◆ちゃんとしゃべれ!治納由気(はるなゆき)◆

変な日本語、敬語もどき、崩れていく日本語、そして、正しい日本語とハムスター。

「1人の犠牲者も出ませんでしたが」って?

2007-09-18 19:59:36 | 言葉についてあれこれ
                     おいらが1番だよね
 例文を一度声を出して読んでみてください。「1人の犠牲者も出ませんでしたが」・・・どうですか? では、今度はこれ、「一人の犠牲者も出ませんでしたが」・・・どうですか? 「ひとり」という言葉の読み方が微妙に違うことにお気づきですか?
 人数を表す「1人」と、「一人も出なかった」で意味を成している「一人」、もしもニュース原稿に「1人の犠牲者も出ませんでしたが」と書いてあったら、経験豊かなアナウンサーなら「一人の犠牲者も」と読むでしょうが、そうでない場合、「1人」と読んでしまうでしょうね、実際、そうでしたから。1人、へ? あぁ~、これは、原稿に「1人の犠牲者も出ませんでしたが」と書いてあるんだろうなぁと思いましたから。
 横書きだと、意味が「一人」でも、つい「1人」と書いてしまったりしますが、これを「一人」と書くことは意外に大切なのですよ。読みやすさに差が出ます。一昨日の例文の「一人でも多くのかたが」も、「1人でも」ではなく、「一人でも」と書くほうがすんなり読めるのです。
 例えば、「私は動物の中でハムスターがいちばん好きです」というとき、「いちばん」という平仮名表記になりますが、これを「一番」あるいは「1番」と書いてあるのをよく見かけます。「最も」という意味なら「いちばん」、「朝一番」「一番乗り」は「一番」、「1番の成績だった」「では、1番を歌います」は「1番」、このように使い分けができればいいですね(^‐^)v。
コメント
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