◆ちゃんとしゃべれ!治納由気(はるなゆき)◆

変な日本語、敬語もどき、崩れていく日本語、そして、正しい日本語とハムスター。

「頭元には」って?

2008-10-15 21:23:01 | 気になる言葉、具体例
                      頭元にはヒマ種が
 リフォームの実例を紹介する番組で聞こえてきたナレーションなのですが、「寝室の頭元には○○を再利用した△△が」というもの・・・「頭元(あたまもと)」という言葉は初めて聞いたのですが、これって、あり? 聞いたことありますか? もともとある言葉なのか・・・最近出てきた言葉なのか・・・? 枕がなくて「枕元」と言えないときに便利そうではありますが・・・どなたかご存じでしたら教えてください。
 確かに、「足元」はあるのだから「頭元」もあるかな・・・なんて一瞬思いましたけれど、「元」のイメージは、「親元」や「手元」のように、離れていない、身近、上下の位置でいうと、上の方ではなく、下、立っているなら下の方。だから「足元」には違和感がない。でも、「頭元」ってどこ? 横になっているとき限定で、頭のある辺り? 枕をして横になっているなら「枕元」ですね。ちなみに、病院のベッドの横に置いてある台、ベッドサイドキャビネット、床頭台(しょうとうだい)というんですね、床(とこ)の頭側、頭の近くに置く台、ということでしょうか。
 さて、△△があるのは、画面で見る限り、壁の中ほどの位置でしたから、ベッドの「枕元」よりは高めです。それで「枕元」と言わなかったのだろうと思いますが、パッと浮かんでくる言葉は「頭上」です。横になると頭よりずーっと高い位置ですから、やはり「頭元」とは違います。でも、「頭上」も、就寝中に地震が起きたら頭の上に落っこちてきそうで、う~ん、いまいち。これはもう「寝室の頭の方の壁には」とでも言うしかないと思うのですが、どうでしょう?
 あ、そうそう、金沢弁では、こういうとき、「あたまんたか(頭の高)」と言います。立っていようと横になっていようと、頭のある方向、頭の少し上です。「外で弁当広げとったらぁ~、カラスが寄ってきてぇ~、ほのカラスぅ~、あたまんたかをかすめて飛んでいったげんぞ、おとろっしゃぁ~」なんてね(^_^)。
コメント (2)
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