キウイの隣にハムやん
「朝ズバッ!」で医学博士のM先生が「圧力があまりかかりにくい」と言ったのが気になっていたところへ、またすぐに「洗車機ではなかなか落ちにくい汚れ」というのを聞いたので、連用修飾語(特に副詞)について書きます。最初に書いたのは3年ほど前でしたが、やはりうまく使えていない人が多いようです。
「なかなか」は、「なかなかいい線いってる」のような「かなり」という意味と、「なかなかうまくいかない」のような「(打消の言葉を伴って)簡単には」という意味と、二つありますが、おかしくなっているのは後者です。「落ちにくい」は否定の形ではありませんから、「なかなか」に続けるのなら「洗車機ではなかなか落ちない汚れ」と言わなければいけないわけです。そして、「なかなか落ちない」は「落ちにくい」ということですから、「落ちにくい」と言うのなら「なかなか」は要りません。
「なかなか~ない」なんて、日常会話に出てくる、別にどうということのない表現のはずですが、いろいろおかしな例があります。「なかなか写真が撮りにくくて」は「なかなか」が不要で、「写真が撮りにくくて」と言えばいいわけです。「なかなか」に続けるなら「写真が撮れなくて」です。「写真が撮りにくくて」と「なかなか写真が撮れなくて」は同じことですから、「なかなか写真が撮りにくくて」は変でしょ?!
「テレビでしかなかなか見られないステージ」、これはちょっと面白い例です。「なかなか見られないステージ」の部分はいいのですが、その前に「テレビでしか」とありますからね、「テレビでしか見られないステージ」が正しいわけで、「なかなか」は不要です。「親子でもなかなか手をつなぐことはほとんどない」は「ほとんど」が不要。「なかなかまだ実行できずにいますが」は「まだ」が不要です。
「なかなか見ることが減りました」は、「なかなか見ない」という状況になったということですから、「なかなか見なくなりました」あるいは「なかなか見掛けなくなりました」ですね。そもそも、単純に「見ることが減りました」と言えばいいのに、なぜ無理やり「なかなか」に続けるのですかねぇ( ̄_ ̄)?
「あまり」も、「あまり使うところがほとんどない」だの「キウイは虫があまりつきにくいのです」だの「あまりだめだと思う」だの、おかしいでしょ( ̄д ̄)! 「圧力があまりかかりにくい」もそうですが、「あまり」は要りません。気持ちは分からなくもないですが、「あまり」と言う意味がありません。
「圧力がかかりにくい」「使うところがほとんどない」「キウイは虫がつきにくいのです」でいいのですよ。「あまり」に続けるなら、「あまり圧力がかからない」「あまり使うところがない」「キウイは虫があまりつかない」と言えばいいのです。「虫があまりつかない」と「虫がつきにくい」は同じ意味ですからね。
「あまりだめだと思う」は、面白いですよねぇ、これを言った人、言葉を選んでいるようで選んでいない。「だめだ」と言い切るのはちょっと・・・と思っていたのでしょうけれど、「あまり」と言った割には結局「だめだと思う」ですから、けっこうきつい性格なのかも。私なら「あまりよくないと思う」かなぁ(~_~;)。v
「朝ズバッ!」で医学博士のM先生が「圧力があまりかかりにくい」と言ったのが気になっていたところへ、またすぐに「洗車機ではなかなか落ちにくい汚れ」というのを聞いたので、連用修飾語(特に副詞)について書きます。最初に書いたのは3年ほど前でしたが、やはりうまく使えていない人が多いようです。
「なかなか」は、「なかなかいい線いってる」のような「かなり」という意味と、「なかなかうまくいかない」のような「(打消の言葉を伴って)簡単には」という意味と、二つありますが、おかしくなっているのは後者です。「落ちにくい」は否定の形ではありませんから、「なかなか」に続けるのなら「洗車機ではなかなか落ちない汚れ」と言わなければいけないわけです。そして、「なかなか落ちない」は「落ちにくい」ということですから、「落ちにくい」と言うのなら「なかなか」は要りません。
「なかなか~ない」なんて、日常会話に出てくる、別にどうということのない表現のはずですが、いろいろおかしな例があります。「なかなか写真が撮りにくくて」は「なかなか」が不要で、「写真が撮りにくくて」と言えばいいわけです。「なかなか」に続けるなら「写真が撮れなくて」です。「写真が撮りにくくて」と「なかなか写真が撮れなくて」は同じことですから、「なかなか写真が撮りにくくて」は変でしょ?!
「テレビでしかなかなか見られないステージ」、これはちょっと面白い例です。「なかなか見られないステージ」の部分はいいのですが、その前に「テレビでしか」とありますからね、「テレビでしか見られないステージ」が正しいわけで、「なかなか」は不要です。「親子でもなかなか手をつなぐことはほとんどない」は「ほとんど」が不要。「なかなかまだ実行できずにいますが」は「まだ」が不要です。
「なかなか見ることが減りました」は、「なかなか見ない」という状況になったということですから、「なかなか見なくなりました」あるいは「なかなか見掛けなくなりました」ですね。そもそも、単純に「見ることが減りました」と言えばいいのに、なぜ無理やり「なかなか」に続けるのですかねぇ( ̄_ ̄)?
「あまり」も、「あまり使うところがほとんどない」だの「キウイは虫があまりつきにくいのです」だの「あまりだめだと思う」だの、おかしいでしょ( ̄д ̄)! 「圧力があまりかかりにくい」もそうですが、「あまり」は要りません。気持ちは分からなくもないですが、「あまり」と言う意味がありません。
「圧力がかかりにくい」「使うところがほとんどない」「キウイは虫がつきにくいのです」でいいのですよ。「あまり」に続けるなら、「あまり圧力がかからない」「あまり使うところがない」「キウイは虫があまりつかない」と言えばいいのです。「虫があまりつかない」と「虫がつきにくい」は同じ意味ですからね。
「あまりだめだと思う」は、面白いですよねぇ、これを言った人、言葉を選んでいるようで選んでいない。「だめだ」と言い切るのはちょっと・・・と思っていたのでしょうけれど、「あまり」と言った割には結局「だめだと思う」ですから、けっこうきつい性格なのかも。私なら「あまりよくないと思う」かなぁ(~_~;)。v