f4.jpg)
エスパス ルイ・ヴィトン東京で開催中の『ラシード・ジョンソン「Plateaus」』を見てきました。
1977年生まれのアメリカ人アーティスト、ラシード・ジョンソンは、彫刻、絵画、ドローイング、インスタレーションなどさまざまな手法を用い、アメリカとアフリカといった自らのルーツや政治や哲学などをテーマとした作品を発表してきました。
そのジョンソンの日本での初めての展示が『Plateaus』とした個展で、スチールキューブによる構造物と観葉植物などからなる表題の作品を公開していました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/18/3264c19cd29d9eeaac03f644a714559e.jpg)
ともかく目を引くのはジャングルジムのような構造物で、中には多くの鉢とともに観葉植物が山を築くかのように並んでいました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/14/6f/3321744640b1fdc10995988b29c44f18.jpg)
こうした観葉植物とともに置かれていたのは、書物や陶器、それに絨毯に無線機器やシアバターにて作られた彫刻などで、一部はライトに照らし出されていました。
それらは自身と家族といったパーソナリティーの物語や、自らのルーツであるアフリカの文化や歴史に由来するもので、あたかもパズルのように組み合わされていました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/f2/76abe0892766c98a13568caeb0f47042.jpg)
食用や薬、また石鹸やクリームなどに配合されるシアバターとは、ナイジェリアやガーナといったアフリカを原産とする素材で、ジョンソンはシアバターについて「体に塗ること、そして、それを塗ることでアフリカ人らしさの獲得に失敗することを物語ります。」と語っていました。
【新着】アメリカの気鋭のアーティスト、ラシード・ジョンソンとは? エスパス ルイ・ヴィトン東京で個展が開催中 https://t.co/QdjxeHGHuX
— Pen Magazine (@Pen_magazine) May 21, 2022
またジョンソンは『Plateaus』をある意味で自画像であり、すべての素材が異種混合するためのプラットフォームであるとも定義づけていました。そこには自らのアイデンティティをたどり、また見つめ直そうとするアーティストのスタンスも垣間見られるかもしれません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1e/08/1663577ed213f7c3b251f1650dbf6eb1.jpg)
なお『Plateaus』の植物に関しては、日々、専門のスタッフが水やりなどでケアしていくそうです。とすれば会期が進むにつれて植物も成長し、会場の雰囲気も変わっていくのかもしれません。
9月25日まで開催されています。
『ラシード・ジョンソン「Plateaus」』 エスパス ルイ・ヴィトン東京
会期:2022年4月27日(水)~9月25日(日)
休廊:不定休
時間:11:00~19:00
料金:無料
住所:渋谷区神宮前5-7-5 ルイ・ヴィトン表参道ビル7階
交通:東京メトロ銀座線・半蔵門線・千代田線表参道駅A1出口より徒歩約3分。JR線原宿駅表参道口より徒歩約10分。
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