流星、夜を切り裂いて ~FLY HIGH~ ver.2

米たにヨシトモファン 京アニに興味あり アニメ語りメイン

雑記 9/1 を語る

2013-09-01 21:56:03 | ■雑記
俺の教室にハルヒはいない (角川スニーカー文庫)
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涼宮ハルヒの憂鬱から10年。
当時はキョンたちと同じ高1だったのに今じゃ社会人。
しかしハルヒは未だ完結せずと、そういう人をフォローしてくれる作品なのかなーなんて思ってたけど、
初っ端からアニメの話から入って正直絶望した。
アニメの時も思ったけど、原作読者が憂鬱から消失までに育んだものを無視されてる感覚があるもの、
っていうのが個人的にはあんまり好きじゃない。
TV版の2期はその辺を埋めようとして結局フォローになってなかったし。

映画消失も武本さんが入ってぶち壊しにしてるし。
それで氷菓みたいな作品、私綺麗ですよーな作品作りをしてるのが凄く卑怯。
ハルヒはヤマカンに責任とって全部やって欲しかったけど叶わず、
高雄さんも出てしまって叶わず、結局石原さん頼みになる、
っていうが今の京アニ全体の現状っぽい。
京アニ発のアニメでヒットといえるのが今のところ中二病だということも含め。
Freeは今溜めてるのでなんとも言えない。

恨み事はこの辺でとりあえず感想。
涼宮ハルヒっていう固有名詞は出てくるけど宇宙人未来人超能力者への言及、
SOS団やSF的な要素もない、涼宮ハルヒの名前だけがひとり歩きしてるだけで、
メインは主人公と声優を目指しているヒロインとのやりとり。
作者はラノベ畑からアニメへ行ってまた戻ってきた方っぽいので、
アニメの裏側に触れるような内容で進める内容を書ける人に書いてもらったラノベ、
みたいな印象がちょっとあったり。
しかしそのスタッフも涼宮ハルヒにほとんど関係が無いのが泣けてくる。
メインで絡む人の元ネタが上江洲誠さんだし。

ただ文章の端々に感じるハルヒ的なところを拾うのは楽しかった。
例えばヒロインのカスガのセリフ。
「レッスンの後、みんなで話するのは楽しい。でもね、みんなと同じにしてるのは、そこにいて楽しいのは違うって思ったんだ」
(俺の教室にハルヒはいない P39)
ハルヒの前後って何でも楽しい方がいいとか皆でダンス踊るブームとかあってそういうのも大嫌いだったけど、
そういうのをぶった切ってくれてるようでなかなか痛快だった。
そもそもハルヒの不満っていうのは周囲と同じことをすることだったと思うので、
その精神を別の形で読ませてくれてるのが個人的には良かった。
アニメ版の涼宮ハルヒの憂鬱を見て、自分の消費の仕方と何か違う、
と思った方なんかは幾分か救われる作品だと思うのでそういう方にはオススメしたい。
あと主人公が学園モノ苦手らしいのでそういう方も。
まあこの作品も准学園モノなのでそういう方は最初から興味ないでしょうが。

あと広告の話しでモメた、みたいなエピソードがちょっと面白かった。
アニプレの新聞広告とかの話なのかなーと読んでて思えたりとか、
作品で言えば涼宮ハルヒのシャッフル構成とか。

個人的に読んでて涼宮ハルヒあんまり関係なかったので正直ガッカリだったけど、
まだ続刊出るみたいなので結局読んでしまいそう。
しかしなぁ、俺妹の主人公もそうだけど、自分からではなく人の影響でオタになる、
っていう言い訳から入るようなキャラ造形っていうのがやっぱ今の流行っぽくてそこは引っかかる。
まあそういう時代なのかな、と感じさせてくれる作品だったかなと。


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