◆ちゃんとしゃべれ!治納由気(はるなゆき)◆

変な日本語、敬語もどき、崩れていく日本語、そして、正しい日本語とハムスター。

「集団生活を希望しない」って?

2011-04-03 09:21:54 | 言葉についてあれこれ
                                一人暮らしでしょ

 「NEWS ZERO」で、ナレーションは「集団避難を希望しない」なのにテロップが「集団生活を希望しない」となっていました。このときの入力作業者にとっては、「集団」といえば「生活」なのですね。まぁ、「避難」に「集団」がなじまないのは認めますが、「集団生活を希望しない」はねぇ・・・リアルすぎますよ(ーー;)。
 一口に避難所といってもいろいろで、この災害の前に調べたことがあるのですが、名称や定義がいま一つ定かではありません。一次避難所は、屋外、とりあえず駆け込む避難所、近隣の避難所、二次避難所は、屋内、一次避難所だけで間に合わないときの避難所、さらに援護を要する人の避難所、大体こういったイメージですが、ほかにも、広域避難所、拠点避難所、一時(いっとき)避難所、一時的避難所、自治体によってさまざまなので、自分が住む地域の避難所について一度調べておいたほうがよさそうです。
 さて、災害時、何しろ急なことなのですから、とりあえず近くの避難所に行き、状況によってやがてそこから別の避難所に移るということがあるわけで、例えば、仮設住宅ができるまでの間、半年間なら半年間、被災していない地域で避難生活を送る、そういった場所へ集団で避難する、つまり、「集団避難」です。
 でも、「集団生活を希望しない」というテロップを見て、そうだよなぁ、広い空間で大勢の人が食べて、寝て、動いて、しゃべって、また、健康な人ばかりではなく、プライバシーもなく、逆に、ペットと一緒に逃げてきた人はその集団の中にも入れず車の中で生活していたり、集団生活を希望しないのは当然だよなぁと思ったりもしました。その意味で、リアルだなぁって(~_~;)。
 そりゃぁ、ね、だれでも早合点することはあるでしょう、「集団」と聞いて「集団生活」と勝手に書いてしまうことが実際にあるわけです。もちろん、もう少し賢くて、もう少し注意深くて、直後に脳がチェック機能を発揮すれば誤りに気づき、修正することができるのでしょうけれど、テレビって、スタッフが大勢いるのにそういうところが全く機能不全に陥っているようです。
 そういえば、「都市伝説をよくしゃべるんですけど、霊体験は一回もしたことがない」と言っているのに、テロップが「都市伝説をよくしゃべるんですけど、霊体験は一回も話したことがない」となっているのを見たことがあります。「よくしゃべる」だから「話したことがない」になったのは分かりますが、都市伝説をたくさん知っている人が霊的に敏感とは限りませんよ~(゜_゜)。
 ところで、今朝、「がっちりマンデー!!」を見ていたら、番組の最後にナレーターが「プレゼント相当金額を被災地に寄付なさることになっています」と言ったのですが、「~なさる」ですよ、新鮮ですねぇ、いいわぁ。で、次に「新 報道2001」を見たら、背広じゃない人が2人、あれ? 都知事は分かるけど、なぜそのまんまナニガシまで? この人、「被災にあわれたかたがた」なんて言ってましたけどぉ ┐( ̄д ̄)г。
コメント
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