ゴジラ!
「思わず」は、そうしようと思う気持ちもないのに、ということで、言い換えれば「うっかり」ですから、例えば、笑ってはいけない場面で思わず笑ってしまった、静かな図書館で思わず大きな声を出してしまった、お金もないのに思わず買ってしまった、このような言い方になるものですね。ところが、ポータルサイトのトップページで「思わずイラッと来る」という文を見付けたのですよ。
なぁ~んか変な感じがするなぁと思ったのですが、皆さんはどのように感じますか。私は、ノック式ボールペンをずっとカチカチやっている人、ペン回しをやっている人、大嫌い! とてもイライラするのですが、イラッと来るのに「そうしようと思う気持ち」もなにもないですよ、イライラなんて、だれだってしたくありません。
「腹が立って思わず殴ってしまった」なら、暴力はいけないと分かっている、殴るつもりなんかなかった、けれど、あまりにも腹が立ち、つい殴ってしまった、ということで、腹を立てようなんてだれも思いませんよ。「腹が立つ」なんて、立てたくて立てたのではなく、突発的なことなのです。
カチカチやっている人に対して「うるさいっ!」と怒鳴りたいとはいつも思っている、でも、我慢、我慢、ひたすら我慢。我慢が限界を超えたら「イライラして思わず怒鳴ってしまった」ということはありえますが、「思わずイラッと来る」はありえません。うっかりイライラしてしまった、なんて、違いますよね。
「思わず時代劇のセットに迷い込んだような街並み」は、NHKの世界遺産に関する番組のナレーションです。「迷い込む」は、いわばアクシデントです。迷い込もうと思う気持ちもないのにうっかり迷い込んだような街並みですか? 違いますね。気がつけばそこは時代劇のセットのようであった、そんな街並み、つまり、「時代劇のセットに迷い込んだような街並み」です。「思わず」なんて要りません。
「思わず抱きしめたい、動物の赤ちゃん」は「世界まる見え!テレビ特捜部」のナレーション。「抱きしめたい」は、願望です。そうしようと思う気持ちもないのに、うっかり抱きしめたい、ですか? 変ですよね。そうしようと思う気持ちもないのについつい抱きしめる、なぜかというと、あまりにもかわいいから。それは「思わず抱きしめちゃう、動物の赤ちゃん」ですが、実際に抱きしめるところまでいかないなら「思わず抱きしめたくなる動物の赤ちゃん」ですね。
全くもぉ、本当に日本人なのかと疑いたくなりますが、ほかにも変な「思わず」の例はい~っぱいありますよ。「思わずやみつきになるというその味は」「思わず驚いたのは、ワニ!」「思わずこれだと直感して」「道路に段差があり、思わず転びそうになった」、いや、ほんと、( ̄д ̄)ダラケ!です。
「思わず」は、そうしようと思う気持ちもないのに、ということで、言い換えれば「うっかり」ですから、例えば、笑ってはいけない場面で思わず笑ってしまった、静かな図書館で思わず大きな声を出してしまった、お金もないのに思わず買ってしまった、このような言い方になるものですね。ところが、ポータルサイトのトップページで「思わずイラッと来る」という文を見付けたのですよ。
なぁ~んか変な感じがするなぁと思ったのですが、皆さんはどのように感じますか。私は、ノック式ボールペンをずっとカチカチやっている人、ペン回しをやっている人、大嫌い! とてもイライラするのですが、イラッと来るのに「そうしようと思う気持ち」もなにもないですよ、イライラなんて、だれだってしたくありません。
「腹が立って思わず殴ってしまった」なら、暴力はいけないと分かっている、殴るつもりなんかなかった、けれど、あまりにも腹が立ち、つい殴ってしまった、ということで、腹を立てようなんてだれも思いませんよ。「腹が立つ」なんて、立てたくて立てたのではなく、突発的なことなのです。
カチカチやっている人に対して「うるさいっ!」と怒鳴りたいとはいつも思っている、でも、我慢、我慢、ひたすら我慢。我慢が限界を超えたら「イライラして思わず怒鳴ってしまった」ということはありえますが、「思わずイラッと来る」はありえません。うっかりイライラしてしまった、なんて、違いますよね。
「思わず時代劇のセットに迷い込んだような街並み」は、NHKの世界遺産に関する番組のナレーションです。「迷い込む」は、いわばアクシデントです。迷い込もうと思う気持ちもないのにうっかり迷い込んだような街並みですか? 違いますね。気がつけばそこは時代劇のセットのようであった、そんな街並み、つまり、「時代劇のセットに迷い込んだような街並み」です。「思わず」なんて要りません。
「思わず抱きしめたい、動物の赤ちゃん」は「世界まる見え!テレビ特捜部」のナレーション。「抱きしめたい」は、願望です。そうしようと思う気持ちもないのに、うっかり抱きしめたい、ですか? 変ですよね。そうしようと思う気持ちもないのについつい抱きしめる、なぜかというと、あまりにもかわいいから。それは「思わず抱きしめちゃう、動物の赤ちゃん」ですが、実際に抱きしめるところまでいかないなら「思わず抱きしめたくなる動物の赤ちゃん」ですね。
全くもぉ、本当に日本人なのかと疑いたくなりますが、ほかにも変な「思わず」の例はい~っぱいありますよ。「思わずやみつきになるというその味は」「思わず驚いたのは、ワニ!」「思わずこれだと直感して」「道路に段差があり、思わず転びそうになった」、いや、ほんと、( ̄д ̄)ダラケ!です。