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アバンからまた高原へ移動中っていうゴンドラの風景が新鮮でしたね。
メカメカしくない木造りのゴンドラにどこか懐かしさを感じます。
ワイヤーの流れに沿うように形作られたゴンドラの形も、
現在の四角いゴンドラを見慣れていると新鮮ですね。
逆光のハレーションで光るワイヤーなんかも印象的な風景ですし、
多数の女性が歩く丘、謎の建造物を前に佇むヴァイオレットなど、
印象的な絵がバンバン出てきて、もうアバンで満足してしまうような感じでした。
今回の新キャラがドアを閉めた辺りからの、
青年のモノローグからヴァイオレットに絡めていく描写も印象的ですね。
外から見た自動式人形っていうのを建物の内側から見る、
っていうのも閉鎖的な空間から見せているのと、
青年自身の閉塞感のある感じも伝わってくる感じで印象的な出だしだったかな。
たがいに意識しあってはいないけれども、
建物を見るヴァイオレットと外を見る青年とが互いを見ているんじゃないか、
という絡みの予感を強めるニュアンスもあり、
運命めいた感じを予感させてくれてるようでもあったかな。
しかしこうヴァイオレットがどこかに旅立つ話が続くとOPもより印象的に見えてきますね。
話を重ねるたびに味が出てくるOPのように感じます。
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お久しぶりの同期たち。
ルクリアさん再登場が嬉しいけどここだけなのが泣ける。
前回のヴァイオレットと他ドールの話を思い出すと、
カトレアだけでなく、彼女たちもヴァイオレットが思い当たるドールでもある、
という語り口を持つ印象がして間口を広げられている気がしたな。
なんというか、ヴァイオレットを肯定してくれるものしかヴァイオレットの傍にいない、
というバイアスがあるように思えていたところに、
結局狭い世界の話だと思われていたところに、
ちょい役で出てきたキャラクターたちとの懇親が描かれることで、
別の可能性というかを示されたような感じがあるかなと。
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ヴァイオレットの表情を読むルクリア。
前回の終盤を受けて、っていう話の振り方なんでしょうが、
ルクリアたちがヴァイオレットの変化に気づいているというのも印象的で。
前回のように顔を手で伸ばして誤魔化す感じも、
姫様相手に真面目に取り合っていた結果というだけでなく、
ヴァイオレットなりの気遣いが入っているという描き方になっていて、
前回のアレも今回の延長線上にあるというのが、
また見方が変わってくるようで面白いですね。
話を重ねることっていうのを意識した絵作りをされているのが印象的というか。
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いらっしゃいませご主人様!ではなく。
かしずく感じっていうのが普段より強い印象を持つのは、
アバンの語りのせいもあるのかな。
男性がお客っていうのも余計に拍車をかける感じだし、
集団でやってるのもどこぞのメイド軍団かとも思えてしまう。
そんな一面の切り取り方がアバンの物言いが、
全て偽りというわけではないのを物語っている感じで印象的。
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色々説明。
なんかマドヲバックにしたシチュエーションの語り口っていうのが目を引きますね。
結構な身分の方っぽく見えるけど、課長なんだよな、みたいな。
しかしなんでこんなところで本を保管してるんだろう。
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パートナーを待つリオン。
お辞儀するヴァイオレットを見てたじろぐとか、
うぶな感じから最初の物言いはどこへやらという感。
今回のヴァイオレット、ずっとコートを着ていて、
リオンの前に来たところでは既にコートを脱いでいる。
あくまで推測だけど、主人となる人の前に立つまではコートを脱がないようにしていた、
という風にも捉えられるのがこのシーンの面白いところでしょうか。
不特定多数の候補者がいる中だからこそ、
己が担当する相手の前に立つまでは、みたいな。
もしそうならその精神はどこからくるのか、みたいな考える面白さもあるかなと。
まあどうでもいい話。
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アバンの再演を思わせる廊下かな、みたいな。
外からの光といくつものドアが多数の女性と男性を思わせられるけど、
その中で強く運命づけられた見せ方をしたヴァイオレットとリオンを想起させられるかな。
廊下を歩いていたリオンの姿を見ているからそう思わせられるのかもしれない。
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本の挿絵なんかも雰囲気出ていて面白いですね。
課長の説明にもあったようにページをめくるだけで崩れる本もある、
というのを念頭に置いてみると、
両手で慎重にページをめくる姿にも納得させられる。
そしてそんな芝居自体が新鮮で刺激的なカットかなと。
めくられるページの絵もちゃんと張り込まれているところも芸が細かい。
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別離。
読み揺らぐリオンっていうのがオフセリフで、
その文章に、絵に何を重ねているのかはわからない。
そんな神秘性が本の神秘のかかるようで印象的な語り口かなと。
間を挟んだことを誤魔化しますが、
それが誤魔化しでもないのかもしれないと思えるほど、
自然と流れていくような印象がしたかな。
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タイムラプス。
そういえばこれ前回ありませんでしたね。
手袋外してドキッも前回はなかったので、
今回は割と従来の回に準じた回という感じなんですかね。
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空を見る、星を見る、宇宙を見る。
4話の星空を見るヴァイオレットを思い出しますね。
空を見上げる姿というのはヴァイオレットの感動を彷彿とさせられるようで、
そしてそんな感動する風景を見るっていうのを3話でやっていたんだよなと。
積み重ねによって、ヴァイオレットの佇まいに寄り添える描写にグッときますね。
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天空、星空の中にいる、っていう描写が素敵ですね。
ヴァイオレットが語るドールの仕事というのもまた新鮮で、
今までのはドールの一面に過ぎなかったんだなというのを改めて印象付けられる。
リオンの偏見に満ちたアバンを思い出すとまた活きてくるシーンでしたね。
そして、あいしてるを知りたいからドールになったはずが、
今回のヴァイオレットは別の観点からドールになった動機を語る。
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そんな素晴らしい仕事にふさわしいのでしょうか。
なんというかヴァイオレットのこれまでの仕事ぶりや5話のラストなど、
今までのことを含めた悩み方なのかなという気がしたかな。
左の窓からの柵が今までの話数を表しているようなのが気になる感。
ヴァイオレットの頭上にある一際明るい星も示唆的で、印象的ですね。
ヴァイオレットの不安の大きさを語るに背後を大きく開けているのも含め。
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図書館の高低差を見えるような感じが新鮮だったかな。
光側がヴァイオレット、男性陣が影側というのも意図的な配置でしょうが、
オフセリフで聞くヴァイオレットの語りが、
ヴァイオレットの語り対して背を向けるような態度のリオンに、
それが確かな光の兆しとなっているようなのが印象的ですね。
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無表情から次に来る、柔らかな瞳。
それが指し示すのはヴァイオレットの無表情とは違う別な表情で、
そんな表情にやられてしまうリオンが微笑ましい感じ。
目のアップから少佐の瞳を思い出す感じ。
その瞳に落ちる感じというか。
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この辺も上であげた廊下を思い出す感じかな。
右手に感じる光と左のドアから光へ顔を向ける感じがそういう想起をさせられるというか。
明るい方へ顔を向けるような印象があるカットだからかな(ドアより壁の方が明るい色)。
空をバックにしたヴァイオレットも魅力的で印象深いですね。
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パンを思いっきり握りしめていくのが面白かったな。
こういうボルテージのあげ方は面白いですね。
表情を見せないリオンに対して、
真剣なまなざしでリオンを見るヴァイオレットというギャップもあって楽しいシーン。
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リオンが去った後のヴァイオレットの表情も印象的。
リオンが何を思っているのか、というのを察しているような、
そんな侘しさと、そしてそれを知ったような中で見る天空の描写も目を引かれます。
大きな空白としての空、なんですかね。
この辺はまだ読みこめない感じがするかな。
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くうを見るリオン。
時が来るのを待ちぼうけるような姿を、
ヴァイオレットの後ろ姿に被せて見せてるのが印象的。
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アリー彗星。
星空の中の2人や彗星を見るという雰囲気が好みかな。
全く関係ないんですが、自分が昔見た彗星ってハレー彗星だと思ってましたが、
ヘリーポップ彗星と勘違いしていて。
恐らく昔ドラえもんでハレー彗星の話を見ていたのが原因だと思いますが、
生きているうちにハレー彗星見たいなぁと今回見ていて思わせられたかな。
どうでもいい話でした。
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生い立ち。
父も母も帰っては来ず。
旅芸人だったという母と自動式人形を重ねる部分なのかな。
母の愛は父へっていうのがやや嫉妬深い感じ。
何気にあいを語るシーンでしたね。
愛する人を探して旅をするっていうのは、
形を変えればヴァイオレット自身を示す話でもあるようで、
そういう部分も気になる感じだったかな。
ヴァイオレットの場合、置いていくのは何なんだろうな、みたいな。
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恋愛というのは人をそんな風な馬鹿に貶めてしまう。
裏腹を学んだヴァイオレット、なんでしょうか。
そんな語り口から察するヴァイオレットっていうのが、
もう色々とわかってるのかどうなのか、っていうのが気になる感じ。
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揺らめくエメラルド。
久々に揺らめきましたね。
寂しいと感じていたということに己を知るようなヴァイオレットの表情が印象的。
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己が死ぬ方が良いのです。
とりあえずリオンは置いて行かれる側というのが。
少佐がヴァイオレットにとってどれだけ大切か、
っていうのをこれだけはっきり口にしたのって初めてな気が。
リオンがヴァイオレットの感情を指摘しようとしたところで、
掛けた羽織をヴァイオレットが立って脱いでるのも、
リオンの身からの開放、別離をサラッと描いている風でもあるように思える。
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無音の重い空気から挿入されるBGMと彗星の美しさにグッとくるシーンでしたね。
二度と会えない出会いのすばらしさを語る2人が示唆的で印象的。
そしてその美しさを象徴する彗星というのがまた一層、印象的に映ります。
本の一説を読むヴァイオレットが印象的ですが、
その二度とない出会いは本にある文章に同じ、
物語と同じ、虚構と同じ、しかし今ここにあるという、
虚構となるかもしれない瞬間に思いを馳せる感じがGOODだったな。
瞳に移りこむ彗星がそれをまた後押ししている感じ(今作における映り込みにある虚構性の強調)。
そういう儚さのあるシーンだったのが印象的だったかなと。
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光の方向を目指す。
今話では結構これが徹底されていたのかな、と。
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はい、という返事が美しく儚い。
ヴァイオレット自身がリオンのことをわかってないと、
こういう返事ではできないんじゃないかと思えるんですが、どうでしょう。
陽の当たるヴァイオレットがひと際綺麗でまたグッときますね。
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光の世界へ追いかける。
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1人で見る空。
旅をしてまたヴァイオレットに出会えるのだろうか。
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ここの背景動画というか3Dで組んだ背景の回り込みは目を引いたな。
AIR 6話の屋上の別離をちょっと意識してしまう。
今気づいたけど散々AIR 6話の話をしてきているのに感想一度も書いてないっぽいな。
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上を見上げて下へと振り向く。
その表情の変化に、ヴァイオレットはやはり愛してるを知ったのではないか、
という予感を感じずにはいられなかったな。
寂しさの感覚を知った、ではあいしてるはどうなのか。
ヴァイオレットの変化に目が離せなくなる話数でした。
脚本:浦畑達彦
絵コンテ・演出:三好一郎
作画監督:角田有希
前回の山田さんの回も凄かったですが、
今話も話の積み重ねの上に成り立っているような話数でまた良かったです。
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