◆ちゃんとしゃべれ!治納由気(はるなゆき)◆

変な日本語、敬語もどき、崩れていく日本語、そして、正しい日本語とハムスター。

「いつか発覚されるのでは」って?

2011-04-13 21:12:06 | 言葉についてあれこれ
                                    怖いよっ

 平日の昼は会社の自分の席でおにぎりを食べながらインターネット、つまり、左手におにぎり、右手にマウスというわけで、ニュースやブログ、動画などを見ています。ハムやんと同じぐらい犬や猫が好きなので、見るのは面白い動物の映像ばかりですが、「不良のような“にらみ”をきかせるネコ」には大笑いしました。
 ニュースは、う~ん、だれが書いているのでしょうねぇ~、例えば、DIAMOND online、記者・・・ですよねぇ・・・。「人口の大きい農村部に家電製品や自動車を普及されることによって」 「~ビジネスパーソンの方はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか」 「いつか発覚されるのでは」 「仕事と研究を両立がだんだんきつくなってきています」って・・・ひどすぎ・・・(-_-;)。
 「人口の多い農村部に家電製品や自動車を普及させることによって」 「~ビジネスパーソンは大勢いらっしゃるのではないでしょうか」 「いつか発覚するのでは」 「仕事と研究の両立がだんだんきつくなってきています」もしくは「仕事と研究を両立させることがだんだんきつくなってきています」でしょ。ちなみに、「ビジネスパーソン」は、「ビジネスマン」に対して、働く女性ということを強く意識した言葉ですね、「マン」でも「ウーマン」でもない、「パーソン」です。
 産経もかなりひどいですよ。例えば、ある日の、院内感染に関する記事。「感染力が予想以上に早かった」って、あほかっ! 「病状を直すのが先で、それに追われていた」って、( ̄д ̄)ダラケッ! 漢字の使い分けができていない、日本語として成立していない、こんな文章しか書けない人間がオンラインニュースの記事なんか書くなっ!
 このとき、他の新聞は「感染が想像超える速さ」「感染が想像を超えるくらいのスピードだった」「症状を治すのが先で、そちらに追われていた」と書いていたので、全ての記者があほだとは言いませんよ。しかしまぁ、昼にちょっと見るだけでもけっこう変な文章を見付けてしまいますからね。
 こんなのもありましたよ、やはり産経なのですが、「避難者数150人、避難地域の半径350メートルだったJCO臨界事故に比べ、今回のそれは約8万人、20キロ」ですよ。最初に読んだとき、「避難地域の半径350メートル」が分かりませんでした。普通、○○の半径350メートルというと、○○を中心とする円の半径が350メートルだと受け取りますから、「避難地域の半径が350メートルだった」と書いてもらわないと困ります。
 もうちょっと前にはこんなのもありました。これは朝日新聞(asahi.com)ですよ、いやはや、ネタは尽きません。「みずほ銀との取引がある企業は中堅・中小企業を中心に約13万社あり、このうち、みずほ銀がメーンバンクは約6万4千社にのぼる」って、( ̄д ̄)! 「みずほ銀がメーンバンクとなっている企業は約6万4千社にのぼる」とか、「みずほ銀をメーンバンクとする企業は約6万4千社にのぼる」とか、ちゃんと分かるように書いてく~ださ~い(ーー;)。
コメント
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