◆ちゃんとしゃべれ!治納由気(はるなゆき)◆

変な日本語、敬語もどき、崩れていく日本語、そして、正しい日本語とハムスター。

「納めた年金」って?

2007-09-05 20:59:21 | 気になる言葉、具体例
                   注いだ愛情以上に癒やしてくれる
 テレビで保険や年金がどうのこうのと話しているのを見るたびに思うのですが、「払うお金」と「もらうお金」の呼び方の区別が皆さんほとんどできていないのです。7月22日に、「保険料」と「保険金」、「保険料」と「年金」、払うのが保険料、もらうのが保険金や年金だと書きましたが、一般の人たちは、「保険料」という言葉があることを知らないのではないかと思うほど、「保険料」という言葉を使いませんね。「保険料」のことも「保険金」や「年金」と言ってしまっています。
 また、「保険金を掛ける」も間違いで、正しくは「保険を掛ける」です。「保険料」を支払い、何かあったときに「保険金」を受け取ることができるようにする、それが「保険を掛ける」ということです。
 よく聞く「納めた年金」ですが、これはありえません。「私はちゃんと年金を納めたんだから、その分、もらわないとね~ぇ」というのは、言葉としても、考え方としても、正しくありません。「国民年金保険料」を納めて一定の要件を満たしたら受給できるのが「年金」というわけで、しかも、日本は賦課方式であり、積み立て方式ではないのですから、その意味からいっても「納めた年金」などないのです。もちろん、正直な気持ちは私も同じで、寒風吹きすさぶ懐でも保険料を払ってきたのだから、応分の年金をもらえればうれしいなぁと思っていますよ。でも、あくまでも「応分の」で、「払った分」ではありません。
 今朝の報道番組で、珍しい逆のパターンを見ました。「年金」と言うべきところで「保険料」と言ったので、「保険料」と「年金」をふだんからしっかり区別していないとこういうことになるのだなぁ~と改めて思いました。それでこの記事を書いたわけですが、明確に区別して認識するというのは大切ですよね、それができていれば変なところで言い間違えたりはしない・・・でしょう?
コメント
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