◆ちゃんとしゃべれ!治納由気(はるなゆき)◆

変な日本語、敬語もどき、崩れていく日本語、そして、正しい日本語とハムスター。

なぜ「申し訳ありませんでした」なんだ?

2008-11-12 19:54:03 | 言葉についてあれこれ
                       どうですか?
 最近、利用者からお金を取るだけ取って運営に行き詰まり、施設を突然閉鎖、再開の見込みはゼロ、返金もできない、という最悪の事態になり、説明を求める声にしかたなく謝罪会見、というのをよく見ますが、妙に引っ掛かるのが「申し訳ありませんでした」です。皆さんは気になりませんか?
 過去形ですから、当然、「心配をおかけしましたが、きちんと善処しますからご安心ください」という言葉が続くと想像します。ところが、見ていると、先の見通しは全くついていないという説明で、集まった関係者(被害者)は到底納得できない、つまり、「申し訳ないこと」はこれから先もずーっと続いていくわけです。それでなぜ「申し訳ありませんでした」なのでしょうか?
 それから、いろいろなイベントの最中に子どもたちにマイクを向けて感想を聞くと、ほとんどの子どもが「うれしかった」「楽しかった」というように、とにかく過去形です。おいおい、まだ終わってないよ! 20年前の子どもは素直に「楽しいっ!」って言ってたぞ。「いろいろな機械があってすごかったと思いました」って・・・( ̄д ̄)あのね、「いろいろな機械があってすごかった」か、「いろいろな機械があってすごいと思いました」でしょ!?
 これ以外にも、変な過去形の言葉はよく耳に入ってきます。大人ですよ、お・と・な、「アイデアあふれた作品」って、これはNHKのアナウンサーが言ったのですが、普通は「アイデアあふれる作品」と言いますよね。「新しい理事長は適任だったと思います」って・・・( ̄~ ̄)むむぅ、新しい理事長は着任早々辞めたのか? 辞めてないでしょ、辞めてないのに「適任だった」はおかしいですよ( ̄_ ̄)!
コメント
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