割と低調な回だったように見えたけど所々の処理を見てると凝ってるように思える。
昇降口の下駄箱、蓋は動くものなのでハーモニーではなくセルで見てると浮いてるんだけど、
閉じるとハーモニーで背景と一体になる。
昔だったらもっと動く箇所がバレて画面内のものが浮いて見える違和感が使ったと思うんですが、
そういうのがないっていうのは割と凄いように思えるんですが、どうでしょう。
ここはその逆でグローブがセルで浮いてるからこその違和感が状況を物語ってますよね。
新しくそこに置いたから溶け込んでいない、という見方もできますが、
要はゴミではないもの、という考え方ですよね。
瑛太の部屋の中でもグローブの扱いは一貫している。
何を際立たせるか、どうなるのが自然かっていうコントロールはされている、
というところに拘りを感じるというか。
見せ方によっては違和感としかならないものを効果的に見せられている感はあるな、と。
藤沢駅小田急改札前。
時計への反射での映り込みとかそこやっちゃうのかみたいな。
写真参考でそれをそのままベタにやったのかな?みたいな印象もありますけど、
どうなんでしょうね。ちょっと引っかかる感。
登場人物たちがフェンス越し、ガラス越しで見せられるところなんかはちょっと気になったかな。
瑛太に関しては転校生という属性、1話から続く相馬の周辺のキャラからハブられる、
距離がある、というそういうニュアンスなのかな。
野球の試合でも全く相手にされていない距離感を露骨に見せられますし。
学校でも制服姿は浮いていて1人別のところで過ごしている。
そういう遠大な周囲との距離感から瑛太が何を手に取っているかを見せられた回だったかな、と。
カフェでのやり取り。
最初は背中越しのカットなのだけど、
夏目が森川に相馬への返事を促すところでカメラが正面に回り込んで店の外からへ。
夏目の言葉の裏腹を読ませられるカット割りですね。
そして森川も前に進む活力を得ると。
果たして森川はどういう返事をするのか?
わかりきっているようで、けどやはり読めないミステリアス森川。
相馬が野球をし母と帰りと周囲の大人たちの視点で揉まれる中で、
瑛太たちや森川はまだ相手との距離感について悩んでいる。
この作品でモブキャラがあまりいないのは周囲しか見れない彼/彼女の視点の表れでもあるのかな。
相馬の先がないという悩みなど、それぞれの悩みが明確にしつつ、
新たな動き、森川や夏目の揺れ動き、を見せてくれる回だったかな。
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