◆ちゃんとしゃべれ!治納由気(はるなゆき)◆

変な日本語、敬語もどき、崩れていく日本語、そして、正しい日本語とハムスター。

「頭痛や吐き気とかになったり」って?

2012-04-15 09:32:20 | 気になる言葉、具体例
                              りっぱな腹回りですな

 「朝ズバッ!」のテロップ、「頭痛や吐き気とかになったりします」って( ̄д ̄)! 話し手は「頭痛がしたり、吐き気が、なったりします」と、変なところで迷ったようですが、「頭痛がする」「吐き気がする」ですから「頭痛がしたり吐き気がしたりします」でいいのですよ。それにしても、何ともお粗末なテロップですが、「~たり~たり」という繰り返しの原則を無視した放送業界が当然の結果として落ちた穴ですね。
 ところで、以前、リンスや柔軟剤の強烈なにおいに苦しんでいると書きましたが、新年度になって席を移動し、においの元から少し離れることができました。ようやくマスクからは解放されたのですが、においは今の席にもときどき流れてきて気持ち悪くなります。においの好き嫌いは個人差が大きく、理性は働かず、好きか嫌いか感じるだけ、脳の仕組みから見ると、嗅覚とはそういう感覚なのだそうです。ということは、ある人にとっての香りは別の人にとっての悪臭であり、迷惑この上ないのです。この世に空気がある限り、悪臭からもボールペンのカチカチからも逃げられない(T_T)。
 8日の昼ちょっと前に、NHKの会長・・・かな、受信料がどうとか話していて、「○○を充実し、利便性を向上させ」というナレーションが続き、「充実させ」だろ、充実させようなんて本気で思ってないな、受信料返せ! なぁんて思っていたら、その後のニュースで「腹周り」というテロップが、しかも5回、これは変換ミスではありませんね。「腹囲」だから「腹回り」だぞっ! 受信料返せ!
 「古畑任三郎」の再放送を見ました。犯人役は明石家さんまで、機関銃のようにしゃべりまくり、「至難の業」を( ̄____ ̄)と発音しましたが、関西の人、ましてや芸人ですからね、東京弁でしゃべれとは言いませんよ。でも、標準語で話すことが当たり前のアナウンサーやキャスター、ナレーターが( ̄____ ̄)では困ります。一体だれを手本にしたらいいの?
 ある政治家が「○○とおはなしをさせてもらえる」と言い、テロップが「○○とお話をさせてもらえる」だったのですが、大人ならせめて「お話しさせてもらえる」か「話をさせてもらえる」でしょ。政治家は「お会いをさせていただく」なんて平気で言いますからね、これも「お話しをさせてもらえる」と書くところなのでしょうけれど、「お話をさせてもらえる」で幼稚な感じになりました。どっちにしろ変ですよ。
 北陸朝日放送「土曜はドキドキ」に新しいリポーター(竹田さん)が登場しました。VTRが始まり、自身がナレーションを付けたのですが、「この日は爆弾低気圧が脅威をふるった日」と言いましたよ。おいおい(~_~;)、だれか原稿を見てやってよぉ。それに、「十数種類ある」を「十、数種類ある」、「おいしいものを食べ歩きして」を「おいしいものを食べ、歩きして」と言ったのです。
 「十」を(――)ではなく( ̄_)と発音し、一呼吸おいてから「数種類ある」、「食べ」を(_ ̄)ではなく( ̄_)と発音し、一呼吸おいてから「歩きして(_ ̄__―)」と言ったのです。「おいしいものを食べ」と言った時点で気づかなかったとしても、「歩きして(_ ̄__―)」はないでしょ( ̄д ̄)! 若い人はみんなこの程度!? 放送なんだから・・・ということ自体がもはや無意味? この世に電波がある限り、変な日本語から逃げられない( ̄ ̄)。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする