お、言い直した?
食事でも、マナーどおりにしたほうが結局スムーズにいく、周りに不快感を与えない、つまり、そこにいるみんなが料理をおいしく頂けるというわけで、肩が凝るとか面倒くさいとかいうのは、マナーについて誤解しているのではないでしょうか。知っていると楽になるもの、それがマナーなのですから、誤解したままではもったいないですよね。
以前、Aさん、Bさん、私、3人でフランス料理を食べに行ったとき、Aさんが魚料理のときに肉料理用のナイフを使ってしまい、私はそのことに気づいたのですが、Aさんは年上なので黙っていました。すると、ウエーターが、Aさんが気づかないほど本当にさりげなくナイフを取り替えていったのです。すごいなー、プロだなーと感心し、私もほっとしました。
ナイフ&フォークは、魚料理用と肉料理用とでは形が違っていて、料理の出てくる順番どおりに外側から並んでいるのですが、Aさんは何を思ったのか、わざわざ1本飛ばして次のを使ったわけです。でも、魚料理に肉用のナイフは使えても、肉料理に魚用のナイフは使えないのです。言葉も同じ、飛ばしてはいけない言葉を飛ばされると分からなくなりますし、助詞が間違っていれば意味が変わってしまうのです。
たとえ雑音でかき消されても後から補えるように正しい日本語を話してほしいのですが、ほとんどの人の話し方は、言葉そのものが聞き取りにくいうえに、日本語の決まりも何もあったものではない、ひどいものです。音が似ている別の単語、「指標」「手法」「仕様」、「四月」「七月」、「広域的」「公益的」、「会の活動」「勧誘活動」など、音だけでは判別しにくく、文脈や資料から推測するしかありません。
一つの単語としても意味をとらえられないような言葉を言って、それを言い直さずにそのまま先に行ってしまう人が多すぎます。「▽○☆□△□◎」、ほとんど宇宙語、訳の分からないことを言って、それを自覚しているのかいないのか、そのままどんどん先へ行きます。日本人の聞き手に対して宇宙語で話して一体どうするのでしょうか。聞き手に甘えないで、言い間違えたらちゃんと言い直しましょう。
先日、珍しく言い間違いをしっかり言い直した人をテレビで見ました。しかも、間違いであるという理由まで簡潔に説明して。このとき、メモを取れる状況ではなかったのでそれがだれなのかは忘れてしまいましたが、こういう人が増えたらいいなぁと思いました。
新しい制度について説明するという内容のものをテープ起こししたとき、何%とか何百万円とか、とにかく数字がたくさん出てきたのですが、割と聞き取りやすい声で雑音もそんなにひどくない、なのに、資料を目で追いながら何とか聞き取るという状況になり、とても大変でした。なぜかというと、言い直しがあまりにも多すぎたからです。数字を1回言い間違えて言い直す、「51・・・57%、で、えー、金額にすると250ぅー・・・260ぅ・・・8万円」という具合です。「57%、金額にすると268万円」と言ってくれないのです。
人間だから言い間違えることはある、ありますよ、ですが、ほとんどの数字を間違えるというのは一体どういうことなのでしょうか。たまにあるのですが、言い直しが多すぎて何と言ったのか分からなくなるのです。おまけに、最初に言った数字が資料と合致していて、言い直したけれど聞き取れなかった数字は資料と合致していないというとき、一体どちらが正しいのでしょうか。私には分かりません。
ハムスターの気持ちが分からないとき、ソロモンの指輪があったらどんなにいいだろうかといつも思いますが、バウリンガルならぬ「いろはにほへとリンガル」があれば・・・なんてね、ぶふふ。
食事でも、マナーどおりにしたほうが結局スムーズにいく、周りに不快感を与えない、つまり、そこにいるみんなが料理をおいしく頂けるというわけで、肩が凝るとか面倒くさいとかいうのは、マナーについて誤解しているのではないでしょうか。知っていると楽になるもの、それがマナーなのですから、誤解したままではもったいないですよね。
以前、Aさん、Bさん、私、3人でフランス料理を食べに行ったとき、Aさんが魚料理のときに肉料理用のナイフを使ってしまい、私はそのことに気づいたのですが、Aさんは年上なので黙っていました。すると、ウエーターが、Aさんが気づかないほど本当にさりげなくナイフを取り替えていったのです。すごいなー、プロだなーと感心し、私もほっとしました。
ナイフ&フォークは、魚料理用と肉料理用とでは形が違っていて、料理の出てくる順番どおりに外側から並んでいるのですが、Aさんは何を思ったのか、わざわざ1本飛ばして次のを使ったわけです。でも、魚料理に肉用のナイフは使えても、肉料理に魚用のナイフは使えないのです。言葉も同じ、飛ばしてはいけない言葉を飛ばされると分からなくなりますし、助詞が間違っていれば意味が変わってしまうのです。
たとえ雑音でかき消されても後から補えるように正しい日本語を話してほしいのですが、ほとんどの人の話し方は、言葉そのものが聞き取りにくいうえに、日本語の決まりも何もあったものではない、ひどいものです。音が似ている別の単語、「指標」「手法」「仕様」、「四月」「七月」、「広域的」「公益的」、「会の活動」「勧誘活動」など、音だけでは判別しにくく、文脈や資料から推測するしかありません。
一つの単語としても意味をとらえられないような言葉を言って、それを言い直さずにそのまま先に行ってしまう人が多すぎます。「▽○☆□△□◎」、ほとんど宇宙語、訳の分からないことを言って、それを自覚しているのかいないのか、そのままどんどん先へ行きます。日本人の聞き手に対して宇宙語で話して一体どうするのでしょうか。聞き手に甘えないで、言い間違えたらちゃんと言い直しましょう。
先日、珍しく言い間違いをしっかり言い直した人をテレビで見ました。しかも、間違いであるという理由まで簡潔に説明して。このとき、メモを取れる状況ではなかったのでそれがだれなのかは忘れてしまいましたが、こういう人が増えたらいいなぁと思いました。
新しい制度について説明するという内容のものをテープ起こししたとき、何%とか何百万円とか、とにかく数字がたくさん出てきたのですが、割と聞き取りやすい声で雑音もそんなにひどくない、なのに、資料を目で追いながら何とか聞き取るという状況になり、とても大変でした。なぜかというと、言い直しがあまりにも多すぎたからです。数字を1回言い間違えて言い直す、「51・・・57%、で、えー、金額にすると250ぅー・・・260ぅ・・・8万円」という具合です。「57%、金額にすると268万円」と言ってくれないのです。
人間だから言い間違えることはある、ありますよ、ですが、ほとんどの数字を間違えるというのは一体どういうことなのでしょうか。たまにあるのですが、言い直しが多すぎて何と言ったのか分からなくなるのです。おまけに、最初に言った数字が資料と合致していて、言い直したけれど聞き取れなかった数字は資料と合致していないというとき、一体どちらが正しいのでしょうか。私には分かりません。
ハムスターの気持ちが分からないとき、ソロモンの指輪があったらどんなにいいだろうかといつも思いますが、バウリンガルならぬ「いろはにほへとリンガル」があれば・・・なんてね、ぶふふ。