◆ちゃんとしゃべれ!治納由気(はるなゆき)◆

変な日本語、敬語もどき、崩れていく日本語、そして、正しい日本語とハムスター。

今度のは「車輪を下ろさずに」だったよ。

2008-08-10 10:26:04 | 気になる言葉、具体例
                     胴体着陸みたいだなぁ
 いやはや、先日、面白いニュースを見ました。いや、「面白い」なんて言ったらしかられるかもしれませんが、面白いものは面白いんだからしょうがないでしょ。一人で面白がってないで早く教えろって? はい、では早速。( ̄・ ̄)コホン
 私はNHKで見たのですが、「小型機が車輪を下ろさずに胴体着陸しました」というニュースですよ、ご覧になりましたか? おまけに、操縦していた人の話として、「車輪を出した覚えがない」とかって。幸い、けが人もいなかったようで、大笑いしてしまいました。芸人がときどき「笑いの神様が降りてきた」とか言いますが、私にとっては「日本語の神様が降りてきた」と言ってもいいようなニュースです。
 3日の午前9時32分、伊豆諸島・神津島の空港で自家用小型プロペラ機が胴体着陸し、乗っていた男女6人は無事だったが、機体は胴体下部などを損傷した。操縦していた会社経営者は、空港関係者に対して「管制官との交信に気を取られ、着陸の際、車輪を出し忘れた」と話した・・・ということです。
 6日に「~ずに」について書きましたが、実は、この記事、投稿したのは6日ですが、書いたのは1日の夜だったのです。時間のあるときに何日分かまとめて書いておいたりしているもので。(^^)ゞ というわけで、1日に書いて、3日にこのニュースですよ。昨年11月14日の記事のタイトルは「車輪が下りずに胴体着陸」・・・、以下に抜粋を載せます。

「車輪が下りずに胴体着陸」って?
 ニュースで、テロップは「車輪が下りず 胴体着陸」となっていたのですが、ナレーターは「車輪が下りずに胴体着陸」と言いました。これって、おかしくないですか? 例えば、「手紙を読まずに捨てた」は、手紙を読まねばならなかったのに読まないで捨ててしまった、というイメージですよね。アクシデントで車輪が下りなくなった、それでしかたなく胴体着陸したということを言うのに「車輪が下りずに」は変です。正しい言い方は「車輪が下りず、胴体着陸」です。機長が突然おかしくなって「車輪を下ろさずに胴体着陸!」ならありえる・・・かな? そういえば、昔、逆噴射というのがありましたねぇ。現代人はだれでも突然プッツンする可能性がゼロとは言えないようですから。

 これですよ、これ、今度のは、まさに「小型機が車輪を下ろさずに胴体着陸しました」だったのです。「車輪が下りなくて」ではなく、「車輪を下ろさないで」です。この「車輪を下ろさないで」が「~ずに」の形、「車輪を下ろさずに」になるのです。あ、現実のことになったよ・・・って、私が大笑いした理由、分かっていただけましたか?
コメント
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