都内近郊の美術館や博物館を巡り歩く週末。展覧会の感想などを書いています。
はろるど
「いちはらアート×ミックス2017」(前編:市原湖畔美術館、IAAES 旧里見小学校、森ラジオステーション)
「いちはらアート×ミックス2017」
4/8~5/14

「いちはらアート×ミックス2017」へ行ってきました。
2014年に初めて開催された「いちはらアート×ミックス」。今年で2回目です。市原市南部の各施設を舞台に、現代美術の展示のほか、ワークショップなどが行われています。
会期は一ヶ月強です。既に会期末も迫っていますが、GW中の休みを利用し、展示を見て回ってきました。

起点を五井にしました。実のところ前回、自宅付近から車で会場に向かいましたが、帰りの高速道路で激しい渋滞に見舞われました。よって今年は五井まで鉄道で直行し、駅近くで車を借りた後、会場を巡ることにしました。

五井に着いたのが10時ジャスト。レンタカーで出発します。最初に目指したのは市原市中南部、高滝湖畔に位置する市原湖畔美術館でした。

11時頃に到着。美術館横の駐車場に車を駐めました。なお前回は駐車場が有料でしたが、全て無料になりました。続いて窓口でパスポートを購入します。大人2000円です。一応、各会場毎に個別観覧料の設定がありますが、パスポートを提示すると全ての展示を観覧することが出来ます。(ワークショップなどを除く。)

湖畔美術館で最もボリュームのある展示は「カールステン・ニコライ」展です。ただしこちらはアート×ミックスの連動企画(別料金)です。感想は下記のエントリにまとめました。
「カールステン・ニコライ:パララックス」 市原湖畔美術館(はろるど)
アート×ミックス関連では、絵本作家のかこさとしが、小湊鉄道沿線を舞台にした「里山絵本展」を開催。「出発進行!里山トロッコ列車」の原画などを展示しています。いずれも可愛らしく親しみやすい作品ばかりでした。

クワクボリョウタやKOSUGE1-16はいわゆる常設での展開です。クワクボリョウタの「Lost Windows」は地下ホールでの影絵でした。格子状の窓が木立の影とともに変化していきます。移ろう景色は幻想的です。ぼんやりと眺めていても飽きません。

アニメーション作家の松本力の展示も行われていました。壁には多くの絵画なども並びます。湖畔美術館でのアート×ミックスの展示は多くありません。結局、美術館に滞在したのは1時間ほどでした。その後はIAAES(旧里見小学校)へと向かいました。

IAAESとは2013年に閉校した里見小学校を活用した施設です。湖畔美術館からは車で10分強。多くのプログラムが展開しています。参加作家も計11組と最大です。いちはらアート×ミックスの中核施設と呼んでも差し支えありません。

学校跡ということで、教室などのスペースをそのまま利用しているのも特徴です。長く伸びた廊下に教室が整然と並びます。懐かしく思われる方も多いかもしれません。

窓の外からは学生服を着た「フチ夫」が中を見下ろしていました。開発好明による等身大の人形です。何やらふてぶてしい態度です。授業をサボっているという設定なのかもしれません。

一押しは世界土協会による「土のレストラン」です。文字通りにレストランをイメージしたインスタレーションです。中に入るとさながら高級レストランの佇まいが広がっています。テーブルセットは10人分です。ナプキンやワイングラスが並んでいました。

このグラスの中が重要です。土が入っていました。さらにタブレットが置いてあり、土の採取の様子などが記録されています。品書きも同様です。採取地や土の状態も明示されています。土は全て別の地域で採られたものです。もちろん市原の地で採取された土も少なくありません。
その土の違いを嗅覚で楽しむという趣向です。いわゆるテイスティングもOKです。グラスを近づけると土の匂いが鼻に染みてきました。一つ一つでかなり異なります。土にこれほどの個性があるとは思いませんでした。

角文平は市原の地形を取り込んでいます。その名も「養老山水図」です。手前は海。千葉港でした。埋立地には石油コンビナートが立ち並びます。そしてなだらかな山がそびえ、頂上には学校がありました。旧里見小学校の校舎かもしれません。

作品は木彫です。ただし素材が面白い。何と机でした。つまり小学校の備品である机を彫り込んで市原の地形を表現しているわけです。大変な作業です。2014年から3年がかりで完成しました。

佐藤史治+原口寛子による「星(近視と遠視)」の舞台も市原です。市内で夜景を撮影。モニターに映し出しています。移ろう光はまるで流れ星のようです。そこへ囁くような「願いごと」のナレーションが加わります。地域の人々のインタビューを参照しているそうです。市原の景色と人が映像と音声を通じて交差していました。

市原に因む作品はまだ続きます。磯崎道佳の「ひかりのあな」も市原です。市内のゴルフ場の映像をカーテンに投影。穴を開けては住民の方などの顔を描いています。カーテンは中古品でしょうか。風に揺られていました。

アート×ミックスでは常設も展示しています。うち前回も人気を集めた豊福亮の「美術室」が健在でした。赤絨毯にシャンデリアです。実にゴージャスな空間が広がっています。

その壁という壁を埋め尽くしたのが泰西名画です。ティツィアーノ、ベラスケス、レンブラント、フェルメール。そしてコローにターナーにゴッホにセザンヌ、マティスにマグリットまでと多数。100点以上もあります。いずれもゴンブリッチの「美術の物語」に出てくる作品の複製画でした。美大生の力を借りて制作されました。

ちょうどお昼になったので小学校内の里山食堂でカレーを食べて腹ごしらえ。やや辛めで美味でした。ジャガイモや鶏肉などは地元の食材を利用しています。地域の方の運営でした。

食堂内には地元の洋画家、前田麻里の作品展示もあります。小屋の中の童話世界も魅惑的ではないでしょうか。

またコーヒーをいただけるおしゃれなカフェもありました。地元で有名という「Mai cafe」がチョコレートショップを出店中です。アート×ミックス中にのみ特別に営業しています。

体育館の倉庫には「おにぎりのための運動会」の巨大おにぎりも展示中です。会期中に3度、運動会が開かれます。残りはあと1回です。最終日の5月14日に行われます。(定員に達したため、見学のみ可。)

開発好明の「モグラハウス」は中に入ることも可能でした。また開発は校舎内にて「里見100人教頭学校 キョンキョン」と題した授業プログラムも展開しています。様々なジャンルの専門家が授業、ないしワークショップを行っていました。
IAAESの展示を堪能した後は、月崎駅へと向かいました。月崎では木村崇人が「森ラジオステーション×森遊会」と題し、小湊鉄道のかつての詰所を用いたインスタレーションを展示しています。

詰所は駅のすぐ隣にありました。ご覧の通りの外観です。苔と野草で覆われています。まるで森の中に迷いこんだかのようです。里山の借景を効果的に用いています。

中には保線詰所の名残を思わせるオブジェが点在しています。実際に使用された機材ばかりかもしれません。壁には「月崎線路班作業位置」の看板や小湊鉄道の黄色いヘルメットも吊り下がっていました。

さすがに絵になる展示です。アート×ミックスのチラシの表紙を飾っているのも無理はありません。詰所内では森の音をライブで聴けるラジオステーションも設置されています。

「森ラジオステーション」は前回のアート×ミックス終了後、地元の有志により結成された「森遊会」により、草刈りや清掃、野草の手入れなどの保守、管理が行われています。

昨年上映された映画、「星ガ丘ワンダーランド」でのロケ地にもなり、アート×ミックス開催期以外でも観光客が訪れるようになりました。かつての芸術祭を切っ掛けに地域の人々を繋いだ「森ラジオステーション」は、地域資源を掘り起こそうとするアート×ミックスの一つの成功例なのかもしれません。

森ラジオステーションで森林浴を楽しんだ後は、エリア最奥部の養老渓谷、そして月出工舎へと移動しました。

「後編:アートハウスあそうばらの谷、月出工舎、内田未来楽校」へと続きます。
「いちはらアート×ミックス2017」(後編:アートハウスあそうばらの谷、月出工舎、内田未来楽校)
地方と都市をつなぐ・つたえる「ココロココ」で、いちはらアート×ミックス2017を取り上げていただきました!https://t.co/PN2YDNrRx3 https://t.co/SC6M4pdZpa
— いちはらアート×ミックス (@IchiharaArtMix) 2017年4月30日
「いちはらアート×ミックス2017」(@IchiharaArtMix) 千葉県市原市南部地域(小湊鉄道上総牛久駅~養老渓谷駅一帯)
会期:4月8日(土)~5月14日(日)
休館:会期中無休。
時間:10:00~17:00 *施設やイベントによって異なる。
料金:[鑑賞パスポート]一般2000円、学生(高校生以上)1000円、中学生以下無料。
[個別観覧料]
・300円=内田未来楽校、市原湖畔美術館(かこさとし展)、イチマル(市原湖畔美術館敷地内)、森ラジオステーション、いちはらクオードの森、白鳥公民館、アートハウスあそうばらの森
・500円=月出工舎(旧月出小学校)
・800円=IAAES(旧里見小学校)
*鑑賞パスポート=会期中、芸術祭の作品の全てを観覧可。
*個別観覧料=鑑賞パスポートをもたない来場者のための作品観覧料。
住所:千葉県市原市不入75-1(市原湖畔美術館)他
交通:JR線五井駅から小湊鉄道にて高滝駅下車。徒歩20分で市原湖畔美術館。各会場間の無料周遊バスあり。各会場無料駐車場あり。
「カールステン・ニコライ:パララックス」 市原湖畔美術館
「カールステン・ニコライ:Parallax パララックス」
3/18〜5/14

「アルヴァ・ノト」の名義で電子音楽も制作する現代アーティスト、カールステン・ニコライの個展が、市原湖畔美術館で開催されています。
タイトルの「パララックス」の語源は、古代ギリシャ語の「変更・変換」です。訳せば「視差」。「2つの異なる点から見ることで対象が異なって見える視覚効果」(解説より)を意味しています。
どのような視覚効果が待ち構えているのでしょうか。まず1つ目の作品は「ユニディスプレイ」と題された映像のインスタレーションでした。

カールステン・ニコライ「ユニディスプレイ」 2012/2017年
場内は暗室です。モノクロームの映像が映し出されています。イメージは常に素早く変化。一定ではありません。スクリーンは曲面です。カーブを描いています。プロジェクションの両脇にガラスが設置されていました。その効果によって映像は前後へ大きく広がっています。まるで無限の空間を前にしているかのようでした。

カールステン・ニコライ「ユニディスプレイ」 2012/2017年
パターンの伸び縮みは自在です。時に直線なのか、曲線なのかも判然としません。線が伸び、円が楕円となり、球へと変わります。振幅は大きい。空間自体が伸縮しているかのようでした。

カールステン・ニコライ「ユニディスプレイ」 2012/2017年
結論からすると映像は全部で24種類あります。一度、全てがサムネイル的に表示され、そこから瞬時に個別のパターンが拡大。プロジェクション全体へと広がります。その繰り返しです。ただしパターンは思いの外に複雑です。全ての投影されるまでには約40分ほどかかりました。

カールステン・ニコライ「ユニディスプレイ」 2012/2017年
揺らぎ、錯覚、点滅に残像効果など、視覚を大きく揺さぶるのも特徴です。目まぐるしく変化し、歪み、時に回転する映像を前にすると、足元がすくむ感覚さえ陥りました。中には酔ってしまう方もおられるかもしれません。
映像には音楽が付いています。椅子に腰掛けると音の振動が伝わりました。作品は視覚、聴覚はおろか、体の中にも入り込んできます。全身で受け止めなくてはなりません。
なお驚くことに「ユニディスプレイ」は日本庭園にインスピレーションを得ているそうです。ニコライは横長のスクリーンが寺の内部から庭園を見る形に近いと述べています。さも寺の縁側から日本庭園を眺めるかのように鑑賞するのも面白いかもしれません。

カールステン・ニコライ「フューチャー パスト パーフェクト(積雲)」 2013年
次いでは映像と写真です。雲に因むのが「フューチャー パスト パーフェクト(積雲)」と「ヴォルケン(雲)」でした。前者は7分のショートフィルム。雲の変容を映像に加工しています。飛行機上から雲を撮影。綿雲とも呼ばれる積雲のみを捉えています。雲海はまるで綿飴のように広がっていました。

カールステン・ニコライ「ヴォルケン(雲)」 2013年
一方の「ヴォルケン」は写真です。やはり上空より雲を撮影。俯瞰した構図で写しています。雲はさざ波のように波打っていました。幾分、メタリックな質感に見えるのも面白いところです。遠目では雲と分からないかもしれません。

カールステン・ニコライ「パーティクル・ノイズ」 2013/2017年
なにやらノイズが聞こえて来ました。「パーティクル・ノイズ」です。白いカーテンの中に複数のスピーカーが設置されています。ジーと音が響いたと思いきや、突如、何かが破裂したような強い音が鳴り出しました。そのタイミングはランダムです。音の高低や場所も変化します。一体、どのような仕組みで音を出しているのでしょうか。

カールステン・ニコライ「パーティクル・ノイズ」 2013/2017年
答えは計測機にありました。ガイガーカウンターです。言わずと知れた放射線の計測器です。2台設置。展示室内の放射線量を計測しています。

カールステン・ニコライ「パーティクル・ノイズ」 2013/2017年
その検出した信号を音に変化させているわけです。通常、目に見えない自然放射線を音に転換して、いわば可視化ならぬ、可聴化する試みをしています。

カールステン・ニコライ「フェーズ」 2006/2017年
ほかは光の変調をテーマとした「フェーズ」の映像作品も展示。出展数自体は7点と多くはありません。しかしカールステン・ニコライの作品は、人間の空間に対する知覚、ないし認識を変化させる力を持っています。新鮮な視覚、聴覚体験をすることが出来ました。
3月18日から市原湖畔美術館でカールステン・ニコライの個展『パララックス』。新作《ユニディスプレイ》は24種類の映像が展示室いっぱいに広がります。錯覚や残像などがテーマ。見応えあります!#carstennicolaihttps://t.co/PVhFLKIC42 pic.twitter.com/26QDFGQ9Vd
— Casa BRUTUS (@CasaBRUTUS) 2017年3月17日
この日は「いちはらアート×ミックス2017」にあわせて鑑賞してきました。アート×ミックスのパスポートを購入すると500円で観覧出来ます。(通常は1000円)
5月14日まで開催されています。
「カールステン・ニコライ:Parallax パララックス」 市原湖畔美術館(@LSM_ICHIHARA)
会期:3月18日(土)〜5月14日(日)
休館:3/21(火)、3/27(月)、4/3(月)。
時間:10:00~17:00
*入館は閉館の30分前まで。
料金:一般1000(800)円、大学・高校生800(600)円、中学生以下無料。
*「いちはらアート×ミックス2017」のパスポートを提示すると500円で入館可。
住所:千葉県市原市不入75-1
交通:JR線五井駅乗り換え小湊鉄道高滝駅より徒歩20分。またはバスで4分。圏央道「市原鶴舞 IC 」より約5分。無料駐車場あり。
「写真家ソール・ライター展」 Bunkamura ザ・ミュージアム
「写真家ソール・ライター展」
4/29~6/25

Bunkamura ザ・ミュージアムで開催中の「写真家ソール・ライター展」のプレスプレビューに参加してきました。
1950年代にファッションカメラマンの仕事で活躍するも、一度は「隠遁生活」(解説より)に入り、2006年にして再び脚光を浴びた一人の写真家がいました。
それがソール・ライター(1923~2013)。アメリカのピッツバーグ生まれです。2006年にしてソール・ライターは83歳。切っ掛けは1940年から50年代に撮影されたカラー写真集、「Early Color」が出版されたことでした。
ライターの父はユダヤ教の聖職者であるラビです。少年時代のライターも父の跡を継ぐべく神学校で教育を受けます。ただし関心は別の分野にありました。それが美術、とりわけ絵画です。独学で絵画を習得。図書館の美術書なども参照します。いつしか画家に志すようになりました。

「スケッチブック」ほか *参考出品
しかし両親は反対。ここでライターは思い切った行動に出ました。学校を中退し、真夜中に家を出てニューヨークへと向かったのです。1946年のことでした。

右:「無題」 1960年代
以来、ライターは「常に画家でした」。(解説より)ナビ派の画家を敬愛し、浮世絵や書にも触れます。そして絵を制作しました。一部ではクーニングらの抽象主義グループの一員とも見なされたそうです。さらに個展も開催します。しかし絵は殆ど売れませんでした。

右:「Harper’s Bazaar」 1950年代
そこで半ば生活のために請け負ったのが写真の仕事でした。画家のプセット=ダートと交流。彼は写真を用いた作品を制作していました。ライターも写真術を学びます。天性の才能もあったのでしょう。次第にファッション誌の誌面を飾るようになりました。

左:「無題」 1965年頃
ライターの写真を特徴づけるのが「キュビズム的構図」と「のぞき見的手法」(解説より)です。モデルの一瞬の表情を素早く捉えています。また抒情的で繊細です。時に画家としての感性が撮影においても反映されたのかもしれません。

右:「ボンネット」 1950年頃
1950年代には「ELLE」や「Vogue」などのファッション誌の第一線で活躍します。ソール・ライターの名を不動のものにしました。
しかし常に順風満帆であったわけではありません。次第に撮影の依頼は減少し、1981年にはスタジオの閉鎖を余儀なくされます。ライター自身も自由な創造性が束縛されることにフラストレーションを抱えていました。以後、自らのためにだけに制作する「隠遁生活」へと移ります。するとライターの存在自体も忘れられていきました。

右:「赤い傘」 1951年
ライター復権となったのはカラー写真です。彼は1950年代よりカラー写真を撮影していましたが、当時のプリント技術や経費の問題などにより、長らく未現像のまま放置されていました。自宅アパートに眠り続けていたそうです。

右:「ハーレム」 1960年
1994年、イギリスの写真メーカー、イルフォード社が、カラープリントのために助成金を提供したことで一変します。すぐにニューヨークのギャラリーで初披露されました。大変な評判を得ます。1997年には初のカラー写真展も開催。2005年には2度目の展示も行われました。そして翌年、シュタイデル社より写真集、「Early Color」が刊行されます。さらに美術館やアンリ・カルティエ=ブレッソン財団でも展覧会が開かれます。こうしてライターは再び写真界の表舞台に登場しました。
モノクロームとカラー。甲乙付け難いものはありますが、より絵画的であるのは、カラー作品と言えるかもしれません。
ライターの残した写真の9割以上がニューヨークの自宅周辺で撮影されました。すわなち日常が舞台でした。

左:「赤信号」 1952年
彼が住んでいたのはイーストヴィレッジです。当時はボヘミアンらが集う地区でした。建物は低層です。いわゆる摩天楼はありません。よって空も広い。景色は天気とともに変化します。

「モンドリアンの労働者」 1954年
「形の強調」、「カリグラフィーの存在」、「独特な視点や遠近法」、「テーマとしての日常」、「女性の偏在」、そして「日用品や移ろいゆくものに対する愛着」(いずれも解説より)などの特徴は、時にナビ派絵画に共通する要素でもあります。

右上:「フェスティバル」 1954年
「ニューヨークのナビ派」とも称される写真家、ソール・ライター。写真はもとより、絵画のほか、カメラやスケッチブックなどの資料までを網羅します。日本での本格的なソール・ライター受容の第一歩を切り開く展覧会と言えそうです。
2012年にイギリスで制作された映画、「写真家 ソール・ライター」が国内でもDVD化されました。
「ソール・ライター展」の開催を記念した、ル・シネマでの映画『写真家ソール・ライター 急がない人生で見つけた13のこと』の特別上映は5/20(土)~6/2(金)に決定いたしました!上映時間は決定次第ご案内いたします!https://t.co/XDJ3kBdmO3 #lecinema pic.twitter.com/FX421bZOc7
— Bunkamura公式ツイッター (@Bunkamura_info) 2017年4月30日
展覧会の会期中、Bunkamuraル・シネマで、映画の特別上映も予定されています。スケジュールなどはBunkamuraのWEBサイトでご確認下さい。

「掃除夫」 1950年頃
「人の背面は正面より多くのものを私に語ってくれる。」 ソール・ライター
6月25日まで開催されています。
「写真家ソール・ライター展」 Bunkamura ザ・ミュージアム(@Bunkamura_info)
会期:4月29日(土・祝)~6月25日(日)
休館:5月9日(火)、6月6日(火)。
時間:10:00~18:00。
*毎週金・土は21時まで開館。
*入館は閉館の30分前まで。
料金:一般1400(1200)円、大学・高校生1000(800)円、中学・小学生700(500)円。
*( )内は20名以上の団体料金。要事前予約。
住所:渋谷区道玄坂2-24-1
交通:JR線渋谷駅ハチ公口より徒歩7分。東急東横線・東京メトロ銀座線・京王井の頭線渋谷駅より徒歩7分。東急田園都市線・東京メトロ半蔵門線・東京メトロ副都心線渋谷駅3a出口より徒歩5分。
注)写真は報道内覧会時に主催者の許可を得て撮影したものです。
「坂茂:プロジェクツ・イン・プログレス」 TOTOギャラリー・間
「坂茂:プロジェクツ・イン・プログレス」
4/19~7/16

世界的建築家、坂茂の最新のプロジェクトを紹介する展覧会が、TOTOギャラリー・間にて行われています。
まず目に飛び込んでくるのが座席です。素材は坂が建築構造材としても使用する紙管でした。

ラ・セーヌ・ミュジカル「紙管椅子」 2017年、フランス、パリ近郊 Scale:1/1
この紙管の椅子こそ、今年の4月にオープンした「ラ・セーヌ・ミュジカル」の音楽ホール用の座席です。座面と背もたれが紙管です。赤い部分がクッションでした。やや堅めです。実際に座ってることも可能でした。

「ラ・セーヌ・ミュジカル」 2017年、フランス、パリ近郊 Scale:1/150
「ラ・セーヌ・ミュジカル」が建てられたのはパリ近郊。セーヌ川に浮かぶセガン島です。4000席の多目的ホールと1150席のクラシック音楽ホールのほか、小ホール、コーラス学校などが配置されています。つまり音楽の複合施設です。

「ラ・セーヌ・ミュジカル」 2017年、フランス、パリ近郊 Scale:1/150
島には長らくルノーの工場がありました。それが1992年に閉鎖。土地をピノー財団が取得します。まずは安藤忠雄の設計で美術館が計画されました。しかしながら中止となります。のちに全体のマスタープランをジャン・ヌーベルが担当し、財団によって音楽施設部分のコンペが行われました。そして坂の事務所が当選しました。意外にも同氏初の音楽ホールです。コンペから完成まで約6年かかりました。

「ラ・セーヌ・ミュジカル」 2017年、フランス、パリ近郊 Scale:1/150
特徴的なのが玉子型のクラシック音楽ホールです。ファサードに木造グリッドを採用。さらに太陽の向きに合わせて移動するソーラーパネルが設置されています。ホールの表面はモザイクタイルです。光の当たり方によって緑から赤へと玉虫色に変化します。

「ラ・セール・ミュジカル ソーラーパネル」 2017年、フランス、パリ近郊 Scale:1/1
モザイクタイルとソーラパネルも展示。いずれも実寸大です。内装パネルシステムもあわせて紹介されていました。

「ラ・セーヌ・ミュジカル」 2017年、フランス、パリ近郊 Scale:1/150
ホールの吸音装置にも紙管のパネルを採用しています。さらに壁面パネルでも音の反響を調整することが可能です。波板の組み方を変えることで音が変化します。

「ラ・セール・ミュジカル 定点撮影映像」 2017年、フランス、パリ近郊
「ラ・セール・ミュジカル」の建築プロセスを映像で捉えています。先の座席に座って鑑賞することも出来ました。この「ラ・セーヌ・ミュジカル」のプロジェクトが一つの主役です。断面模型や映像を通して、建物の構造を分かりやすい形で知ることが出来ました。
一つ上の階へと進みましょう。ここでは坂が現在、進めているプロジェクトを紹介。主に建築模型が展示されています。

「台南市美術館」 2018年、台湾、台南 Scale:1/200
まずは「台南市美術館」です。既存の地下駐車場の構造を補強し、その上に美術館を建設するそうです。2018年に竣工が予定されています。

「台南市美術館 フラクタル屋根 モックアップ」 2018年、台湾、台南 Scale:1/10
建築と公園の機能を一体化させたようなプランを提示しているのも特徴です。また台南は日射が強い。よって日陰を作るために、大きなフラクタルの屋根を作り上げました。

「富士山世界遺産センター」 2017年、静岡県富士宮市
「富士山世界遺産センター」も面白いのではないでしょうか。建物の構造が「逆さ富士」の形をしています。さらに周辺には水盤を設置し、逆さ富士を水面に映す仕掛けを行っています。また背後の木格子のモックアップは実寸大です。そのスケールが伝わってきました。

「由布市ツーリストインフォメーションセンター」 2018年、大分県由布市 Scale:1/50
湯布院の観光情報発信施設として計画されているのが「由布市ツーリストインフォメーションセンター」です。建物は地上2階建て。由布院駅の隣に位置します。観光案内所のみならず、カフェを併設した図書スペース、展望デッキなども整備されます。

「由布市ツーリストインフォメーションセンター 柱 モックアップ」 2018年、大分県由布市 Scale:1/3
その3分の1スケールの柱のモックアップも目立っていました。全体的に模型とモックアップ中心の展示です。図面などはありません。

「スイス時計会社本社」 2018年、スイス、ビール/ビエンヌ Scale:1/300
「スイス時計会社本社」では新本社と生産施設、そしてミュージアムなど3棟を設計。いずれも木造です。特にミュージアム棟はプロティから上の階が完全に木造です。
現地のビール/ビエンヌ市にはスイスを代表する木構造専門の大学があり、木加工技術で「世界をリード」(解説より)しているそうです。よって大規模プロジェクトにおいても木が採用されました。

「熊本木造仮設住宅 構造フレームモックアップ」 2016年、熊本県御船町 Scale:1/1
中庭では坂が精力的に取り組む災害復興支援プロジェクトについても言及があります。熊本地震の木造仮設住宅の構造フレームや、ネパール地震の復興住宅の壁ユニットなどが展示されていました。
東京・乃木坂の〈TOTO ギャラリー・間〉で、坂 茂の個展が開催中。その充実の内容とは? https://t.co/iAXACcFSCR
— Casa BRUTUS (@CasaBRUTUS) 2017年5月6日
ちなみに熊本の仮設住宅では、隣室の間に作り付けの収納を設置したそうです。そうすることで住居間の遮音性が幾分高まります。仮設は通常、音が筒抜けです。避難生活とはいえども、住民の生活やプライバシーに配慮した坂の意図も伺えるのではないでしょうか。
7月16日まで開催されています。
「坂茂:プロジェクツ・イン・プログレス」 TOTOギャラリー・間
会期:4月19日(水)~7月16日(日)
休館:月曜日。5月2日(火)~5日(金・祝)。但し4月29日(土・祝)は開館。
時間:11:00~18:00
料金:無料。
住所:港区南青山1-24-3 TOTO乃木坂ビル3F
交通:東京メトロ千代田線乃木坂駅3番出口徒歩1分。都営大江戸線・東京メトロ日比谷線六本木駅7番出口徒歩6分。
「詩情の森ー語りかたられる空間」 KAAT神奈川芸術劇場
「詩情の森ー語りかたられる空間」
4/30~5/28

KAAT神奈川芸術劇場で開催中の「詩情の森ー語りかたられる空間」を見てきました。
日本画と彫刻を制作する6名の作家が、劇場内のスタジオ内に「現代美術の森」(公式サイトより)を作り上げています。
スタジオの内部に入って思わず息をのみました。想像以上のスケールです。会場な劇場内の3階中スタジオ一室。とはいえ、縦横15メートル超の広いスペースです。天井高もあります。しかし作品も負けてはいません。

三瀬夏之介「ぼくの神さま」 2013年
まず行く手を遮るかのように吊るされたのが三瀬夏之介の「ぼくの神さま」でした。何やら荒ぶる大画面。奇岩なのか雲なのかも分かりません。全ては爆発的に増殖し、渦を巻き、事物を飲み込んでいます。奥に神と思しきシルエットが見えました。さらに塔などの建築物も見え隠れしています。時折輝くエメラルドグリーンの色彩も美しい。迫力は十分でした。

三瀬夏之介「日本の絵」 2016年 ほか
三瀬はほかにも「日本の絵」や「遠野考」などの数点を出品。一部は今年の作品です。逆さ吊りの日本列島は何を意味するのでしょうか。まるで天体を表したかのような「Exchangeability」も印象に残りました。

藤堂「o.T.-31 Basalt」 2017年
その三瀬の作品の足元で特異な存在感を見せていたのが藤堂のオブジェでした。素材は石でしょうか。いずれも直立です。一部は刃物のように鋭い面を見せています。石は切断され、再び接着されたのでしょうか。中には透明のガラスもはめ込まれていました。
石柱の並ぶ独特の景観は、何やら古代の祭祀の場を呼び起こしたかのようです。その意味ではプリミティブな印象も受けました。

手前:金子富之「くらみつはのかみ」 2017年
奥へ進みましょう。圧巻なのが金子富之でした。昨年のドマーニ展でも記憶に新しい方も多いかもしれません。本年の新作、「くらみつはのかみ」を出品しています。

金子富之「くらみつはのかみ」(部分) 2017年
クラミツハ、すなわち日本の神話の神です。イザナギがカグツチを殺した際に生まれたと言われています。龍神として水や雨を司る神として尊ばれているそうです。
それにしても凄まじく凶暴な目です。もはや狂気に取り付かれていると言っても良いかもしれません。さらに牙が触手のようにのびています。大規模な作品ながらも筆は緻密。細かな線で表しています。しかし恐ろしい。思わず仰け反ってしまうほどでした。

田中望「潮つ路」 2016年
田中望の「潮つ路」も魅惑的でした。兎の大船団です。しかも船が神楽のように担がれて進んでいます。お祭りでしょうか。中には太鼓を打ち鳴らしている兎もいます。樽や俵がたくさん積まれていました。

田中望「潮つ路」 2016年
これは田中が東北の町や村の姿を「船絵」にして表した作品だそうです。タイトルの「しおつち」とは日本書紀に登場するシオツチノカミに由来します。海の知識があり、製塩を司る神です。その姿を投影しているのかもしれません。

長沢明「Mother」 2015年 ほか
長沢明の動物を描いたパネルの作品も存在感がありました。木のパネルの質感も荒々しく趣深い。小さな動物を描いた木片をたくさんぶら下げています。獣たちはギョロリとした目を光らせては場内を見渡していました。

角文平「空中都市」 2012年
照明を落とした暗室に浮かび上がる魑魅魍魎な生き物たち。思いの外に濃密な空間が広がっていました。
会期中のイベントの情報です。最終日の5月28日には「オープンシアター2017」を開催。劇場の各所を開放し、新たな映像展示のほか、ギャラリートーク、ないしパフォーマンスなどが実施されます。

宮永亮「In Between」 2017年
うち特に注目したいのは「De-tale-映像インスタレーション×ダンス」です。映像作家の宮永亮が三瀬夏之介の日本画世界を映像表現に再構築。大スタジオ内に投影した上、舞踏家の松岡大やダンサーの辻本知彦がパフォーマンスを行います。
この日だけの特別プログラムです。あえて最終日に出かけるのも良いかもしれません。
昨日から「KAAT EXHIBITION 2017詩情の森―語りかたられる空間」が3F中スタジオではじまりました。アトリウムのKAATのロゴに配置された作品(藤堂さん)などが皆様をお出迎えします。5/28(日)まで10:00~18:00、会期中無休で皆様をお待ちしております! pic.twitter.com/eHNUtJ4rG4
— KAAT神奈川芸術劇場 (@kaatjp) 2017年5月1日
5月28日まで開催されています。
「詩情の森ー語りかたられる空間」 KAAT神奈川芸術劇場(@kaatjp)
会期:4月30日(日)~5月28日(日)
休館:会期中無休
時間:10:00~18:00
料金:一般600円、学生・65歳以上500円、高校生以下無料。
*10名以上の団体は100円引き無料。
住所:横浜市中区山下町281
交通:みなとみらい線日本大通り駅3番出口より徒歩約5分。JR線関内、石川町両駅より徒歩約15分。
「YCC Temporary 大巻伸嗣」 YCCヨコハマ創造都市センター
「YCC Temporary 大巻伸嗣」
4/14~6/4

YCCヨコハマ創造都市センターで開催中の「YCC Temporary 大巻伸嗣」を見てきました。
メイン会場は建物の3階です。入口は暗幕で覆われていました。潜って中へと入ると、一面の白い世界が目に飛び込んできます。タイトルは「Echoes-Genius Loci」でした。

縦横10メートル以上はゆうにある広い空間です。白とはいえども、照明の効果ゆえか、時に青く、また紫色にも染まって見えます。中央を割くように一本の赤い帯が延びていました。通路のようですが、立ち入りは不可です。向こうへ渡ることは叶いません。手前の同じく赤いステージの部分のみで観覧が出来ました。

白い床面を覗き込むと、花のモチーフが浮き上がっていることが分かります。桜、牡丹、菊に紫陽花も開いていました。さらにもう一つ、描かれているのが地図です。たくさんの道路が交差しています。建物の影は殆どありませんでした。

素材は水晶です。粉末を盛っているのかもしれません。地図に花が浮かぶ姿も美しい。キャプションに「横浜市地形図複製承認番号」との記載がありました。とすれば地図は横浜の市街地を表しているのでしょうか。

しばらくすると照度が変化します。突如、暗くなったかと思うと、俄かに明るくなりました。また色も変わりました。赤への展開です。壁の窓にも注目です。陶磁器を思わせるモチーフが示され、そこに人々や街の姿が写されています。かなり古い写真です。何やら灰燼に帰した街の光景も見て取れました。さらに奥を見やれば「Ground Cherry」とネオンサインが光っています。俄かに意図は判然としません。
【掲載情報】「創造都市横浜」に、大巻伸嗣のインタビュー記事をご掲載いただきました。作品、横浜への思いを語っております。是非お読みください。#yccyokohama #yccヨコハマ創造都市センター #yokohama #横浜 https://t.co/VR0hAxLSqc
— YCC ヨコハマ創造都市センター (@yokohama_ycc) 2017年4月28日
「創造都市横浜」の大巻のインタビュー記事に答えがありました。(上記ツイッターリンク先)モチーフは横浜の歴史です。赤い道の右が関東大震災、左に横浜大空襲後の横浜の風景を表しています。そして陶磁器は、通称、横浜焼とも呼ばれる眞葛焼でした。かの宮川香山に由来する輸出用の焼き物です。明治以降、大空襲で窯が閉鎖されるまでに多くの作品が生み出されました。

「Grand Cherry」とは、終戦直後、YCCの建物に入っていた米軍のキャバレーの名に着想を得ています。振り返れば、YCCとは1929年に「旧第一銀行横浜支店」として建てられた歴史的建造物です。横浜の歩みを見届けてきた施設でもあります。
つまり展示は、関東大震災、ないし第二次大戦の横浜大空襲の二つの被害を負ってきた横浜の地誌を、同地の文化や交易を象徴する眞葛焼を引用しながら、浮かび上がらせるという趣向だったわけです。

赤く染まる地図からは炎に包まれる横浜を想像させなくもありません。一方で「Ground Cherry」とは鬼灯を意味するそうです。「お盆にはホオズキを供える」(インタビュー記事より)こともあります。半ば鎮魂へのメッセージも込められているのでしょうか。しばし時間を忘れて見入りました。

さてメインは以上の1点ですが、会場外でも作品を公開中です。1階のカフェスペースでは、あいちトリエンナーレにも出品されたという平面の作品が3点ほど出ています。

入場時に受付で一枚、シールをいただきました。いずれも白の花柄です。大巻のモチーフでした。

シールは1階で利用可能です。というのも、正面のエントランスで「大巻伸嗣 花のシールを貼ろう!」を展開。所定の場所であれば好きなガラス面にシールを貼ることが出来ます。
会期も半月ほど過ぎたからか、結構なスペースが花で埋め尽くされていました。会期末には花でいっぱいになるやもしれません。
「YCC Temporary」とは、4月からYCCヨコハマ創造都市センターがはじめた、現代美術の展覧会、ないしパフォーマンス公演です。その第一弾として大巻伸嗣の展示が行われています。
7月は芸術家の山川冬樹のパフォーマンス、8月から9月にはアーティストの鬼頭健吾の展示も予定されているそうです。そちらも見に行きたいと思います。
「YCC Temporary 山川冬樹」 7月7日(金)~7月9日(日)
「YCC Temporary 鬼頭健吾」 8月4日(金)~9月17日(日)

6月4日まで開催されています。
「YCC Temporary 大巻伸嗣」 YCCヨコハマ創造都市センター(@yokohama_ycc)
会期:4月14日(金)~6月4日(日)
休館:会期中無休。
時間:11:00~20:00。(最終日は18時まで)
料金:300円。18歳以下無料。
場所:横浜市中区本町6-50-1
交通:みなとみらい線馬車道駅1b出口、野毛・桜木町口・アイランドタワー連絡口より直結。JR線、横浜市営地下鉄線桜木町駅より徒歩5分。
2017年5月に見たい展覧会
展覧会
・「いちはらアート×ミックス2017」 千葉県市原市南部地域(〜5/14)
・「ロシア科学アカデミー図書館所蔵 川原慶賀の植物図譜」 埼玉県立近代美術館(~5/21)
・「絵本はここからはじまった ウォルター・クレインの本の仕事」 千葉市美術館(~5/28)
・「詩情の森ー語りかたられる空間」 KAAT神奈川芸術劇場(~5/28)
・「茶の湯」 東京国立博物館(~6/4)
・「茶の湯のうつわー和漢の世界」 出光美術館(~6/4)
・「19世紀パリ時間旅行ー失われた街を求めて」 練馬区立美術館(~6/4)
・「YCC Temporary 大巻伸嗣」 YCCヨコハマ創造都市センター(~6/4)
・「大エルミタージュ美術館展 オールドマスター 西洋絵画の巨匠たち」 森アーツセンターギャラリー(~6/18)
・「没後150年 坂本龍馬」 江戸東京博物館(~6/18)
・「アドルフ・ヴェルフリ展」 東京ステーションギャラリー(~6/18)
・「ファッションとアート 麗しき東西交流」 横浜美術館(~6/25)
・「ランス美術館展」 東郷青児記念損保ジャパン日本興亜美術館(~6/25)
・「ニューヨークが生んだ伝説 ソール・ライター展」 Bunkamura ザ・ミュージアム(~6/25)
・「エリック・カール展」 世田谷美術館(〜7/2)
・「ヴォルスー路上から宇宙へ」 DIC川村記念美術館(~7/2)
・「はじめての古美術鑑賞ー紙の装飾」 根津美術館(5/25~7/2)
・「ダヤニータ・シンーインドの大きな家の美術館」 東京都写真美術館(5/20~7/17)
・「神の宝の玉手箱」 サントリー美術館(5/31~7/17)
・「アート・スコープ2015ー2017 漂泊する想像力」 原美術館(5/27~8/27)
ギャラリー
・「鏡と穴ー彫刻と写真の界面 vol.1 高木こずえ」 ギャラリーαM(~5/13)
・「ジョージェ・オズボルト展」 TARO NASU(~5/13)
・「津村耕佑展 RECOMBINATION」 スパイラルガーデン(5/10〜21)
・「光る知覚ーTouching the Light」 アキバタマビ21(~6/4)
・「Alan Chan HELLO GINZA!」 POLA MUSEUM ANNEX(〜6/4)
・「田中望ー場所と徴候」 アートフロントギャラリー(5/12〜6/4)
・「菅木志雄ー分けられた指空性」 小山登美夫ギャラリー(〜6/10)
・「ロマン・チェシレヴィチ 鏡像への狂気」 ギンザ・グラフィック・ギャラリー(5/15~6/24)
・「大庭大介個展」 SCAI THE BATHHOUSE(5/19〜6/24)
・「アブラハム・クルズヴィエイガス展」 メゾンエルメス(~7/2)
GWに入りましたが、いかがお過ごしでしょうか。今年は1日と2日をお休みにしての9連休という方もおられるかもしれません。各美術館でもGW中に様々なイベントを行っています。
本日より5/6(土)まで、庭園にクッキングカーが登場しています。芝生の広場にレジャーシートを敷いて、のんびりピクニックするのもおすすめです。DIC総合研究所のツツジは土・日・祝日限定で5/7(日)までの一般公開です。 pic.twitter.com/jkmCjKNpqN
— DIC川村記念美術館 (@kawamura_dic) 2017年4月29日
DIC川村記念美術館はGW中に庭園で弁当やピザを販売。さらに恒例のツツジ山が一般に開放されます。ピクニック気分で楽しめそうです。
【GW期間中の臨時直行バスについて】本日4月30日と、5月3日(水・祝)から7日(日)まで、東急田園都市線・用賀駅~美術館間で臨時直行バスを運行いたします。時刻や乗り場について、くわしくはこちらをご確認ください⇒https://t.co/NupKAQbNWo
— 【公式】エリック・カール展 (@Ericcarle201718) 2017年4月30日
世田谷美術館で開催中のエリック・カール展では、GW中に限り、用賀駅と美術館の間で臨時直通バスが運行されます。
「haletto」、「じゃらんニュース」でいちはらアート×ミックス2017を紹介していただきました!ぜひご覧ください♪「haletto」現代アートと菜の花咲く里山のぬくもりに魅了される「いちはらアート×ミックス2017」... https://t.co/GKrnfu39Xy
— いちはらアート×ミックス (@IchiharaArtMix) 2017年4月29日
私のGWは今年も近場をこまめに回るつもりです。なおGW最終日の7日は、会期末の近づいた「いちはら×アートミックス2017」に出かける予定です。
ゴールデンウィークはアートに浸ってみては?オススメの展覧会を紹介https://t.co/tlzQyIsBgA#ゴールデンウィーク #GW #アート
— Fashionsnap.com (@fashionsnap) 2017年4月30日
fashionsnapがGW中のおすすめ展覧会をいくつかピックアップしています。そちらも参考になりそうです。
それでは5月も宜しくお願いします。
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