◆ちゃんとしゃべれ!治納由気(はるなゆき)◆

変な日本語、敬語もどき、崩れていく日本語、そして、正しい日本語とハムスター。

「『助け合い困難を克服を』陛下」って?

2010-01-03 09:12:44 | 言葉についてあれこれ
                           あけましておめでとう
 明けましておめでとうございます。31日からの降雪で辺り一面真っ白・・・というほどではありませんが、屋根の面積の半分ぐらいは雪に覆われています。北陸らしい灰色の空を見上げながら、今日は連休最終日だなぁ・・・と、本当にあっという間でした。
 元日の朝、Yahoo!のトピックスをながめていたらこんな文が目に飛び込んできました。「助け合い困難を克服を」です。( ̄д ̄)ダラケッ! 出た、初だらけ! こんなことでは、せっかくの陛下のお言葉なのに、ずっこけてしまいますよ。1月1日5時19分配信 読売新聞、ということは、これを書いたのは新聞記者?
 記事はこうです。→「助け合い困難を克服を」陛下が新年の感想 天皇陛下は新年を迎えるに当たって、宮内庁を通じ、感想を文書で発表された。陛下は、経済不況が続いた昨年を振り返り、「多くの人々がさまざまな困難に直面し、苦労も多かったことと察しています」と、苦境にある人たちに思いを寄せられた。続いて、新年に当たり、「国民皆が互いに助け合い、励まし合って当面の困難を克服するとともに、健全な未来を築くために力を尽くすよう願っています」との思いを示された。
 どうですか? 記事を読んでみて、こういう内容をぎゅぅーっと圧縮して「克服を」としたのは分かりますが、何ともかっこ悪いじゃぁあ~りませんか。こういう場合、「助け合い、困難克服を」とするのがかっこいいわけで、字数もオーバーしませんしね、記者ならこれぐらい書けないといけないのではないでしょうか。(ーー;)
 また、msnのニュースで「死者は数百倍、新型より恐い季節性」というのを見付け、「恐い」じゃなくて「怖い」だぞっと思いつつ、インフルエンザは気になりますから記事を読んだのですが、「11月下旬をピークに流行は下がりつつあるが」という文に引っ掛かり、どうもすんなり読めません。勢いが弱くなるということですから、やはり「衰えつつある」「下火になりつつある」と表現すべきでしょう。
 日本人全体が日本語を的確に話したり書いたりできなくなっているわけですが、メディアの人たちがこんなことではいけませんね。もう2010年ですよ、どうしましょ(^^ゞ ただ時間だけが過ぎていくような焦りがありますが、今年も書き続けますよ、ネタに困ることはありませんからね。ですから、皆さん、できるだけ読んでくださいね、そして、変な日本語を変だとはっきり認識してください。(⌒・⌒)/
コメント
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